デイリーニュース

  • ホレス・キャンベル:病床のマンデラ氏を世界が気遣う中 オバマ大統領はアフリカ歴訪へ

    アフリカ3カ国を歴訪するオバマ大統領は6月28日、セネガルから南アフリカに移動し、最終的にタンザニアを訪問する予定です。大統領は今回の目的を、米国のビジネスのために投資のチャンスを高め、安定した食糧供給をはじめとする開発問題へ取り組み、また、民主化を促進することだと発表しています。南アフリカへの今回の訪問は、入院中のネルソン・マンデラ元大統領の危篤状態が続くきわめて不透明な状況に重なりました。オバマ大統領のアフリカ訪問について、シラキュース大学(Syracuse University)アフリカン・アメリカン研究・政治学教授ホレス・キャンベル氏に話を聞きます。アフリカの政治問題を幅広く語ってきたキャンベル教授は、最近「カウンターパンチ」誌(CounterPunch)にThe Imperial Tour: Militarism and Plunder(皇帝の旅行:軍備拡張と略奪)という記事を寄稿しました。

    dailynews date: 
    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 米上院の移民法改正法案 無届け移民に市民権獲得の道を開く一方 国境の軍事化を大きく押し進めることに

    米上院は待望の移民法改正法案を承認しました。同法案は数百万の無届け移民に市民権獲得の道を開く一方、国境警備の強化に前例のない措置を導入します。法案では予算460億ドルで、国境警備員を現在の2倍近い4万人に増員、無人機の使用も拡大し、700マイル(約1127km)にわたる国境フェンスを建設するとしています。国境関連の修正は共和党側が自党議員の支持を集めるため提案したものですが、数々の移民の権利保護団体から、あまりにも極端な「国境警備」の追加要求が法案全体を損っていると批判がでています。2人のゲストに話を聞きます。「ユナイテッド・ウイ・ドリーム連合」(United We Dream Coalition)のアドボカシー・政策責任者ロレラ・プリエリと、「国境人権ネットワーク」(Border Network for Human Rights)の創始者フェルナンド・ガルシアです。ガルシアは今週はじめ、ダラスの民主党本部前で、国境警備の軍事化を容認していることに抗議して逮捕されました。

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    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    2
  • フロリダの少年射殺事件裁判 被害者の命乞いを聞いた友人の証言に難癖をつける被告側弁護団

    フロリダ州で進行中のジョージ・ジマーマン被告の裁判は、第1週目が終了しました。ボランティアとして自警団に所属していたジマーマン被告は2012年、武器を無携帯の10代の黒人少年トレイボン・マーティンを殺害した容疑で第2級殺人罪に問われています。検察側の最重要証人19歳の高校生レイチェル・ジャンテルは、殺害される直前のマーティンとの電話での会話を2日間にわたり証言しました。証言台に立つことをためらっていたジャンテルは、ジマーマンの弁護団よる攻撃的な質問にささらされ、彼女の英語理解力からしゃべり方までターゲットにされました。ジャンテルの証言と、これまでの裁判の進行について、ハフィントン・ポスト「黒人の声」(Huffington Post Black Voices)編集部のダニエル・カデット記者に話を聞きます。

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    2013/6/28(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 市民が議事妨害:市民と議員に破棄された反中絶法案 テキサス州知事により復活

    中絶権支持者らとと代議員によって、テキサス州内の中絶を行う病院ほぼ全てを閉鎖に追いこもうとしていた法案が破棄されたほんの数時間後、同州のリック・ペリー知事は、7月1に臨時議会を再度召集すると発表し、同法案を復活させました。「テキサス州民にとってあまりにも重要仕事が未完で残っているの」とペリー知事は言っています。「テキサスの人間は命を尊び、女性とこれから生まれてくる子どもを守ることを望んでいます。」知事のこの動きは、ウエンディ・デービス州上院議員が共和党員に中断されるまで、11時間近く続けた議事妨害演説によって得られた成果を無効にしてしまう可能性をはらんでいます。その共和党によってデービスの演説が遮断されると、ほかの代議員と傍聴していた抗議者たちが後を引き継ぎました。民主党議員らによる抗議発言と傍聴者の歓声によって、午前0時の議会の正式終了まで議会の進行を阻止したのです。共和党議員は、それでも同法は通過したと主張しましたが、同州デビッド・デューハースト副知事は最終的に投票は時間オーバー後に行われたと認め、それは「ウォールストリート占拠運動方式の無法暴徒作戦」のせいだと非難しました。しかし現場で目撃した人々は、「民衆の議事妨害」という言い方を好むようです。

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    2013/6/27(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 『ニュー・ブラック』:LGBTの権利を巡り意見の割れる黒人コミュニティを描いたドキュメンタリー

    ひきつづき同性婚と権利の平等の話題として、結婚権の平等問題をめぐって分断されるアフリカ系アメリカ人社会を描いた新作映画を紹介します。教会の指導者たちの長年にわたる反対にも関わらず、結婚権の平等維持を問う2012年のメリーランド州投票で黒人教会が担った重要な役割にこの映画は注目しています。2014年にPBSテレビで放送予定のThe New Black(『新世代の黒人』)は、AFIドキュメンタリーで観客賞を受賞したばかりで、今週末にはサンフランシスコでの全米最大のLGBT映画祭「フレームライン」(Frameline)で上映予定です。同作の監督ヨルーバ・リッチェンに話を聞きます。「メリーランド州では黒人教会は大きな影響力を持っています」とリッチェンは言います。「彼らが積極的に関わりはじめたことで、はじめて市民が投票で結婚権の平等維持を支持するという事象がメリーランドで起きたのだと思います。」

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    2013/6/27(Thu)
    記事番号: 
    2
  • LGBT運動の勝利 結婚防衛法と州憲法修正提案8号を打破 さらなる平等への闘いに勢い

    結婚権の平等への歴史的勝利で、米最高裁判所は結婚防衛法(Defense of Marriage Act/DOMA)を無効とし、カリフォルニア州における同性婚復権への道を開きました。5対4の判決で、1996年に当時のクリントン大統領が署名した結婚防衛法は違憲としました。これで法的に婚姻している同性カップルは、異性婚カップルと同じように連邦政府が提供する1100の便宜を受けられることになります。最高裁はまた、カリフォルニア州での同性婚を禁じる州憲法修正提案8号(Proposition 8)支持者が、同法を違憲とした下級法廷の判決に対して上訴する法的根拠は無いとしました。これで事実上、全米最大の人口を持つ同州での同性婚に青信号が出た形となります。州憲法修正提案8号に施行以前の同州での結婚の自由を確立した、カリフォルニア結婚裁判の2人の原告スチュワート・ギャフニーとジョン・ルイスに話を聞きます。ふたりは26年共に過ごし、2008年、州憲法修正提案8号通過前に結婚しました。両者とも「マリッジ・イクウォリティーUSA」(Marriage Equality USA)に所属、ギャフニーは広報部長、ルイスは法律関係の部長を勤めています。「事実としては最高裁は昨日の2件の判決で法を大きく前進させたわけですが、同時にそれは対話向けての大きな動きでもあるのです」とギャフニーは言います。

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    2013/6/27(Thu)
    記事番号: 
    1
  • オバマの気候変動対策: 歴史的分岐点? それとも石油 石炭 天然ガスへの依存の継続?

    オバマ大統領は、新規と既存の発電所に対し、初めて温室効果ガスの排出量の限度を課す気候変動対策の行動計画を発表しました。この計画は議会の承認を必要としないので、オバマ大統領が共和党主導の反対勢力を回避することができます。演説の中で、オバマ大統領は海面上昇から海岸線や都市を守る様々な政策の概要を発表し、再生可能エネルギーの開発促進を誓いました。キーストーンXLパイプラインに関しては、賛成派と反対派それぞれが楽観的に解釈しましたが、オバマ大統領は、この計画の許可は「二酸化炭素による汚染を著しく悪化しない」ということが前提だと語っています。オバマがこの気候変動に対する徹底的な計画を実行することが出来るかどうか、そしてそれが十分かどうかには議論の余地があります。大統領の演説について異なる意見を持つ2人のゲスト、天然資源防衛評議会 のダン・ラショフとパブリック・シチズンのタイソン・スローコムに話しを聞きます。

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    2013/6/26(Wed)
    記事番号: 
    3
  • テキサス州議会のドタン場決議劇: 議事堂を埋め尽くした抗議者が見守る中 長時間フィリバスターで反中絶法案を葬る

    テキサス州の民主党議員とプロチョイス(中絶権利擁護派)のデモ隊は、州内のすべての妊娠中絶医院を閉院させる恐れのある法案の通過を阻止するべく、早朝から戦闘に出かけました。この法案「上院法案5号」は、受精から20週目以降の中絶を禁止し、診療所に厳しい規制を課すため、テキサス州内では5つを除くすべての医院を閉鎖に追い込む厳しいものでした。25日の朝、州議会議員ウェンディ・デイビスは、ピンクのテニスシューズを履き、フィリバスター(議事進行を妨害する長演説)を開始、26日午前0時近くになって共和党議員が中断させるまで、実に11時間近く演説を続けました。特別議会は午前0時に閉会されることになっているため、その時間が近づくと数百人近い傍聴者が歓声を上げ、何も聞こえないため手続きができない状態となり長引いて閉会しました。共和党議員らは、法案は可決されたと主張しましたが、数時間後、デイビッド・デューハースト副知事は、「『ウォール街占拠』の手法を用いた手に負えない群集」を非難し、決議は立法手続きに従っていなかったと敗北宣言をしました。議事堂での騒動を、RHリアリティ・チェック誌に寄稿しているフリーランスのジャーナリストのアンドレア・グリムスは「フィリバスターを傍聴してしている人たちがその話を広め、それを他の人と共有し始めると、プロチョイスのベースが活気づきました。

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    2013/6/26(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 最高裁が投票権法を骨抜きに ジム・クロウ法以後のマイノリティー権利後退の危機か

    米最高裁が60年代の公民権運動の最大の業績である、1965年投票権法の不可欠な条項を無効とする判決を下しました。 これは投票権の擁護派には大きな打撃です。判決は5対4で、人種差別の歴史がある9つの州が投票ルールを改正をする場合には連邦政府の承認が必要であるという法律が[1965年以降] 継続されているのは、時代錯誤の情報に基づいているため無効であるとしています。近年では、議会の再編成や投票者ID法など、民主党の候補者を支持する傾向にあるマイノリティー有権者の投票を抑圧する法案が州レベルで次々と制定されており、民主党は州レベルでその制定を推進している共和党を非難しています。本日は、長年の公民権運動指導者、レインボー・PUSH連合(Rainbow PUSH Coalition)のジェシー・ジャクソン師, メキシコ系アメリカ人法的防衛と教育基金(Mexican American Legal Defense and Education Fund)代表のトーマス・サインズ 、ネイション誌で投票権について報道している記者のアリ・バーマンの3人から話を聞きます。「この判決は広い意味でのアメリカの社会構造の肝心な部分を切り取ってしまっているのです」 とジャクソン師は語ります。

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    2013/6/26(Wed)
    記事番号: 
    1
  • イブ・エンスラーが語る新回顧録と、コンゴの活動家クリスティーン・デシュライバーとの性暴力との闘い

    受賞歴のある脚本家イブ・エンスラーは、『ヴァギナ・モノローグズ』の作者で、女性と少女への暴力を阻止するための世界的なキャンペーン「Vデー」(V-Day)の創始者です。「Vデー」から生まれた2013年2月14日のイベント、「立ち上がる10億人」(One Billion Rising )は、女性と男性に暴力にに対して「闘い、踊り、立ち上がる」ことを求めました。エンスラーは新しい回顧録In the Body of the World(『身体という世界にて』)で、女性の身体について―それについて話すこと、守ること、大切にすること―を説明しています。彼女は自分自身の身体との非常に個人的な、悲痛な関係について、それが人生の中でどう変化してきたかについてを語っています。父親に受けた強姦さ、拒食症との闘い、そして子宮がんとの闘いからコンゴ民主共和国の女性たちと踊ったときに自分自身の身体を取り戻すにいたった体験について語っています。エンスラーから彼女の本と性暴力に対するキャンペーンについて話を聞きます。「Vデー」と共に活動するコンゴの人権活動家クリスティーン・シューラー・デシュライバーからも話を聞きます。デシュライバーは、コンゴのブカブにある性暴力の女性被害者のための革命的なコミュニティ「シティ・オブ・ジョイ」(City of Joy)のディレクターです。

    dailynews date: 
    2013/6/25(Tue)
    記事番号: 
    3

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