映画『セルマ』の監督エイバ・デュバーネイとのインタビューを続けます。デュバーネイが映画で描いたリンドン・ジョンソン大統領の姿と、彼とマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師との関係のあり方が論議を呼んでいますが、それについて答えてもらいましょう。『セルマ』で描かれるジョンソン大統領は、投票権法に否定的で、運動の妨害さえ行い、連邦捜査局(FBI)を使ってキング牧師を監視し、嫌がらせをするような政治家です。「私は、誰かのイメージを回復させたり、誰かの功績を守るためにここにいるわけではありません」とデュバーネイは言います。『セルマ』は、警察の暴力に対して今日も続いている抗議や抵抗に焦点を当てているのに、今の論議はそこから人々の注意をそらしてしまうと、落胆を語ります。D.W.グリフィス監督がウッドロウ・ウィルソン大統領のために悪名高い人種差別映画『國民の創生』の上映会をホワイトハウスで開いてからちょうど50年後に、オバマ大統領とミシェル夫人のためにホワイトハウスで『セルマ』を上映した様子についてもデュバーネイに聞きます。