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2020年6月26日(金)

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  • 連邦最高裁判所は25日(木)、連邦政府は亡命申請者に対し裁判所の審理を受ける機会を与えることなしに迅速な国外退去措置を取ることができるとする判決を下し、トランプ政権に大きな勝利を与えました。米国自由人権協会(ACLU)のリー・グラント(Lee Gelernt)が、タミル人亡命希望者ビジャイアクマル・ツライシジヤム(Vijayakumar Thuraissigiam)の代理人として裁判所に申し立てていた件への回答でした。「これは極めて深刻な決定であり、非常に多くの亡命申請者にとって不利に働くでしょう。これから申請手続きではねられる人々が続出しそうですが、そうなっても彼らは連邦裁判所に最後の審判をあおぐことができません」と、グラントは言います。

  • ミシガン州の黒人男性がテクノロジーが原因で不当逮捕されたと明らしたことを受け、警察による顔認識テクノロジーの使用をめぐる論争が拡大しています。デトロイト警察は、ロバート・ウィリアムズに対し妻と娘の目の前で手錠をかけました。顔認識ソフトが彼を強盗の容疑者として誤認したためです。研究者によれば、顔認識ソフトウェアの判定ミスが起こる確率は非白人色が白人の100倍も高いのです。今週、ボストン市議会は顔認証ソフトの使用中止を議決しました。また、連邦の法執行機関でも同様の措置をとる法案が民主党議員たちから提出されました。「たまたま出来損ないのアルゴリズムが一つ混じっていたというような話ではなりません。警察官による残虐行為の事例と同じように、顔認識技術の利用のようなAIシステムの中にいかに構造的な人種差別が組み込まれうるかが可視化されたのです」と、アルゴリスムの正義連合(Algorithmatic Justice League)の創設者ジョイ・ブラムウィニ(Joy Buolamwini)は述べています。

  • ジョンソン&ジョンソンは、アスベスト汚染されたタルカムパウダーを使用して卵巣ガンを発症した女性の一団に総額21億ドルを支払うよう命じられました。ジョンソン&ジョンソンは、タルカムパウダーが癌を引き起こす可能性があると警告されていたにもかかわらず、この製品をアフリカ系アメリカ人の女性をターゲットに大々的に売り込んでいました。ジョンソン&ジョンソンを提訴した原告のうち6人は裁判が始まる前に死亡しました。 2018年に公判が始まって以降、さらに5人の女性が亡くなりました。全国女性健康ネットワーク(National Women's Health Network)で上級政策マネージャーを務めるM・イザベル・チョードリ(M. Isabelle Chaudry)の反応を取り上げます。彼女によれば、ジョンソン&ジョンソンは同製品を世界全体で禁止し、引き起こした被害への対処にもっと努力すべきです。特に、非白人コミュニティに対して努力が必要です。「人種差別的な行動をしてきた歴史がありますから」と彼女は言います。

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