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2020年11月11日(水)

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  • 【20/11/11/1】今回の大統領選挙では、約1億6000万人の有権者が投票し、過去最高を記録しています。得票数では、ジョー・バイデン次期大統領のリードが500万票以上に跳ね上がっています。投票率が大きく増加した要因は非白人系の人々が投票したことにあり、白人の米国人の投票総数は前回の大統領選挙にくらべてほとんど増えていません。「歴史的な投票率となった選挙ですが、過去に例をみない数の非白人系の人々、とりわけラテン系の人々が投票した。ここに事の本質があります」。デモクラシーナウ!の共同司会者フアン・ゴンサレスはこう論じています。「数十年にわたって、政治専門家がラテン系米国人の投票の増加についていろいろ語ってきましたが、今年、まさに実現したのです」。

  • 【20/11/11/2】米国自治領プエルトリコの選挙結果を取り上げます。この選挙で、進歩派が、人民民主党(Popular Democratic Party)と新進歩党(New Progressive Party)という従来の2大政党に割って入る、歴史的な進出を果たしました。「2大政党が、何十年もの間、プエルトリコの政治を支配してきましたが、そうした古い独占支配の終焉が近づいていることは間違いありません。そして、それはひじょうに望まれることです」と語るのは、歴史家ラファエル・ベルナベです。ラファエルは、今回の選挙で、「市民の勝利運動」(Citizens’ Victory Movement)からプエルトリコ上院議員に立候補し、当選しました。

  • 【20/11/11/3】11月10日に連邦最高裁判所で、医療負担適正化法(Affordable Care Act、通称オバマケア)をめぐる口頭弁論が行われましたが、審理では、新型コロナウィルス蔓延のさなかに、この法律を撤廃させるという議論は出なかったようです。この裁判は、共和党が主導する18州が提訴したもので、トランプ政権が後押しをしています。訴えは、オバマケア(ACA)が個人に加入を義務付けているのは憲法違反であり、同法の他の条項についても憲法に違反している、と主張しています。「オバマケアを廃止しろという訴訟は、今回が三度目というひどいものです。これまでに2回、同様の訴訟が行われましたが、敗訴しています。今回の訴訟は、以前のものにくらべていっそうばかげています」と、ゲストのダリア・リスウィックは言います。ダリアは、政治や時事問題を取り上げるオンライン誌のスレート(Slate)で、法律分野を担当しています。もうひとりのゲストは、「国民健康保険を求める医師団」(Physicians for a National Health Program)の共同創設者であるステフィー・ウールハンドラー医師です。ステフィーは、メディケア・フォー・オール(国民皆保険制度)が米国の医療拡充策としてもっとも適したものであるとのべ、「医療費を引き上げる必要はありません。民間の健康保険を除外して、医療制度を効率的に運営するだけでいいのです」と、指摘しています。

  • 【20/11/11/4】トランプ大統領は、大統領選挙で広範囲にわたって不正が行われたと、根拠を示さず、非難を続けています。しかし、民主、共和両党の全米各地の選挙担当者は、ニューヨーク・タイムズ紙に、トランプの主張を裏付ける証拠は見つかってはいないと語っています。選挙で負けたのにもかかわらず、トランプは敗北宣言を出さず、しかも、政権内には2期目を担当するかのような動きが見られます。ジョー・バイデン次期大統領が政府資金やその他の資源にアクセスすることができないようにし、政権の円滑な移行を妨げているのです。オンラインの情報「スレート」(Slate)の上級編集者、ダリア・リスウィックはこう言います。「国民の目がこぞってここに向けられています。こんな事態は、まもなく消え去るのだろうか。それとも、かたくなに敗北を認めない男が、こちらをじらしながら次の手を繰り出し、本気で二期目を手にいれようとしているのか」。.

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