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2020年6月22日(月)

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  • 週末におこなわれた土壇場の対決の末、トランプ政権は大統領の複数の側近への捜査を指揮したニューヨーク州南地区連邦検察事務所のジェフリー・バーマン検事正を解任しました。ウィリアム・バー連邦司法長官がトランプを守るために取った異例の措置について、バー司法長官の調査報道をしてきたニューヨーク・タイムズ・マガジン誌のライター、エミリー・バゼロンと話します。「バー司法長官は、大統領には強力な行政権限があると信じる人物です。巨大な権限が大統領のもとに集中する一種の帝王的大統領です」とバゼロンは述べます。

  • 米国では新型コロナウイルスによる死者が12万人に近づき、警察の残虐行為とレイシズムに反対する民衆の大抗議が続く中、トランプ大統領が選挙集会でした発言に非難が集まっています。トランプ大統領は参加者が少なかったオクラホマ州タルサの選挙集会で、「カンフルー」(kung flu カンフーのもじり)などの差別的な言葉を繰り返し、抗議者を罵倒しました。ニューヨーク・タイムズ・マガジン常勤ライターのエミリー・バゼロンは、「分断させようとする巨大な衝動が顕わになりました。これまではトランプに有利に働きました。今回も変えるつもりはないでしょう」と言います。

  • ネットで拡散されたビデオを放送します。ルイジアナ州バトン・ルージュの地域活動家ゲーリー・チャンバース・ジュニアは、南北戦争時の南部連合軍司令官を務めたロバート・E・リー将軍にちなんで名づけられたリー・ハイスクールは差別的な命名だとして、校名の変更を同校の教育委員に強く要求しました。チャンバースは6月18日の委員会での様子を映したビデオで、奴隷制を擁護した人物ではなく奴隷制および差別主義と闘った人々の名誉をたたえる名前を選ぶべきだと主張しました。チャンバースはまた、コニー・バーナード教育委員についてふれ、同委員はかねてよりロバート・E・リーの擁護者であり、会議中にオンライン・ショッピングをしていることを指摘しました。

  • 人種差別主義と警察の残虐行為に対する大規模抗議が続いています。数週間で少なくとも5人の男性(黒人4人とラティーノ1人)が街中で首をつられた状態で発見されました。ドキュメンタリー映画『オールウェイズ・イン・シーズン』(Always in Season)のジャクリーン・オリーブ監督に聞きます。2014年、アフリカ系アメリカ人のティーンエイジャー、レノン・レイシーが公園のブランコで首をつられた状態で発見された事件を通して、リンチの歴史を検証した映画です。オリーブ監督は最近の首つり事件について、「徹底捜査に値する事件です。それらを歴史的文脈の中に位置づけ、3日の捜査で終わらせず、全体としてみることが必要です」と述べています。

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