報道は犯罪ではない:釈放されたアルジャジーラ記者 エジプトに恩赦を要求

2015/9/28(Mon)
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エジプトのアブドルファッターフ・エル=シーシ大統領は9月23日、収監中のアルジャジーラ記者2人モハメド・ファフミおよびバヘル・モハメドを含む100人に恩赦を与えました。2人は当初、オーストラリア人記者のピーター・グレステと共に、民主的に選出されたムハンマド・ムルシ大統領が2013年に解任された後のアルジャジーラへの取り締まりの一環で逮捕され、1年以上収監されました。アムネスティ・インターナショナルは「今回の恩赦に大変安堵しているものの、恩赦対象の中にはそもそも拘束されたこと自体が理不尽だった人々が含まれています」と声明をだしています。ファフミ、モハメド、グレステ各記者は当初、エジプト政府が「テロリスト組織」と見なす「ムスリム同胞団」を支持する「虚偽の報道」を行ったなどのテロリズム罪で7~10年の禁固刑を言い渡されました。ファフミとモハメド両記者は恩赦を与えられましたが、ピーター・グレステ記者への恩赦は出されていません。グレステは、現在、ニューヨークを訪れ、国連総会に出席するシーシ大統領に恩赦を求める働きかけを行おうとしています。グレステに同僚2人の恩赦について、そしていまも続く自らの恩赦を求める活動について話を聞きます。

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