ジョン・キューザックが映画でおちょくるイラク戦争の腐敗とボロ儲け
ジョン・キューザックが自作の映画 War, Inc.(『戦争、請け負います』)について語ってくれました。近ごろのハリウッドがとんと扱わなくなった主題、つまりボロ儲けの手段としての戦争、傭兵問題、政治腐敗、そして米軍お抱えジャーナリズム等々を描くコメディです。
この政治風刺ドラマの主人公はジョン・キューザック演じるブランド・ハウザー、中東の石油王を暗殺するために架空の国家トゥラキスタンに送り込まれる、雇われ殺し屋です。ハウザーを雇ったのはダン・アクロイド演じる米元副大統領が経営する秘密の戦争請け負い営利企業タマリアンです。
デモクラシー・ナウ!のイラク特派員だったことのあるジェレミー・スケイヒルも話題に参加します。彼はイラク戦争における民間傭兵会社の大きな役割を告発するBlackwater: The Rise of the World’s Most Powerful Mercenary Army(『ブラックウォーター 世界最強の傭兵軍の勃興』)を書きました。
*ジョン・キューザック(John Cusack) 映画War, Inc.の主演および共同脚本。昨年もイラク戦争を扱った映画Grace is Goneを発表した。
*ジェレミー・スケイヒル(Jeremy Scahill)デモクラシー・ナウ!の元プロデューサーで、現在はネイション・インスティチュートのパフィン財団ライティング・フェロー。占領下のイラクを取材し続け、特に民間の軍事請負企業ブラックウォーターに注目し続けてきた。Blackwater: The Rise of the World's Most Powerful Mercenary Army(『ブラックウォーター 世界最強の傭兵軍の勃興』)はベストセラーになった。
字幕翻訳:川上奈緒子 / 校正:桜井まり子
全体監修:中野真紀子・高田絵里