『シッコ Sicko』公開間近!マイケル・ムーアがカリフォルニア州議会に語る

2007/6/14(Thu)
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25分

 マイケル・ムーア監督の新作『シッコ Sicko』が、東京でも8月25日(土)に公開されます。アメリカの健康保険制度がいかに病的で狂っているか、ショッキングな実例が次々と出てくるこの映画。マイケル・ムーアは、アメリカでの映画公開を前に、そんな健康保険制度を変えるよう、ずいぶんと東奔西走しました。このセグメントでは、カリフォルニア看護師協会とカリフォルニア州議会に対して、マイケル・ムーアが行なった演説を紹介しています。

アメリカには国民皆保険制度がなく、健康保険は民間企業が握っているのですが、保険会社が事前に承認しないと、治療に対して保険がおりない仕組みになっています。利益を追求するためにわざと承認を拒否する保険会社たち。しかも、いったん承認してお金を下ろした後でも、どうにかしてそのお金を患者に負担させようとすることも...。
世界一豊かな国のはずなのに、医療レベルは世界37位。こんな社会になってしまった根本原因は?
健康保険問題を入り口に、アメリカ社会の病理の深い原因まで探ろうとするマイケル・ムーア。映画をより深く観るためのヒントが、彼の力説から伝わってきます。(古山葉子)

★ DVD 2007年度 第3巻 「2007年8-9月」に収録

* マイケル・ムーア Michael Moore
ユーモアを武器に、社会の矛盾に鋭く斬り込む作家兼映画監督。1989年、GM工場での大量解雇に揺れる地元フリントを取材したドキュメンタリー「ロジャー&ミー」を製作し、批評家の絶賛を浴びるとともに、ドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録する。近年では、毎回タイムリーな話題を取り上げ、皮肉に満ちた仕掛を実行して笑いの中に強烈な風刺を盛り込んだTV番組「マイケル・ムーアの恐るべき真実」が話題となった。2002年、アメリカ銃社会の抱える問題点を鋭くえぐったドキュメンタリー「ボウリング・フォー・コロンバイン」を発表、カンヌ映画祭では特別賞を受賞。2004年には、9月11日の同時多発テロ以降のアメリカ社会をテーマにブッシュ政権の実態に迫るドキュメンタリー「華氏911」を発表、見事カンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した。(「Yahoo!映画」より抜粋)。

Credits: 

翻訳・字幕:岩間龍男 
全体監修:古山葉子