富裕層は自分たちの利益のために世界経済を操っていると、国連総長が非難しました。経済学者ジョセフ・スティグリッツをゲストに招き、現在の世界経済について聞きます。スティグリッツ教授は、戦争やパンデミックや気候変動がいかに世界中で経済危機を引き起こしているかを語り、それに加えて米国のFRB(連邦準備制度理事会)の高金利政策がグローバルサウスの状況をさらに悪化させていることを指摘します。すでに債務を抱えて苦しんでいる国々が、新たな借り入れのコスト上昇に直面しているからです。 コロンビア大学教授のスティグリッツ氏はノーベル賞経済学賞の受賞者で、大統領経済諮問委員会の議長も務めた経験があります。現在は、ルーズベルト研究所のチーフエコノミストも務めています。最新の著作は(『スティグリッツ Progressive Capitalism プログレッシブ・キャピタリズム:利益はみんなのために』東洋経済新報社(People, Power, and Profits: Progressive Capitalism for an Age of Discontent)です。
コロンビア大学の経済学者ジェフリー・サックス氏と、欧米の覇権主義ならびに米国のロシア、ウクライナ、中国における政策について聞きます。サックス教授は最近発表した、"The West's False Narrative About Russia and China (ロシアと中国についての西側の虚偽の説明"という記事で、米国の超党派的な外交政策のアプローチは「説明のつかぬほど危険で、誤った判断」であり、おまけに東アジアでも「またもや新たな戦争のレシピ」を作り出していると警告しています。