3日の米上院シリア問題公聴会でジョン・ケリー国務長官は、多数の死者を出した8月下旬の化学兵器攻撃はアサド政権に責があるとする動かぬ証拠があると主張しました。しかし軍事行動を求める米政府の主張には重要な部分で疑問が残ります。そのことに関してマクラッチー紙の記者、マーク・サイベルに話を聞きます。シーベルは同紙の最新記事 To Some, U.S. Case for Syrian Gas Attack, Strike Has Too Many Holes(『一部の人にとっては、シリアの毒ガス攻撃、に対する米政府の空爆への論理は穴だらけ』)を共同執筆ました。「国連による毒ガス調査の正確度にも疑問が残りますし、この攻撃で殺された人の数、さらにはどの順番で何が起きたのかという米政府の説明についても、いろいろ矛盾があるのです」とサイベルは話します。米政府は今回の件に関して「人的情報、通信情報、地理空間での諜報情報などの流れをいくつも収集した」とし、それらの情報からアサド政権が3日前から攻撃の準備をしていたことを証明した、としています。「それなら2つの疑問が生まれる」とサイベルは書いています。