「刑務所で死にたくない」癌闘病中の弁護士リン・スチュワートが 恩赦を求める

2013/8/8(Thu)
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服役中の弁護士リン・スチュワートの弁護人は、8月8日、スチュワートの釈放を求めて連邦裁判所に向かいます。現在73歳のスチュワートは、テキサスの刑務所内で癌による死を迎えようとしています。7月に、刑務所内のスチュワートを治療している医師は、余命を約18ヶ月と推算しました。その直前、連邦刑務局はスチュワートの早期釈放請求を却下していました。スチュワートの弁護人は、この決定に対して控訴しており、8月8日の審理で、最初に刑を決めたジョン・ケルトル判事自身の前で請願できることを望んでいます。スチュワートは2010年に、当時の依頼人シーク・オマール・アブデル=ラーマンからのメッセージを、エジプトの彼の支持者に渡したことで、禁固10年を言い渡されました。ケルトル判事への手紙でスチュワートは「私はディラン・トマスの詩にあるように『あのやさしい夜の中におとなしく入ってゆく』するつもりはありません。この世界ですべきことは多々あります。自分が刑務所内で死にたくないのは分かっています。ここは奇妙で愛のない場所です。私はなにもかも見なれた場所――つまり家――に行きたい。……大それた計画があるわけではありません。美味しい食事、会話、音楽。期待するのはそれだけです。そしてもちろん愛する夫のラルフ。過去50年間、私のヒーローとして私を支えてくれた、愛しの夫。迫り来る変化と休息の時に備える今、私は彼を必要としています。夫の強さと愛が私の傍に必要です。判事が、この場合、心無き官僚主義ではなく、慈悲深い法の真の体現者であるならば、どうか私をこれ以上罰しないでください。恩赦を認め、尊厳のある死を迎えさせて下さい」スチュワートの夫ラルフ・ポインターと、娘のゼノビア・ブラウン、そして弁護人を務めるジル・シェロウに話を聞きます。

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