長年にわたりメディア改革を主張してきたロバート・マクチェズニーが新著Digital Disconnect(『デジタルのすれ違い』で、米国の政治の将来は誰がインターネットを支配するかによって大きく違ってくると論じています。「『デジタルのすれ違い』とは何かというと、インターネット神話つまりインターネットが民衆に力を与え民主主義を高揚させるという期待感に対して、現実は巨大な独占企業が政府と結託して私的利益の増進のためにインターネットに期待されていたものを取り去ろうとしているということです」とマクチェズニーは言います。彼はフリー・プレスとメディア改革全国会議の創設者の一人です。同書は次のようなシンプルな主張から始まっています。「資本主義がどう作用し、また作用しないかがが、インターネットが社会に果たす役割を決定する」。