ウエストバージニア州の水源危機:化学物質流出の裏にある州と連邦規制における大きな落とし穴

2014/1/14(Tue)
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ウエストバージニア州の化学物質流出事件の原因フリーダム・インダストリー社の敷地は、アメリカン・ウォーター社が所有する同州最大の水処理工場からわずか1マイル上流にあります。今回の流出は、ウエストバージニア州住民16%の水道の供給源に明らかな危険があるにもかかわらず、石炭の採掘と加工に使われる危険な化学物質の同州による主導産業での規制における大きな落とし穴を露呈しました。この化学物質「4-メチルシクロヘキサンメタノール(MCHM)」は連邦または州による監視の対象となっていません。環境検査官は1991年以来、フリーダム・インダストリー社の施設を訪れていませんでした。ウエストバージニア州法では、化学物質貯蔵施設は検査を受ける必要すらないのです。同社の工場ではさらに、地下水保全計画が存在していませんでした。ディーズ・タイムス誌の労働問題記者で、15人が死亡したテキサス州ウエストでの2013年の肥料工場爆発事故など、米国内での化学物質の規制を幅広く取材しているマイク・エルクから話を聞きます。また、ウエストバージニア州からは、著名な環境活動家で消費者保護活動家のエリン・ブロコビッチからも話を聞きます。

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