米国・メキシコ国境の軍事化は先住民の暮らしを脅かす

2014/3/14(Fri)
記事番号: 
3

オバマ大統領はアリゾナ州南側の国境に新たに数千人の米国国境警備員監視人を配備しました。同州は、異論の多い移民弾圧政策で知られています。国境地帯の軍事化の割を食っているのが、人口約2万8000人のトノホ・オードハム・ネーションです。連邦政府が認可した保留地の規模は、コネチカット州の面積とほぼ同じで、米国とメキシコの国境の両側に、76マイル(約121.6キロ)にわたって広がっています。フラッグスタッフからの放送で、ディネ(ナバホ)アクティビストのクレー・ベナリーと、トホノ・オードハム・ネーションの一員で、「国境を超えたオードハムの連帯(O'odham Solidarity Across Borders)」事務局のアレックス・ソトに話を聞きます。ソトは、ヒップホップ・デュオ「シャイニング・ソウル」のメンバーでもあります。「トホノ・オードハムとは、『砂漠の民』という意味です。私たちに襲いかかる植民地政策が、この土地の軍事化を進めているのです。それは国境警備隊員の増強からチェックポイントの設置や無人機の使用まで、我々のコミュニティへの全般的な監視を進めるものです」。

共有します