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2019年12月27日(金)

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  • 米国では刑務所や拘置所が「新たな精神病院」になっているのでしょうか。新たに公開されたドキュメンタリー映画が映し出すのは、メンタルヘルスに問題を抱えながら十分な医療サービスを受けていない人々のあいだで、異常に多くの者が刑事司法制度の手に委ねられ、適切な治療を受けていない状況です。収監されている男性の15%、女性の30%以上が統合失調症、重度のうつ病や双極性障害といった深刻な精神疾患を患っています。彼らの多くにとっては、刑務所が最初のメンタルヘルス治療を受ける場所になります。ドキュメンタリー映画Bedlam(『ベッドラム』)は、ひどい資金と人材の不足でまるで手が回らないロサンゼルス郡の緊急精神科サービスを、5年間にわたって撮影しています。ここは、数千人の精神病患者が詰め込まれている刑務所です。映画はまた、重度の精神疾患を患う人々の家庭の様子やホームレステントの生活も収録しています。この映画はサンダンス映画祭で初上映され、来年4月にPBSの番組『インディペンデントレンズ』で放映される予定です。映画には、「黒人の命も大切」(Black Lives Matter)運動の共同設立者パトリス・カラーズをはじめとして、警察官、緊急治療室(ER)の医師や看護師、弁護士、刑務所の看守など多くの人々が登場し、それぞれが身内の者の慢性的な精神疾患をきっかけに現在の職業への道を歩むことになったいきさつを語っています。番組ではパトリス・カラーズと監督のケン・ローゼンバグに話を聞きます。カラーズは、10代の頃から統合失調性感情障害を患っていた弟のモンテのために救援を求めた経験を語ります。ローゼンバーグ監督は、ニューヨークにあるワイル・コーネル医療センター所属の依存症専門の精神科医で、妹が統合失調症に苦しんだ経験があります。

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