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2017年8月28日(月)

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  • 壊滅的な暴風雨がヒューストンを襲いました。ヒューストンは米国で4番目に大きい都市で国内最大規模の石油精製・石油化学施設があります。テキサス州ロックボートに25日上陸したハリケーン「ハービー」は、ここ50年以上でテキサス州を襲った最強のハリケーンとなりました。被害の多くは大量の降雨によってもたらされ、テキサス州の一部ではすでに30インチ(約76センチメートル)の雨量が記録されています。ここ数日で雨量は50インチを越える可能性もあります。ヒューストンの高速道路はすべて水没しています。暴風雨による5人の死者が報告されていますが、死者数は今後、上昇すると予想されています。数千人が自宅で孤立し、救助を待っています。ダラス市は、避難者5000人を収容するための大型避難所として市のコンベンションセンターを利用する計画です。国立気象局は27日、「前例のない現象で、被害の全容が依然として不明の未曽有の事態となっている」との声明を発表しています。テキサス州ヒューストンで、自然保護団体シエラクラブの活動「Beyond Dirty Fuels」(汚れた燃料を越えて)を組織するブライアン・パラスに話を聞きます。パラスは、テキサスの環境正義のための支援グループ「t.e.j.a.s.」の設立も手助けしました。

  • ハリケーン「ハービー」はすでに9兆ガロンを超える雨をテキサス州に降らせました。ソルトレークシティのグレートソルト湖を2度、満たすことができる量です。気象専門家は、今後数日でさらに5兆ガロンから10兆ガロンの降雨が予想されるため、米国史上最悪の洪水災害となる恐れがあると指摘しています。気候変動がいかにハリケーン「ハービー」のような巨大な暴風雨の発生に拍車をかけるかについて、海洋環境保護団体「ブルーフロンティア」代表のデイビッド・ヘルバーグに話を聞きます。

  • ハリケーン「ハービー」は、テキサス州の移民の安全も脅かしています。テキサスで25日、警察は移民の身分に関する尋問を拘束者にすることができるとする法律が施行され、移民が避難所への避難や当局との接触を恐れているからです。ハリケーンに先立ち、米国の国境警備隊は州内の沿道の移民管理検問所は閉鎖しないと述べていました。国境警備隊はその後、修正を加え、「非犯罪者の移民の定期的な取り締まりは、避難対象地域や避難所や食糧銀行などの支援センターでは実施しない」としました。サンアントニオでは25日、移民の女性と子ども50人以上が、当局によりバス停に取り残される事態となりました。バスの運行がハリケーン「ハービー」で中止されたためです。サンアントニオの非営利ニュースメディア「The Rivard Report」の記者ロシオ・ガンサーに話を聞きます。ガンサーは、“Stranded Immigrants Find Shelter from Hurricane Harvey”(「ハリケーン「ハービー」で取り残された移民、避難所を見つける」)との記事で、移民税関捜査局(ICE)について報じています。テキサス州に拠点を置く難民申請者の救助を助ける非営利の法的擁護団体「RAICES」の政策ディレクター、エイミー・フィッシャーにも話を聞きます。

  • ホワイトハウスは25日、長年のトランプ支持者でアリゾナ州マリコパ郡元保安官のジョー・アルパイオに恩赦を与えることを発表しました。アルパイオはラティーノ住民を標的とした取り締まりで物議をかもした法執行官です。彼は自分が建設した屋外収容所を「強制収容所」と自慢したこともあります。アルパイオは1992年に初めて保安官に選出された後、長年にわたる公民権侵害の申し立てと腐敗の指摘の末、昨年11月に落選しました。連邦裁判所は7月、移民のステータスに対する憶測のみに基づいて拘束することを禁じた裁判所の命令に従わなかったとして、アルパイオに法廷侮辱罪で有罪判決を下しました。量刑の言い渡しは10月5日に予定されていて、禁固6カ月の実刑になる可能性がありました。恩赦は通常、重罪の嫌疑がかけられている者に与えられますが、アルパイオが有罪となったのは軽罪で、恩赦の申請も提出されていませんでした。ホワイトハウスは、アルパイオの「長年にわたる国への奉仕は賞賛に値する」との2段落の声明を出しました。フェニックスに拠点を置く移民権利擁護団体「プエンテ」は、アルパイオへの恩赦は「白人至上主義者の計画を進めるためなら法律を破ってもいい」という明確なメッセージだと指摘します。アリゾナ州最大の新聞「アリゾナ・リパブリック」の編集委員でコラムニストのリンダ・バルデスに話を聞きます。アルパイオ恩赦後、バルデスは同紙に、"Donald Trump Just Resurrected Joe Arpaio From Irrelevance"(「ドナルド・トランプはジョー・アルパイオを不適格者から復活させた」)と題した社説を発表しています。

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