デイリーニュース

  • 「地球温暖化だよ、バカ野郎」 NY市長がオバマを支持 報道メディアもやっと気候変動を口に

    気候変動と米北東部の多くを襲った巨大嵐サンディの壊滅的な被害との関連が1日、ニューヨーク市長マイケル・ブルームバーグが環境政策を理由に大統領選でのオバマ大統領支持を発表したことで注目を浴びました。選挙直前になってブルームバーグは次のように記しています。「我々にはホワイトハウスの指導力が必要だ。過去4年にわたりバラク・オバマ大統領は我々の炭素消費削減のために重要な対策を講じてきた」。ブルームバーグの支持表明が特に驚きだったのはニュース・メディアがこれまで気候変動についてあの巨大嵐の前にも、あるいは被災の後にもほとんど口にしてこなかったからです。大統領選挙の討論会を通しても気候変動に関する質問は候補に対しまったく為されませんでした。気候に関する沈黙を破った報道機関の1つがブルームバーグ・ビジネスウィーク誌です。表紙を飾る特集記事のタイトルは It’s Global Warming, Stupid(地球温暖化だよ、バカ野郎) 。この記事の筆者で同誌の編集次長ポール・バレットに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/2(Fri)
    記事番号: 
    2
  • サンディの冠水 ブルックリン・レッドフック地区で住民自ら緊急救援を組織

    ニューヨーク市は超巨大嵐サンディの被害復旧を続けています。最も被害の多かった地区の1つ同市ブルックリン区のレッドフックを取材します。サンディの高潮はレッドフックの大半を深さ1.5mの水で覆い、商業地区や1階や地下部分で暮らしていた人々の数百軒のアパートを水浸しにしました。州兵部隊や緊急事態管理庁(FEMA)が近隣に到着する前日の10月31日、デモクラシー・ナウ!の取材班が何人もの人々に話を聞いています。彼らは嵐を生き延びて数時間後には、すでに自分たちで救援組織を作って作業を始めていました。その中には「オキュパイ・ウォールストリート」運動の流れを汲む「オキュパイ・サンディ」と協力して食糧や水、その他の必要物資を地域住民に提供し、地区の清掃作業も調整する「レッドフック・イニシアティブ」と称するグループの人々もいました。私たちはまた、地域の事業主や住民の話も聞き、次に海からの冠水で壊滅状態の地元の都市型農地「アッデド・バリュー(Added Value)」を訪問しました。

    dailynews date: 
    2012/11/2(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 接戦のミズーリ州上院議員選で エイキン議員の過去の中絶反対運動の新事実があきらかに

    ミズーリ州セントルイスから番組をお送りする11月1日の当番組では、今回最も注目されている上院議員選の一つを検証します。共和党のトッド・エイキン下院議員が、現職の民主党クレア・マカスキル上院議員に挑む同選挙は、共和党が上院で過半数を取り戻すのに貢献する可能性のある数少ない選挙戦のひとつとなっています。エイキン陣営は、8月の「本当のレイプ」で女性が妊娠することはほとんどない、という失言が大きく取り上げられて以来、多数の物議をかもしてきました。セントルイス・ポスト=ディスパッチ紙は最近、エイキンが80年代の中絶反対デモ参加中に少なくとも3度逮捕された過去を明らかにし、彼の中絶に対する見解に改めて人々の関心を引きました。セントルイス・ポスト=ディスパッチ紙政治記者ケビン・マクダーモットに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/1(Thu)
    記事番号: 
    4
  • デビッド・ロード:「サンディ」で露わになったニューヨークの「醜い不平等」

    巨大ハリケーン「サンディ」の話題をつづけます。今回の災害がニューヨーク市でも特に経済格差の大きいマンハッタンで、どう影響を及ぼしたかを検証します。ここでは最裕福層5分の1の人口と、最も困窮する5分の1とでは、40倍もの収入差があります。マンハッタンにはサハラ以南のアフリカの一部と同レベルの不平等が存在します。ニューヨークよりロイターのデビッド・ロード記者を迎えました。ロード記者の最新記事は、アトランティック誌に掲載された " The Hideous Inequality Exposed by Hurricane Sandy "(「ハリケーン『サンディ』で露わになったニューヨークの『醜い不平等』」)です。この記事には「車を所有する者は避難できた。経済的に余裕のある者はホテルに移動できた。安定した仕事についている者は、欠勤することもできた。だが料理人やドアマン、用務員、タクシー運転手、メイドとして生計を立てるニューヨークの住人は、家族を家に残し働きつづけるしかない」とあります。ロード記者は2度ピュリッツァー賞に輝き、以前はニューヨーク・タイムズ紙の記者でした。

    dailynews date: 
    2012/11/1(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 電気も援助もなし ニューヨーク、ロウワー・イースト・サイドの被災低所得者の苦境

    その多くがマイノリティーである、マンハッタンのロウワー・イースト・サイドの低所得層住民に話を聞きます。同エリアでは、近隣のコン・エディソン変電所が巨大ハリケーン「サンディ」の影響で浸水し、数千人が停電しています。ニューヨーク市や米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)からの援助の気配もない中、住民は「サンディ」がもたらした影響をデモクラシー・ナウ! のプロデューサー、ルネ・フェルツに語ります。多くの人が消火栓からバケツに水を汲み、電気もつかない階段を上るのに苦労していると言います。またジェイコブ・リース公営住宅に住む、寝たきりの老いた親の面倒をみているという人もいます。いつ停電が解消されるのかと、みな口々に聞きます。

    dailynews date: 
    2012/11/1(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 予告されていた危機:気候変動でニューヨークのインフラが危機に晒されると研究結果が警告

    巨大ハリケーン「サンディ」がニューヨーク市とそのインフラにもたらした深刻な被害について、必ずしも皆が驚いているわけではありません。ニューヨーク市は10年以上前から地球温暖化の影響について注目していたと語る、「ニューヨーク市気候変動パネル」(The New York City Panel on Climate Change)共同議長シンシア・ローゼンツヴァイクに話を聞きます。ローゼンツヴァイクは、ニューヨーク州の橋や下水設備、公衆衛生や農業などの「重要な設備」に気候変動がどのように影響するかをまとめた2011年の報告書の主筆を務めました。ローゼンツヴァイクは、NASAのゴダード宇宙科学研究所の上級研究者として気候変動の影響研究グループの代表です。「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC/The Intergovernmental Panel on Climate Change)データ調査委員会でのローゼンツヴァイクの業績は、IPCCが2007年にアル・ゴアと共にノーベル平和賞を受賞したことでも認められました。

    dailynews date: 
    2012/11/1(Thu)
    記事番号: 
    1
  • サンディからの復興開始 FEMAと緊急援助の廃止を公約したロムニーに注目集まる

    米東部海岸部はスーパーストームと呼ばれる史上最大の大西洋熱帯低気圧サンディからの困難な再建の歩みを始めましたが、ここでは非常事態への対応と連邦政府の援助の役割について考えます。大統領選挙まで最後の追い込みの最中に、災害後の清掃・復興の取組みが始まっています。2011年に行われた共和党予備選討論会で、ミット・ロムニー候補は連邦緊急事態管理庁(FEMA)の廃止とその業務の州政府移管あるいは民間委託を公約しました。30日、ロムニーは、もし大統領になったらFEMAを廃止するのかという複数の問い掛けに無言を貫きました。マザー・ジョーンズ誌のティム・マーフィー記者と、憂慮する科学者同盟(UCS)の気候調査分析担当部長補ブレンダ・エクワーゼルに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/10/31(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ベインポート50日目:ベイン所有の工場労働者たち ロムニーに仕事を中国に移さぬよう請願

    イリノイ州フリーポートで抗議を続けるベインポート野営地から生放送します。共和党大統領候補ミット・ロムニーがかつて経営していたベイン・キャピタル所有のセンサタ・テクノロジーズの労働者たちが、彼らの仕事を中国へ移すという計画に抗議する野営は50日目に入りました。工場を中国へ移さないでほしいという労働者たちの訴えはロムニーに聞き届けられていませんが、大統領選を目前に控えベインポートは全米の注目を浴びています。10月第4週に労働者たちがセンサタ工場で抗議行進を行った際、ジェシー・ジャクソン師ら14人が逮捕されました。その翌日には工場労働者数人が職場放棄をしてこの抗議に対する管理部門の対応に抗議しました。3人のセンサタ工場の労働者に話を聞きます。ジョアン・ペニソンは2人の子供を持つシングルマザーで、ボニー・ボーマンはこの工場で23年間働いてきました。トム・ゴールラップの工場勤務年数は33年です。加えて、全米鉄鋼労働組合のレオ・ジェラード委員長にこのベインポート労働者たちを支援する理由を聞きます。

    dailynews date: 
    2012/10/31(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 地球温暖化とサンディ:海水温度の上昇が記録的嵐の原因 数百万人が電気なし生活

    ハリケーン・サンディが直撃した後、米東部では15州にわたって800万人が停電生活を余儀なくされています。 サンディはこの地域を襲った最も壊滅的な嵐の1つです。この嵐による米国での死者は55人に上りさらに増えると見られています。またカリブ海諸国ではハイチだけでも51人が亡くなるなど、少なくとも計69人が死亡しました。ニューヨーク州ではロングアイランドでまだ90%が停電中。マンハッタンのダウンタウンなどニューヨーク市内の各地でも電気が途絶えたままです。このサンディと地球温暖化の関連を再び探ります。憂慮する科学者同盟(Union of Concerned Scientists(UCS))の気候調査分析担当部長補ブレンダ・エクワーゼルに話を聞きます。技術的な問題で残念ながらインタビュー時間が短くなっています。

    dailynews date: 
    2012/10/31(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 1821年以来最悪の暴風雨 たくましいニューヨーク市民についてビル・マッキベンが語る

    マンハッタン南東部のイースト川沿いの地域を「川の一部」に変えてしまった洪水に対処するニューヨーク市民について、長年環境保護活動をしてきたビル・マッキベンの印象を聞きます。マッキベンは350.orgの共同創立者です。彼の最新記事は、ガーディアン紙に掲載さた"Hurricane Sandy Has Drowned the New York I Love"(『ハリケーン・サンディ 我が愛するニューヨークを沈める』)です。ハリケーン上陸前の29日、マッキベンは当番組で「もし警鐘があるとするなら、これがそうだ」と語っていました。

    dailynews date: 
    2012/10/30(Tue)
    記事番号: 
    8

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