グレン・ベックの凋落:問題発言ニュースホストは経営のお荷物だった?

2011/4/8(Fri)
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過激な発言で知られる米国の保守系トークショー・ホスト、グレン・ベックがついに番組を降板しました。この有名ホストの降板劇には、団体「カラー・オブ・チェンジ」が展開した経済ボイコット運動が大きな役割を果たしたといわれています。

「カラー・オブ・チェンジ」の取った方法は企業に対する番組のボイコットの呼びかけでした。しかし企業がそんなに簡単に番組を降りるものでしょうか?それがそうなったのです。2011年4月にボストンで行なわれたメディア改革全国会議で、「カラー・オブ・チェンジ」代表ジェイムズ・ラッカーがその秘訣を明かします。ジェイムズ・ラッカーはまた、「大衆の力が違いを生むことのできる場所をつくり、人々をつながらせることが必要です。それには誰でもそこにアクセスできることが必要なのです」とネットの中立性の重要性を強調します。

キリスト教右派の論客として、グレン・ベックの発言はしばしば話題を呼んできましたが、東日本大震災が起きると早速、「神のお告げだ」 とも言っています。「神が地震を起こしたといっているんじゃないよ。神は神で、私の預かり知らない仕事がある。でも、ガイヤと呼ばれようがイエスと呼ばれようが、神のメッセージは送られた」。

奇しくもグレン・ベックの「神のメッセージ」発言が放送されたと同じ2011年3月14日 、日本でも石原都知事が「津波を利用して、日本人は我欲を洗い落とす必要があるね。これはやっぱり天罰だと思う」とテレビの取材で発言し批判を呼びました。(桜井まり子)

*ジェイムズ・ラッカー(James Rucker):「カラー・オブ・チェンジ」の共同設立者で代表

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