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2019年10月3日(木)

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  • トランプ大統領は、サンフランシスコのホームレスと政治指導者に対する徹底批判を未だに緩めていません。10月2日、トランプ政権はサンフランシスコ市に対し環境保護違反通知を出し、同市の水源汚染はホームレス急増が原因であると虚偽の申し立てをしています。市当局者は、ホームレスと水質問題に関係があるとするトランプの根拠なき主張を繰り返し退けてきました。カリフォルニア州は米国の全人口の12パーセントを占めていますが、ホームレスの人口では全米の半分を占めています。トランプ大統領は数週間前からホームレスの取り締まりを要求しており、ホームレスのテント村の撤去、警察による取り締まり強化に加え、ホームレスの投獄も行うと脅しています。安価な住宅が不足しホームレスが急増している問題について、「ホームレス問題連合」(Coalition on Homelessness)事務局長ジェニファー・フリーデンバックと、「西部地域弁護プロジェクト」(Western Regional Advocacy Project)事務局長ポール・ボーデンに話を聞きます。

  • カリフォルニア州は自動車の排ガス、大気汚染、そして気候変動問題を巡りトランプ政権と法廷で争っています。カリフォルニア州は最近、同州の自動車および軽トラックの排ガス規制を無効にしたトランプ政権を提訴しました。州が連邦より厳しい排ガス規制を行う権限を剥奪したことは、気候変動を緩和するための法規制を撤回する現政権の動きの最新のものであり、20州以上が同様の訴訟を起こしています。カリフォルニアでは自動車が温暖化ガス排出の最大原因です。ロサンゼルスより、長年「カリフォルニア大気資源委員会」(California Air Resources Board)委員長を務めるメアリー・ニコルズに話を聞きます。ニコルズは、国際的にも認められる気候変動アクション・プランを同委員会が作成するのを先導しました。自然保護団体シエラクラブ事務局長マイケル・ブルンにもサンフランシスコより話を聞きます。

  • 今週、カリフォルニア州で、移民関税捜査局(ICE)に拘束されたカメルーン出身の移民が亡くなりました。この男性は37歳のネバニ・アビエンウィで、10月1日に脳出血により死亡しました。カリフォルニア州議会は9月に州内の民間刑務所を禁止する法案を通過させ、移民拘禁に深く関わる米国の営利刑務所業界に大きな打撃を与えたところです。同法案は、収容能力4500人にのぼる4カ所のICE移民収容所の閉鎖も命じています。法案は現在、ギャビン・ニューサム知事の署名を待っている状態です。ニューサム知事は今年1月の就任演説で、カリフォルニア州は「承服しがたい民間刑務所をきっぱり廃止」すべきだと述べました。カリフォルニア州の営利刑務所の受刑者数は2016年の7000人がピークで、その後は公営の刑務所に受刑者を移動させています。「移民正義カリフォルニア共同支部」の移民弁護士ハミッド・ヤズダン・パナーに、同法案とカリフォルニアにおける移民拘禁について話を聞きます。

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