財政赤字削減策の合意を目指す民主党と共和党の交渉が5日目を過ぎ行き詰まっています。米国の財政は債務残高が議会が定める上限(14兆3000億ドル)に達しており、8月2日までに上限が引き上げられないと、新規の国債発行が出来なくなります。今週、スタンダード&プアーズが米国債の格付けを債務不履行の恐れがあるとして引き下げ方向で見直すと発表しました。主要格付け機関としてはムーディーズに次ぎ2社目の引き下げとなります。民主党は企業や富裕層への増税を望むと言っているのですが、共和党は大規模な歳出削減を主張しており、オバマもその多くに賛同しています。ニュースクールのシュワルツ経済政策分析センター政策研究部長でAge of Greed: The Triumph of Finance and the Decline of America, 1970 to the Present(『強欲の時代:金融の勝利とアメリカの衰退、1970年から現在まで』)の著書を持つジェフ・マドリックに話を聞きます。