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2019年10月30日(水)

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  • レバノンのハリーリ首相が辞任、しかし新政府への抗議と要求は続く
    2週間近くにわたり全国規模の反政府抗議デモが起きていたレバノンで、サアド・ハリーリ首相が30日、辞意を表明しました。ハリーリはテレビ放映された会見で、危機打開は「行き詰まり」に陥ったと述べました。デモ参加者らは「互いに祝福すると同時に非常に長い闘いになることを確認しあっています」と、レバノンのジャーナリスト、ララ・ビターは言います。ベイルートから、ビターが最新情報を伝えてくれます。抗議者たちは、すべての要求が満たされるまで街頭行動を続けるとしていますが、その要求には、内閣の総辞職、速やかな議会選挙および従来の政党とは一線を画す人々による暫定内閣の設立が含まれます。

  • 全米各地で脱刑務所社会をめざす改革派の検事立候補者が続出するなか、チェサ・ブディンは、最新のそんな候補者としてサンフランシスコ地方検事選に立候補しています。バーニー・サンダースやその他の主要な進歩派の人々が、彼を推奨しています。公選弁護人であるブディンは、ウェザー・アンダーグラウンド(1960年代の過激な反戦グループ)の活動家キャシー・ブディンとデビッド・ギルバートの子どもで、彼の両親は、ブディンが幼児だったときに投獄されました。こうした経験が彼に「我が国の刑事司法制度がいかに破綻しているか」を間近に視る機会を与えた、とブディンは言います。「幼い頃の最初の記憶は、ただ両親に会い、抱きあうだけのために、鉄の門と金属探知機を通過しなければならなかったことです」。彼は、現金保釈の廃止、「麻薬戦争」の撤廃「厳罰化」戦術の終焉と市民権回復の追求を公約にしています。ベイエリアの有権者は11月5日に投票を行います。

  • 新作ドキュメンタリーDecade of Fire (『猛火の十年』)は、1970年代にニューヨーク市で発生した危機の歴史をふり返ります。この時期、サウスブロンクスは、ほぼ連日、連続的な火災に襲われ、ほぼ25万人が家を失い、コミュニティ全体が荒廃しました。共同監督兼プロデューサーのビビアン・バスケス・イリザリーとグレッチェン・ヒルデブランが、ブロンクスを炎と化した政府の不手際、家主の腐敗、レッドライニングによる地域差別[金融機関が黒人など低所得階層が居住する地域を、融資リスクが高いとして赤線で囲み、融資対象から除外するなどして差別したとされる問題]について話をします。二人はまた、人々がコミュニティを救うためにどのように戦ったかを語ります。この映画は来週、公共放送局PBSで放映されます。

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