ジマーマンは「殺人の処罰を免れた」と陪審員が語る フロリダ州法と検察へ疑念が強まる
2013/7/26(Fri)
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トレイボン・マーティン殺害事件でジョージ・ジマーマン被告に無罪判決を下した陪審員は全員が女性でした。そのうち唯一の非白人だった女性が裁判後初めてインタビューに応じ、裁判結果に対する苦悩を明かしました。彼女は8人の子供を持つプエルトリコ系の36歳の母親で、ABCのインタビューに答えて、ジマーマンはトレイボン・マーティンを殺害したが「殺人罪を免れた」と信じている、トレイボンの母親の嘆きが自分にもわかると語りました。彼女はファーストネームの「マディ」しか明かしていません。自分が「無罪」評決を投じた理由は、「スタンド・ユア・グラウンド」(正当防衛)法が、自分の心を裏切ってジマーマンを有罪と知りながら無罪放免することを余儀なくさせたからだと述べました。憲法、刑法、人権法が専門でジマーマン裁判に注目してきたシーマ・アイヤー弁護士は、「陪審員が『私は最後まで戦った』と語るのを聞くのは弁護士としてつらいことです。でも彼女は最後まで戦ってはいません──彼女が最後まで戦っていたら、裁判は評決不能でやり直しとなっていたはずです」と言います。
