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2020年6月10日(水)

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  • 9日、2週間前、ミネアポリスの警察官に9分近く、首を膝で地面に押し付けられ、殺害されたジョージ・フロイドの葬儀が家族や支援者などにより、ヒューストンで行われました。フロイドの死は、警察の暴力行為と人種差別に対する抗議を、全米と世界各地で引き起こしました。葬儀の模様の一部とともに、家族や著名人のスピーチを放送します

  • 黒人の命を守る抗議行動と警察への予算打ち切りを求める声が、ロサンゼルスからミネアポリス、ニューヨークと、全米各地で続いています。ハーバード・ケネディ・スクールの歴史、人種、公共政策の教授ハリール・ジブラン・ムハンマドと、ラドクリフ高等研究所のスーザン・ヤング・マレー教授から、現時点の意義と米国の警察活動の歴史について、話を聞きます。「今回のような出来事は、半世紀以上、なかったことです。今後、事態がどういう方向に進むのか、いま見極めるのは困難ですが、はっきりしていることは、警察活動の歴史を振り返れば、改革という意味では、選択肢は尽きている。警察が自らやれることは何か、考えうる選択肢は残されていません」と、ムハンマドは言います。

  • 平和活動家マーティン・グジーノは先週、ニューヨーク州バッファロー市で警察官に突き飛ばされて転倒し、重体に陥って病院に搬送されました。警察による攻撃の瞬間をとらえた動画はオンラインで数百万回、再生されています。9日、トランプ大統領はツイッターで75歳のマーティンを非難し、転倒は、マーティンの自作自演で、彼は反ファシズト抗議団体「アンティファ」(ANTIFA)の破壊工作員」だと攻撃しました。トランプの主張は、極右メディアのワン・アメリカ・ニュース・ネットワーク(OANN)が放送した内容の一部を根拠のないまま、受け売りしています。ルー・アーヤに話を聞きます。アーヤは、ニューヨークに拠点を置くグループ「平和詩人」(Peace Poets)のメンバーで、マーティンとともに「拷問に反対する証人」(Witness Against Torture)という団体を結成しました。アーヤはこう語ります。「まず言いたいことは、マーティンは、ほんとうに親切で、心根の優しい人です。これまでいっしょに活動してきた人のなかでも、最高のひとりです。また、仲間の年長の方々すべてにいえることですが、より多くの尊敬と心配りを受けてしかるべき人です」。

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