フラッキングは安全か? NY州の一時停止措置の期限が迫る異論の多い天然ガス採掘方法について討論

2013/1/4(Fri)
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米国の天然ガス・ブームの背景には、水圧破砕法あるいは「フラッキング」と呼ばれる異論の多い天然ガス採掘方法の利用があります。ハリウッドの新作ドラマ「プロミスド・ランド」の中で実態が綿密に調査され、ニューヨーク州では4年間の採掘一時中断措置がもうじき解除されるため激しい抵抗が起きています。賛成派は、米国のエネルギー独立と新しい採掘、ガスプロジェクトで低迷している地方都市を活性化させるためにフラッキングは必要不可欠なものだと主張しています。しかし、反対派は、採掘で用いられた何億ガロンもの化学処理された水が飲料水や農耕地などを汚染すると警告しています。米国海洋大気庁とコロラド大学による新しい調査によると、強い温室効果のあるメタンガスがガス採掘場から以前よりもより高い確率で吹き出す恐れがある模様です。この白熱した議論をお届けするため、フラッキングに賛成と反対の両派から2人ずつお招きして討論会を開きます。ニューヨークの川の水を綺麗に保つ活動をするリバーキーパーの流域プログラム担当のケイト・ハドソン、映画監督でフラッキング推進のドキュメンタリー映画FrackNation(『フラック・ネイション』)を製作したフェリム・マクアレール、エネルギー調査研究所の規制関連業務担当のダニエル・シモンズ、ニューヨーク州ビンガムトン市長で、環境保護法の元教授でフラッキング反対を表明しているマット・ライアンを迎えて討論を行います。

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