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2020年11月24日(火)

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  • 【20/11/24/1】デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスに、彼が取材したことのある2人の主要人物、ニューヨーク市長のデビッド・ディンキンズと、人々に愛されたプエルトリコの社会指導者カルロス・“タソ”・ゼノンの死について話を聞きます。「多くの人々は、(ディンキンズが)民主的社会主義が流行する前に民主的社会主義者だったことを忘れています」と、ゴンザレスは言います。ゴンザレスはまた、ディンキンズが南アフリカのアパルトヘイト政策に反対する運動を支援していたことを振り返ります。ニューヨーク市に、南アで活動する企業から市の年金基金の投資を引き上げるよう命じたり、ネルソン・マンデラが釈放された直後に彼をNY市に招いたこともありました。ゴンザレスはさらに、米海軍によるビエケス島の占領に反対する闘いを数十年にわたって導いた長年の活動家だったゼノンについて話してくれます。ビエケス島はゼノンの故郷で、米政府が兵器をテストし、軍事演習を行った場所です。

  • 【20/11/24/2】米国はホリデー・シーズンを迎えていますが、全米で数百万人が十分な食料を得ることに苦戦しています。飢餓救済団体「フィーディング・アメリカ」(Feeding America)は、米国に住むおよそ5400万人が、公衆衛生と経済の大規模な危機の中で安定した食料の確保ができていないと警告しています。米国における、十分な食料を確保できないという状況は「新型コロナウイルス対策法」(CARES Act)の連邦政府扶助計画が期限切れとなったこと受け悪化。また国連世界食糧計画は、2020年の終わりまでに深刻な飢餓が世界中の2億7000万人に影響する可能性があると予測しています。これは新型コロナウイルスのパンデミックが始まってから82%の増加です。作家、映画製作者で、食料政策のポッドキャストThe Secret Ingredient(『秘密の食材』)の司会者でもあるラジ・パテルに話を聞きます。彼は、米国ではパンデミックの前から飢餓はすでに憂慮すべき段階で、単にさらに悪くなっただけだと言います。「これはアメリカの労働階級に対する終わりなき戦争についての長い物語なのです」と、パテルは言います。

  • 【20/11/24/3】アイオワ州のタイソン・フーズ社の工場の管理者たちは労働環境が病気につながることを分かっており、しかも何人の労働者が感染するか賭けまでしていたと、COVID-19で死亡した元精肉労働者の家族が訴訟の中で陳述しています。4月に亡くなったイシドロ・フェルナンデスの家族の訴えによれば、工場の責任者は勝者総取りの供出基金を設定、それを使って管理職や現場監督らが新型コロナウイルスの感染について賭けをしていたといいます。パンデミックが始まって以来、アイオワ州のこの施設では6人の労働者が亡くなり、1000人以上がCOVID-19の検査で陽性となっています。タイソン・フーズ社は、この賭博容疑に関わった管理職を停職処分にしましたが、労働者の権利擁護の運動家たちは、これは食肉産業における虐待と搾取のさらなる証拠であると言います。「こうした企業は労働者たちを動物のように扱っています。彼らは労働者たちを消耗品として扱っているのです」と、鶏肉工場労働者の擁護団体「ベンセレーモス」(Venceremos)の代表マガリ・リコリは言います。

  • 【20/11/24/4】新たなヒューマン・ライツ・キャンペーン(HRC)の報告によると、少なくとも37人のトランスジェンダーとジェンダー・ノンコンフォーミング(社会が期待するジェンダーロールに従わない人)の人々が2020年、暴力的に殺害され、こうした人々にとって史上最悪の年になりました。殺害された37人中、22人が黒人で、7人がラテン系米国人でした。HRCがトランスの人々に対する暴力を記録・報告し始めた2013年以来、200人以上のトランスジェンダーとジェンダー・ノンコンフォーミングの人々が暴力で死亡しています。「私たちが有名人の場合か死んだ場合に」トランスとジェンダー・ノンコンフォーミングについて報道するメディアが制度的な差別を固定化させている、とHCRの「トランスジェンダーの正義のためのイニシアチブ」(Transgender Justice Initiative)のコミュニティ活動部長トリ・クーパーは言います。クーパーは実際の死者数はもっと多い可能性があるとも指摘します。「大切なのは、メディアが私たちにつきまとう否定的なイメージを払拭することです。私たちのコミュニティを元気づけるような、私たちについて全体論的に理解できるような報道をすることによってです」いて包括的に理解できるような報道をすることによってです。」

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