デイリーニュース

  • 戦争のコスト:イラク侵攻から10年で、新報告書が多大な人的および経済的損害を算出

    米国のイラク侵攻から10年となりますが、経済学者、人類学者、政治学者、法律専門家、医師ら30人のチームによるイラク戦争の影響に関する大規模な新報告書について検証します。このThe Costs of War(『戦争のコスト』)報告書によると、兵士、軍人、警察、請負業者、ジャーナリスト、人道活動家、イラク人民間人を含むイラク戦争での死亡者総数は少なくとも18万9000人に達しています。そのうちの少なくとも12万3000人が民間人です。経済面では、同報告書によれば、2.2兆ドルが米国の納税者によって賄われていると見積もっています。この額は戦争のための借入金から生じる利子とあわせると、将来4兆ドルに達する可能性があります。同報告書の共同執筆者でボストン大学の政治学教授のネタ・クロフォードから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/19(Tue)
    記事番号: 
    1
  • カシミール地方で新たな抵抗?アルンダティ・ロイとサンジェイ・カックが世界で最も軍が密集している地域を語る

    引き続き著名作家のアルンダティ・ロイにインドとパキスタンの間で長年にわたって紛争の火種となっているカシミール地方の見過ごされてきた紛争について話を聞きます。ロイとともに、ニューデリに拠点を置くドキュメンタリー映画監督で、新作Jashn-e-Azadi or How We Celebrate Freedom(『我々はどう自由を祝う』)を製作、Until My Freedom Has Come : The New Intifada in Kashmir(『私が自由を手に入れるまで:カシミール地方の新たな抵抗』)の著者でもあるサンジェイ・カックに話を聞きます。カシミール地方へのインドの軍事的関与についてロイは、「人々にこのような行為を行い、それに関して全員が沈黙を守っているという国に住むということは道徳的に非難されるべき事柄です。国が人びとに対して行っていることはひどいことです」と話します。

    dailynews date: 
    2013/3/18(Mon)
    記事番号: 
    3
  • イラク戦争から10年 アルンダティ・ロイ「ブッシュは去ったかもしれないが米外交政策の『精神病』は広がっている」

    米軍のイラク侵攻から明日で10年目を迎える中、グローバル・ジャスティス活動家で作家のアルンダティ・ロイに、戦争が残したものについて話を聞きます。ロイは、『小さきものたちの神』、Walking with the Comrades(『同志と共に歩く』)、Field Notes on Democracy : Listening to Grasshoppers(『民主主義フィールドノート:イナゴの襲来に耳をすまして』)などの数多くの書籍の著者です。ロイは、米国のイラク侵攻を可能にさせた帝国意識は今も世界中で続いていると語ります。「我々は、幾万もの人が殺害されている中で、国々が崩壊する中で、全ての文明が何十年、数世紀にわたり後退させられている中で(世界の指導者から)道徳の教訓を受けているのです。そして全ては当たり前のように行われているのです」とロイは述べます。

    dailynews date: 
    2013/3/18(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ストゥーベンビルのレイプ事件裁判:オハイオ州の少年らに有罪審判 事件を表ざたにした人物が語る

    昨年8月にパーティーで16歳の少女をレイプした罪で、オハイオ州ストゥーベンビルの高校のフットボール選手2人に有罪の審判が下されました。17日、この10代の若者、トレント・メイズとマリック・リッチモンドは、少女に性的暴行を行った非行事実があったとの審判を受けました。目撃者の証言によると、この少女は動いたり話したりできないくらい泥酔していました。この事件は、暴行当夜のソーシャルメディアへの投稿や画像の出現が引き金となり、米国で大きな議論となりました。本日は、犯罪関連ブロガーで、削除される前にソーシャルメディアへの投稿、画像、動画などのスクリーンショットを保存し、決定的な証拠として最初に公開したアレクサンドリア・ゴダードに話を聞きます。ハッカー集団のアノニマスはゴダードの投稿を取り上げ、暴行が行われた夜の衝撃的な映像を公開しました。ゴダードは中傷を理由に訴えられましたが、訴えはその後、退けられたました。その時、ゴダードを代表した弁護士で、米国憲法修正第1条(言論の自由)を専門とするマーク・ランダッザにも話を聞きます。「ゴダードがこれに関するブログを始めなかったら、そしてアノニマスが行動を起こさなかったら、この事件は隠蔽されていたのでしょう」とランダッザは語ります。

    dailynews date: 
    2013/3/18(Mon)
    記事番号: 
    1
  • バチカンでピンクの煙:「老いた独身男性」の率いるカトリック教会で女性たちが発言力を要求

    世界中の目がコンクラーベでアルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴグリオ枢機卿が教皇に選ばれたことに注がれる中、バチカンの外で、それに比べればほとんど注目されなかった、ある抗議行動が行われました。カトリック教会における女性の役割拡大を求める抗議者たちがバチカンの空にピンクの煙を放ったのです。彼女たちのこの行動は多くの人々が新教皇が決まったことを知らせる白い煙を待っているときになされました。「女性聖職授任会議」(Women’s Ordination Conference)の事務局長エリン・サイズ・ハンナと、教会から破門された女性聖職者のジャニス・セブル=ダスジンスカに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2013/3/15(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 男たちにレイプするなと教えること:Foxニュースで発言後に脅迫受ける 被害者マクスウェル意に介さず

    3月2週から3週にかけての1週間、レイプ反対の発言をした政治評論家ザーリーナ・マクスウェルが人種差別の色合いも見せる殺害脅迫を受けています。マクスウェル自身もレイプ被害者で、3月上旬にレイプ予防のために女性たちが武器を持つ可能性を話題にしたFoxニュースのショーン・ハニティの番組に出演しました。彼女は責任は女性ではなく男性にあるのだと発言。これに反応して、マクスウェルはソーシャルメディアで怒濤の罵詈雑言を浴びることになったのです。中には彼女は集団レイプされて殺されてよし、とするコメントも。ザーリーナ・マクスウェルが自身の試練と死の脅迫を受けても沈黙はしないという覚悟を語ります。

    dailynews date: 
    2013/3/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • バーレーンの民衆蜂起鎮圧のために侵攻して2年 シリア衝突の激化に加担するサウジアラビア

    シリア蜂起2周年の放送を続けます。フリーランスの外国特派員リース・アーリックとともにシリア衝突におけるサウジアラビアの関与について話し合います。バーレーンの抗議行動を鎮圧しようと湾岸仲裁軍を率いてから2年、サウジアラビアはシリアでの役割を増大させ、反政府勢力を支援するため、武器の供給や、ひいては戦闘員の潜入にさえも目こぼしをしています。サウジアラビアとバーレーンで10日間を取材して戻ったばかりのアーリックは、親サウジ政権が誕生することを願って、サウジの君主政権は「最も超保守的で超宗教的な」シリア反乱勢力グループの武装に関係していると話します。

    dailynews date: 
    2013/3/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • シリア民衆蜂起から2年 反体制派は自国が地球規模の代理戦争の犠牲者だと主張

    3月15日で、シリア大統領バッシャール・アサドに反対する民衆蜂起から2年がたちました。この衝突でこれまでに7万人以上が死亡し、少なくとも100万人が難民化しました。天体物理学者でシリア市民民主同盟のメンバーであるリム・トゥルクマニに話を聞きます。トゥルクマニは現在ニューヨークで国連安保理の理事国らとシリア情勢打開の可能な政治解決について話し合っており、非暴力を求めるシリア国民の声が無視され、両派につながる外国勢力が武力衝突に油を注いでいると警告します。「シリア国内にいる我々のような人間を脇に追いやって、武装反乱勢力のみに焦点を当てようという組織的な企てが行われているのです。そして今や新聞の見出しはすべて彼らに奪われている」とトゥルクマニは言います。「なぜか? それはこの紛争を代理戦争だと見る連中が国内外に存在するからです。つまりこの紛争を自分たちの国際的な競争相手と戦う恰好の機会だと捉えているわけです。これはシリアをめぐる争奪戦、権力の争奪戦です。そしてシリア人はその犠牲者になりつつあるのです」

    dailynews date: 
    2013/3/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 社会的保守派:新ローマ教皇フランシスコ1世 「解放の神学」・同性婚反対を先導

    新ローマ教皇フランシスコ1世は、アルゼンチンの軍事独裁政権時代、「解放の神学」が行っていた社会正義を宗教教育に取り込む方法を公然と批判していました。アルゼンチンで枢機卿の地位についてもその保守傾向が変わることはありませんでした。2010年、アルゼンチン政府による同性婚の合法化を「神の意志を破壊する行為」と呼び、同性カップルが養子を取ることに反対しました。フランシスコ1世の社会的保守主義について、アルゼンチンで2つの新聞社の記者をしていた、ニューヨーク大学の歴史研究者エルネスト・セマーンと、ジャーナリスト、ホレイシオ・ヴァービツキーに話を聞きます。

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    2013/3/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 教皇 フランシスコ1世  過去に軍事政権に関与:新教皇のイエズス会神父誘拐との繋がりを アルゼンチンのジャーナリストに聞く

    新ローマ教皇フランシスコ1世となったホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿は、貧者への献身を高く評価されてきましたが、その一方でアルゼンチンの軍事独裁政権への関与についての非難が絶えなかったのも事実です。アルゼンチンの代表的なジャーナリストで、フランシス1世のイエズス会神父誘拐へのかかわりを暴露した、ホレイシオ・ヴァービツキーに話を聞きます。ヴァービツキーは「ページ/12」(Página/12)紙の調査記者で、またアルゼンチンの人権保護団体である「法律および社会研究センター」(The Center for Legal and Social Studies)の代表でもあります。

    dailynews date: 
    2013/3/14(Thu)
    記事番号: 
    2

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