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学生字幕翻訳コンテスト2019 授賞イベントのご案内
デモクラシー・ナウ学生字幕翻訳コンテスト
授賞イベント ~合評と講演~
第5回コンテストの授賞および合評のイベントを2020年1月26日(日)東京大学本郷キャンパスにて開催します。今回応募した方、次回応募を考えている方、学生以外の方も大歓迎です。多数のみなさんのご参加をお待ちしています。
最優秀作品の一部を上映しながら、字幕のコツや内容に即した翻訳の仕方などについて、ざっくばらんに語り合いましょう。DNサイトで字幕をつけて下さっている先輩方も参加なさるので、次回の参加をお考えの人には参考になると思います。また一般の方で映像字幕を使った発信に興味がある方にも、具体的な作業を知る機会になると思います。今年は二人の特別審査員のうち、東京大学の影浦峡先生にホスト役を、上智大学の中野晃一先生に講演をお願いしました。字幕翻訳の意義について語っていただく予定です。
コンテストの概要については、こちらをご参照ください
多数のご参加ありがとうございました。
当日の記念写真です。上が参加された受賞者、下は関係者全員です
●日時:2020年1月26日(日) 12:45開場 13:00開始
●会場:東京大学本郷キャンパス 教育学部2階第一会議室
第一部 13:00~14:00
開始の挨拶
講演 中野 晃一(特別審査員、上智大学教授)
「トランプ・安倍時代の情報と支配」
第二部 14:20~17:00
コンテストの概要説明
受賞者の紹介
上映と合評
(課題ごとに入賞作品の一部上映と合評・質疑応答など)
総評 影浦峡 (特別審査員、東京大学教授)
●会場アクセス
東京都文京区本郷 7-3-1
本郷キャンパス・アクセスガイド地下鉄丸ノ内線/大江戸線の本郷三丁目駅下車 徒歩約10分
地下鉄「千代田線」湯島駅下車 徒歩約12分
地下鉄「南北線」東大前駅下車 徒歩約15分
※資料の準備が必要ですので、参加される方は事前に(1月20日までに)お申し込みください。
お申し込み・お問合せ:コンテスト実行委員会 事務局
contest#democracynow.jp(#を@に変えて送信してください)
印刷用のチラシは、こちらのPDFファイルをご利用ください
主催:デモクラシー・ナウ!学生字幕翻訳コンテスト実行委員会
推薦のことば
グローバル時代と言われますが、メディア界でも大国や企業の論理が優先し、普通の人びとの声はかき消されがちなのが現実です。そのなかで非営利・独立を貫く「デモクラシー・ナウ!」はアメリカのみならず世界で広く信頼を得ています。その生きた情報を日本に伝えるために重要なのが字幕翻訳ですが、実際にチャレンジすることを通じて、グローバルな問題について理解を深め、英語運用能力に磨きをかけてみませんか?
特別審査員:中野晃一 上智大学国際教養学部教授 |
デモクラシー・ナウ! 「グローバル化」と言われながら、何もしなければ限られた視点からの限られた情報しか入ってこない今、そして既存メディアの一部が「御用」メディアへと変容し、民主主義が危機にさらされている今、独立系メディアの役割はますます重要性を増しています。上質のコンテンツを対象とした字幕翻訳コンテストに参加し、グローバルなコミュニケーション力を磨きながら、新しいメディアのかたちを一緒に創りだしていきましょう。 特別審査員:影浦峡 東京大学大学院情報学環/教育学研究科教授 |
地球の裏側で何が起こっているか、ということは、一見、日本に住んでいる私たちには何の関係もないことのように思われます。しかし、歴史を丹念に見ていけば、けっしてそうではありません。世界はつながっていて、ある国での悲惨な出来事は、簡単に他の国でも起こりえるし、また、影響を及ぼしていくのです。例えば、いままで日本で軽視されてきた米国と第三世界とりわけラテンアメリカとの関係を注視することは、米国と日本の関係を理解するのにも役立ちます。そういう意味で、大手メディアでは取り上げられない、掘り下げられることのない視点からの報道と、それを翻訳して広く伝えることの意義を一緒に体感していきましょう。 特別審査員 長谷川ニナ:上智大学外国語学部イスパニア語学科教授,グローバル・コンサーン研究所員 |
独立メディアを理解するには、大手メディアが流していることも踏まえておかねばなりません。だから、「学生字幕翻訳コンテスト」で刺激されることは一石二鳥。字幕を考えることで英語表現に馴染めますし、日本語表現を工夫します。それも一石二鳥。字幕の出来映えを競う機会は他にあまりありませんが、ここでは国内外の学生とそれができます。これもまた一石二鳥。さて、全部で何鳥分楽しめるでしょうか?
船山仲他 神戸市外国語大学名誉教授/日本通訳翻訳学会前会長 |
「ニューヨークに赴任していた時、まだイラク戦争が続いていた。「誤爆」の一言で片づけられてしまうイラク市民の被害や、米軍と民間軍事会社との癒着ぶりなど、デモクラシー・ナウはシャープな切り口で迫っていて目が離せなかった。事実をきっちり報じることで「大きなウソ」を検証していく。この独立ジャーナリズムが、日本語でも紹介されていることは嬉しい。日本の若い世代が見て聴いて、メディアの力を実感してほしい。
水野孝昭 元朝日新聞NY支局長/神田外語大学教授 |