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2019年10月10日(木)

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  • トルコは、クルド人勢力の支配下にあるシリア北部地域への空および地上からの攻撃を開始しました。攻撃はトランプ大統領が米軍にトルコ・シリア間国境からの撤退を命じた数日後の10月9日に始まりました。「シリア人権観測所」(Syrian Observatory for Human Rights)の報告によれば、これまで少なくともクルド人16人が死亡したということですが、トルコは死者数がもっと多いと主張しています。トランプ政権は、自称「イスラム国」(ISIS)との戦いで米国を助けた、国を持たないクルド人を見捨てたことで、共和党と民主党の両政党の議員から広く批判されています。トルコは、この攻撃を過去8年間に戦場から逃げてきたシリアからの難民を移動させる「安全地帯」をシリア北部に確保するためだと主張していますが、クルド人は、これはクルド人自治権の拡大を潰すために過去数十年間続けられてきたトルコの攻撃の延長であると見ています。クルド人勢力はこれまで1万人を超えるISISの戦闘員とその家族を拘束してきました。トランプは、これからはトルコがその仮刑務所を管理するだろうと述べていますが、トルコの攻撃中にISIS戦闘員が脱獄するのではという懸念が高まっています。これまでにクルド人が管理する刑務所少なくとも一か所がすでに砲撃を受けました。トルコの攻撃による影響について、「クルド人女性運動」(Kurdish Women’s Movement)活動家でロンドン・スクール・オブ・エコノミクス人類学者であるエリフ・サリカンに話を聞きます。トルコのクルド系市民を支持基盤とする国民民主主義党((Peoples’Democratic Party /HDP)の名誉委員長エルトゥール・カークチャにも話を聞きます。カークチャはトルコの元国会議員です。

  • トルコはクルド人勢力が支配するシリア北部への空と地上からの攻撃を開始しました。本日はこの攻撃で脅かされるクルド人の事実上の自治区であるロジャヴァ地域について、「ロジャヴァのための緊急委員会」(Emergency Committee for Rojava)共同創設者デビー・ブックチンとともに見ていきます。ジャーナリストで作家のブックチンは、父マリー・ブックチンが執筆したエッセイ集The Next Revolution: Popular Assemblies and the Promise of Direct Democracy(『次の革命――民衆議会と直接民主制の約束』)を共同編集しました。また、「クルド人女性運動」(Kurdish Women’s Movement)」活動家でロンドンスクール・オブ・エコノミクス人類学者のエリフ・サリカンと、トルコでクルド人勢力を支持する国民民主主義党((Peoples’Democratic Party /HDP)の名誉委員長エルトゥール・カークチャにも話を聞きます。

  • 8月末、モンタナ州ハーディンでアメリカ先住民女性のケイセラ・ストップス・プレティ=プレイセズの遺体が見つかりました。彼女の18歳の誕生日2週間後のことです。遺族は彼女のための正義を求めています。ケイセラはモンタナのクローとノーザン・シャイエン部族コミュニティの一員で祖母と一緒に暮らしていました。家族によれば、ケイセラが8月24日の夜、帰宅しなかったため、家族が行方不明の届けを出しました。8月29日、ハーディンの街で若い女性の遺体が発見されましたが、それがケイセラであると地元警察が認めたのは2週間後のことでした。ケイセラの死と失踪の状況は未だ明らかにされていません。これは殺人であると遺族は信じていますが、地元警察はこの突然の失踪と死に不審な点はないとしています。過去十年にビッグ・ホーン郡で行方不明となったり殺害された先住民の少女や女性は、ケイセラを含め少なくとも27人に上ります。モンタナ州では少な2010年から、少なくとも134人の先住民少女や女性が行方不明となったり殺害されてきました。ケイセラの叔母でウィスコンシン大学マディソン校のネルソン・インスティテュート環境学科准教授のグレース・ブルテイルと、遺族の弁護士であるメアリー・キャサリン・ネイグルに話を聞きます。ネイグルはチェロキー・ネイションの市民、先住民部族の統治権と司法権回復を目指すパイプステム法律事務所のパートナーです。

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