デイリーニュース

  • 映画『セルマ』の監督 投票権法成立をめぐるジョンソン大統領とキング牧師の対立の描写を弁護

    映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイとのインタビューを続けます。デュバーネイが映画で描いたリンドン・ジョンソン大統領の姿と、彼とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師との関係のあり方が論議を呼んでいますが、それについて答えてもらいましょう。『セルマ』で描かれるジョンソン大統領は、投票権法に否定的で、運動の妨害さえ行い、連邦捜査局(FBI)を使ってキング牧師を監視し、嫌がらせをするような政治家です。「私は、誰かのイメージを回復させたり、誰かの功績を守るためにここにいるわけではありません」とデュバーネイは言います。『セルマ』は、警察の暴力に対して今日も続いている抗議や抵抗に焦点を当てているのに、今の論議はそこから人々の注意をそらしてしまうと、落胆を語ります。D.W.グリフィス監督がウッドロウ・ウィルソン大統領のために悪名高い人種差別映画『國民の創生』の上映会をホワイトハウスで開いてからちょうど50年後に、オバマ大統領とミシェル夫人のためにホワイトハウスで『セルマ』を上映した様子についてもデュバーネイに聞きます。

    dailynews date: 
    2015/1/27(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 「人々のパワー」:映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイが語る公民権と投票権の平等を求める闘い

    映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイとの長時間インタビューの中で、アマデミー賞候補の彼女の同映画の抜粋を放送します。同映画はマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師のセルマの行進でのリーダーシップを描くと共に、リンドン・ジョンソン大統領に圧力をかけ投票権法に署名させた草の根の公民権運動の役割、そしてキング牧師が投獄されていた間に妻のコレッタ・スコット・キングとマルコムXとの間で交わされた秘密の会談などを取り上げています。デュバーネイはまた、公民権と投票権運動の活動家らに対して行使された警察と自警団による攻撃を描くに際しての自分の姿勢を語ります。「あの時代には多くの暴力がありました。でも私は、暴力を、失われた命に対する畏敬の念を啓発するものとして描きたかったのです。こうした黒人たちの命には意味があったのだと」と、デュバーネイは言います。

    dailynews date: 
    2015/1/27(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイが語る ハリウッドの多様性の欠如と#(ハッシュタグ)アカデミー賞は白人だらけ

    本日1月27日は、絶賛されている新しい公民権映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイに時間いっぱい話を聞きます。同映画は、投票権の平等を求める闘いに全米の関心を引こうとと、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が率いた1965年3月のアラバマ州セルマからモンゴメリーまでの大行進を扱っています。『セルマ』はアカデミー賞の作品賞にノミネートされましたが、多くの人にとってショックなことに、デュバーネイはノミネートされませんでした。彼女がノミネートされていれば、アフリカ系米国人女性で初めての監督賞へのノミネートでした。サンダンス映画祭の会場でデュバーネイに、映画製作とアカデミー賞のノミネーションについて話を聞きます。「アカデミー賞の候補作品のなかで、なぜ有色人種についての映画は『セルマ』だけなのでしょう?」と、彼女は疑問を呈します。

    dailynews date: 
    2015/1/27(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 黒人の命も大切だ:ジョーダン・デイヴィスめぐる新作映画 白人自警団員の有罪を求める遺族の苦闘

    本日は、パークシティで開催中のサンダンス映画祭からお送りします。上映された作品の一つは、非武装のアフリカ系アメリカ人の殺害に対して全米各地に広がる抗議行動をテーマにした映画です。3 1/2 Minutes(『3分半』)と題されたこの映画は、ここ数年で全米で大きく報道された事件のひとつ、17歳の少年ジョーダン・デイヴィスの殺害を検証したものです。2012年11月23日にフロリダ州で、ガムとタバコを買うためにガソリンスタンドに立ち寄った10代の若者4人に何が起こったのか?少年らは、駐車場で彼らの車の隣に車を止めた中年の白人男性、マイケル・ダンと言い争いになりました。ダンは、少年たちがかけていた音楽の音量を下げるよう要求しましたが、少年らが断ったため、怒りだしました。彼はダッシュボードから拳銃を取り出し、危険を察して走り去ろうとする少年たちの車に向って10回も発砲しました。銃声が響き始めたのはダンが到着してから3分半後でした。銃弾の雨の中、ジョーダン・デイヴィスは死亡しました。発砲後、ダンは現場から逃走し、恋人とホテルへ行き、ピザを注文しました。警察には通報しませんでした。前年にフロリダ州で非武装の10代の少年トレイボン・マーティンを殺害したジョージ・ジマーマンが無罪判決を勝ち取っていたため、デイヴィスの両親は、この殺人事件の公判を毎日傍聴しました。

    dailynews date: 
    2015/1/26(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 最高裁 元航空保安官の解雇は不当と政府職員の内部告発を支持

    米国最高裁判所が、連邦職員が内部告発を行う権利を支持する画期的な判決を下しました。元国土安全保障省運輸保安庁連邦航空保安官ロバート・マクリーンによる内部告発をめぐる裁判です。マクリーンは2003年7月、MSNBCの記者に対し、米国機ハイジャック計画の可能性を警告されていたにもかかわらず、米国国土安全保障省は費用を惜しんで、特定の長距離便に航空保安官を搭乗させる措置をやめさせたと暴露しました。MSNBCの報道は激しい抗議を引き起こし、政策は急遽、撤回されました。3年後、マクリーンは情報源だったことを認めた後、解雇されました。マクリーンは解雇を不当として不服を申し立て、数年にわたる司法闘争が繰り広げられました。最高裁が今週、7対2で彼の主張を認める判決を出し、ようやく結審となりました。問題とされたのは、マクリーンの行動が、米国の内部告発者保護法で保護されるかどうかでした。同法は、違法行為や重大な失態、市民の安全を脅かすような事態であれば、職員がそれを公表することを保護しています。ロバート・マクリーン本人と、最高裁でマクリーンの弁護にあたったニール・カチャル弁護士に聞きます。カチャルは、元米国訟務長官代理でした。

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    2015/1/23(Fri)
    記事番号: 
    5
  • 民間諜報企業へのハッキングを報道したバレット・ブラウン記者に禁錮5年の判決

    アノニマスに協力したとされる活動家でジャーナリストのバレット・ブラウンに禁錮5年間の判決が下されました。賠償金と罰金を合わせて90万ドル近くの支払いも命じられています。ブラウンは2014年、脅迫状の送信、サイバー攻撃の共犯、司法妨害の罪状について有罪を認め、今年1月22日に判決を言い渡されました。ブラウンは民間諜報機関や軍事請負業者の極めて隠蔽された業界を調査したために、不正に攻撃されたと支持者たちは主張しています。22日の判決後、ブラウンは皮肉たっぷりの声明を発表しました。そこには、こう書かれています。「朗報!サイバー軍産複合体への私の調査がきわめて優秀だったので、米国政府は本日、私を刑務所官民業複合体に送り込み、調査に当たらせるとの決定を下した」。ブラウンの事件をめぐってライターでシステム・アドミニストレーターのケビン・ギャラガーに話を聞きます。ギャラガーは、「バレット・ブラウンに自由を」(Free Barrett Brown)という支援ネットワークを率いる活動家でもあります。政府がブラウンについて述べていることを信じてはならない、とギャレットは言います。

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    2015/1/23(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 連邦司法省が黒人射殺警官の公民権法違反起訴を拒絶 制度改革要求が再燃

    米国司法省は、ミズーリ州ファーガソンで武器を持たない十代のアフリカ系アメリカ人マイケル・ブラウンを射殺した警官ダレン・ウィルソンを、公民権法違反の罪状で起訴することは見送るもようです。21日のニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、最終決定権はエリック・ホルダー司法長官が握っていますが、ほぼ間違いなく、不起訴を勧告している調査官たちに同調するものとみられています。司法省では、ファーガソン市警が人種的偏見を基にした基準で通行車の取締を行っており、過剰な暴力を行使しているという報告についてのより広範な調査を引き続き進行中です。一方、全米黒人地位向上協会法的擁護基金 (NAACP Legal Defense Fund)が提訴していた、ウィルソンに対する刑事訴追の可能性を審議するための新たな大陪審の要求は、判事に却下されました。NAACPは、ロバート・マカロック検事が、証人の偽証を見逃すと決定するなど不適切な行動を取ったことに懸念を表明してきました。このような動きに先立ち、オバマ大統領が20日の一般教書演説でファーガソンについて1度しか言及しなかったことを受け、活動家たちは自前の「黒人の一般教書演説(the State of the Black Union)」のビデオを公開しました。

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    2015/1/23(Fri)
    記事番号: 
    3
  • サウジのアブドラ国王死去 「慈悲深い独裁じゃない、ただの独裁者」

    サウジアラビアのアブドラ国王が90歳で死去しました。アブドラ・ビン・アブドルアジスは、世界の石油確認埋蔵量の5分の1を握り、世界最大の権力者の一人であるとともに、中東における米国の重要な協力者でした。オバマ大統領は「中東や周辺地域の安定と安全保障に貢献した」としてアブドラを称える声明を発表しました。しかし、多くの政治分析家は、シリアの反体制蜂起をイランとの代理戦争に転換させたとしてアブドラを批判しています。2010年にウィキリークスが公開した米国外交公電は、サウジアラビアがイスラム主義武装集団への最大の資金供給源であると特定しています。アブドラはまた、隣国バーレーンで民主化を求める民衆蜂起が起きると戦車部隊を送って鎮圧に協力しました。最近では、サウジアラビアがブロガー、ライーフ・バダウィに下した処分も批判を受けています。バダウィはイスラムを侮辱したなどの罪状で禁錮10年とむち打ち1000回の判決を受けました。むち打ちは1週間に50回ずつ、執行されます。新しい国王には、アブドラの異母弟のサルマン皇太子が即位しました。ラトガーズ大学中東研究所長でDesert Kingdom: How Oil and Water Forged Modern Saudi Arabia (『砂漠の王国:水と油でこね上げたサウジアラビアの近代』)の著者、トビー・ジョーンズに話を聞きます。

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    2015/1/23(Fri)
    記事番号: 
    2
  • 米国の中東対テロ戦の「模範的パートナー」イエメン政権が崩壊の危機に

    イエメンでは22日、アブド・ラッボ・マンスール・ハディ大統領、首相と全閣僚が辞任し、政権が崩壊しました。この一斉辞任は、シーア派の反政府組織フーシが首都サヌアの大統領公邸を制圧した数時間後に起きました。ハディ大統領は、フーシが政治権限拡大の見返りに重要施設から撤退するとした停戦合意を破ったことから、政権の放棄を余儀なくされたと述べました。フーシの背後には、2011年の民衆蜂起で退陣するまで長年国家指導者の地位にあったアリ・アブドッラー・サーレハ前大統領がいるものとみられています。オバマ政権は、イエメン政府を対テロ戦の協力関係が「成功」した手本として賞揚してきましたが、22日にはイエメンの米国大使館からさらに多くの駐在員を引き揚げると発表しました。専門家の中には、イエメン情勢が内戦に発展し、アラビア半島のアルカイダ(AQAP)の勢力拡大につながるのではないかと懸念する声もあります。一方、オックスファムは、イエメンでは住民の半数以上が援助を必要としており、このまま政情不安が続けば非常に大規模な人道危機が発生する恐れがあると警告しています。ロンドンのタイムズ紙のイエメン通信員として4年間サヌアに駐在したアイオナ・クレイグ記者に話を聞きます。

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    2015/1/23(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 「太平洋版グアンタナモ収容所」 オーストラリアにに拘留された難民たちが孤島の勾留施設でハンスト

    「太平洋版グアンタナモ収容所」と呼ばれる施設で、大規模なハンガーストライキが行われています。マヌス島の勾留施設は、オーストラリア政府が出資してオーストラリアの請負業者トランスフィールド・サービス(Transfield Services)社が運営していますが、パプアニューギニアの領内に位置します。収容者は犯罪で告発されているのではなく、戦火に飲まれた国々から逃れて来た人々で、難民として認定されるまで、無期限に待たされています。難民たちは自分たちをパプアニューギニアに再定住させようとするオーストラリア連邦政府の計画を阻止するよう国連に介入を求めています。パプアニューギニアに行けば迫害される恐れがあると、彼らは申し立てています。亡命者の一部は、勾留施設の背の高い鉄条網内に立てこもっており、他にも抗議の方法は次第に過激なものになり、洗剤を飲んだり、剃刀の刃を飲み込んだり、はては自分たちの口を縫って閉じることによって訴える者も出てきています。ゲストはオーストラリアの人権弁護士ジェニファー・ロビンソンと、社会正義を題材とした映画監督で、ニューヨーク市でマヌス島収容者への連帯を表明するため徹夜の集会を組織したアレックス・ケリーです

    dailynews date: 
    2015/1/22(Thu)
    記事番号: 
    2

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