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2019年10月14日(月)

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  • シリアのバッシャール・アル=アサド政権がトルコによる空爆と地上攻撃からクルド人を守るための協力に合意した翌日、増強されたシリア軍部隊がトルコ国境近くで展開されています。クルド人側は13日、ロシアの仲介により、シリア政府による保護と引き換えに国境の二つの町をシリア政府に譲ることに合意しました。クルド人は先週まで米国と同盟関係にありましたが、トランプ大統領が突然シリア北部の駐留米軍の撤退を開始したことにより、トルコによる攻撃に道が開けました。トルコ軍のシリア北部侵攻後、5日間で既に13万人以上が家を追われています。死者の数は不明です。トルコは国際的非難の高まりに直面しています。EUはすべての加盟国に対し、トルコへの武器売却を止めるよう呼び掛けています。ニューヨーク市立大学の社会学と人類学の助教であり、「ロジャヴァのための緊急委員会」(Emergency Committee for Rojava)のオズレム・ゴナーから詳しく聞きます。

  • クリストファー・コロンブスがバハマに到着したのは527年前の今週でした。アメリカ大陸の先住民数千万人を殺した残虐な大虐殺が開始された時です。米国では多くの都市や州が残酷な歴史を認め、連邦の祝日であるコロンブス・デーを拒否し、先住民族の何世紀にもわたる抵抗に敬意を払う「先住民の日」を祝っています。アラスカ、メイン、ミネソタ、ニューメキシコ、ノースキャロライナ、サウスダコタ、バーモント、ウイスコンシン各州は「先住民の日」を公認しました。ロサンジェルス、サンフランシスコ、ダラスなどの大都市から、ケンタッキー州リビングストン、ウェストバージニア州ハーパーズ・フェリーなどの中小都市まで130の都市や郡も同様です。先週にはワシントンD.Cが先住民族の日を認証し、公認都市に加わりました。D.C.は「コロンビア特別区」の略で、コロンブスがその由来です。オークス・オブ・ザ・スナイプ氏族のヤゴウィ・ヘネ(Iakowi:he’ne’)から詳しく聞きます。イロコイ連邦(the Haudenosaunee Confederacy)のモホーク部族の一人です。ニューヨークにある「アメリカン・インディアン・コミュニティー・ハウス」の責任者でもあります。

  • エチオピアの首相アビィ・アハメドが第100回のノーベル平和賞を授与されることが11日の朝、公表されました。同首相は昨年、エチオピアとエリトリアの和平交渉の取りまとめに尽力しました。隣接する両国の首相と大統領が「平和友好共同宣言」に調印し、1998年から2000年まで20年近く続き7万人の死者を出した「戦争状態」の終結を宣言しました。平和宣言が調印されて間もなく、エチオピアの首都アジス・アベバからエリトリアの首都アスマラに向けて20年間で初めての直行便が離陸しました。アハメド首相は緊急事態を解除し、数千人の政治的反体制派を刑務所から釈放、閣僚の半数に達する記録的多数の女性を大臣に任命しました。英国キール大学法学部准教授アウォル・アロから詳しく聞きます。最近のアルジャジーラ記事のタイトルは“Why I nominated Abiy Ahmed for the Nobel Peace Prize.”(「私がアビィ・アハメドをノーベル平和賞に推薦した理由」)です。

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