トランスジェンダーの黒人女性 “シーシー”マクドナルドが殺人罪で裁判に 支援者たちは正当防衛を訴え

2012/4/27(Fri)
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トランスジェンダーのアフリカ系アメリカ人女性が来週、第2級殺人罪で裁判を受けます。事件は昨年、彼女がミネアポリスのバーの近くで暴力を振るわれ人種差別的でホモフォビック(同性愛嫌悪的)な罵詈雑言を浴びせられた後に言い争いになって起きたとされます。彼女、クリショーン・“シーシー”・マクドナルドは頬を11針縫い、逮捕後には弁護士もつけられず事情聴取されて独房に入れられたと報道されています。死亡した被害者ディーン・シュミッツは胸にナチスの鉤十字の刺青をしていたという報道もありました。マクドナルドの支援者たちはこの事件は刑事司法制度におけるトランスジェンダーやアフリカ系の人々に対する偏見を象徴するものだと言います。「彼女の身に起きた事態にみんなとても怒っています。ヘンネピン郡が彼女の正当防衛の権利を認めなかったことにも怒っています」と、トランスジェンダーの若者支援ネットワーク(Trans Youth Support Network)事務局長ケイティー・バージェスは言います。彼女の助力でこの事件に社会的関心が集まりました。バージェスは白人以外のトランスジェンダーの人たちは白人のトランスジェンダーの人たちより差別を経験する確率が2倍も高いと指摘します。マクドナルドの親友の1人、レイブン・クロスにも話を聞きます。

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