デイリーニュース

  • トランプ大統領は憲法に対する自国の敵:トランプによる戦争犯罪の免罪をエルズバーグが酷評

    米国ではリチャード・スペンサー海軍長官がマーク・エスパー国防長官に辞任を求められ、辞任しました。トランプ大統領が軍上層部の頭越しに、戦争犯罪で起訴または有罪判決を受けた3人の米軍人の赦免を行った1週間後でした。赦免された3人のうちの1人は二人のイラク民間人を銃撃し、十代の捕虜の首を刺して殺した罪など複数の罪で告発されている海軍特殊部隊のエディー・ギャラガーです。ギャラガーは10代の捕虜の遺体の横でポーズを取った罪では有罪となりましたが、計画殺人では有罪を免れました。トランプ大統領は21日、ギャラガーの追放を決定する聴聞会を開催しようとする海軍の動きを批判しました。ニューヨーク・タイムズ紙は、スペンサー海軍長官はトランプがこの件で介入してきたことに対し、辞任する態度を表明したが、ギャラガーの残留を認めるようトランプ大統領とじかに交渉していたとする報道もあったとしています。日曜日の声明でマーク・エスパー国防長官は、「このような行動に困惑している」と述べました。世界の中で最も有名な内部告発者ダニエル・エルズバーグから詳しく聞きます。1971年、エルズバーグは防衛分析官として米国のベトナム関与に関する最高秘密をニューヨーク・タイムズ紙にリークしました。後にペンタゴン・ペーパーズとして知られるようになったその文書は、ベトナム戦争を終結させる上で重要な役割を果たしました。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    3
  • フランシスコ教皇 日本で核兵器は人道に反すると批判 米国のカトリック反核運動家たちは収監に直面

    フランシスコ教皇は週末、広島と長崎を訪問しました。米国が1945年に世界初となる原子爆弾を投下し、20万人を超す死者を出した場所です。フランシスコ教皇は「核兵器のない世界は可能であり、必要である」と語りました。カトリック教会の最高指導者として、フランシスコ教皇は広島、長崎の原爆投下の生存者と面会し、核兵器の保有は人道に反すると宣言しました。教皇の日本訪問の傍ら、米国ではカトリックの平和活動家7人が判決を待っています。彼らは2018年4月4日にキングスベイ海軍潜水艦基地へ侵入した「プラウシェアズの7人」で、3件の重罪と1件の軽罪で有罪の評決を下されたばかりです。侵入時、ハンマー、犯罪現場に貼る立ち入り禁止テープ、彼らの血液を入れた哺乳ビンを持っていました。「プラウシェアズの7人」の1人、マーサ・ヘネシーに聞きます。カトリック労働運動の創始者ドロシー・ディの孫です。ペンタゴン・ペーパーズの内部告発者として知られるダニエル・エルズバーグにも聞きます。最近の著作は『最後の審判へのエンジン 核戦争の立案者の告白』です。エルズバーグは「プラウシェアズの7人」裁判での証言を妨害されました。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    2
  • エジプト最後の独立メディア「マダー・マスル」強制捜索 「敵対的メディアの増長」が理由

    エジプトの治安部隊は先週末、エジプト最後の独立メディア「マダー・マスル」を強制捜索し3人のジャーナリストを逮捕しました。捜査が始まったのは24日(日)午後で、9人の私服捜査員がカイロにある「マダー・マスル」事務所に入り、電話やノートパソコンを押収、スタッフは3時間以上にわたってビル内に拘束されました。編集長のリーナ・アッタラー、編集担当モハメド・ハママ、記者のラナ・マムドゥが逮捕されました。前日には副編集長のシャディー・ザラートが治安部隊に自宅で逮捕されています。4人のジャーナリストは24日夜に釈放されています。この強制捜索と逮捕は、アブデル・ファッターフ・シシ大統領の元で高まる報道の自由への攻撃を表すものとなっています。シシ大統領は2013年、モハメド・ムルシー前大統領が追放された後大統領に就任しました。カイロから「マダー・マスル」記者のシャリフ・アブデル・クドゥースに聞きます。クドゥースはデモクラシー・ナウ通信員で、24日に拘束されたジャーナリストの1人です。

    dailynews date: 
    2019/11/25(Mon)
    記事番号: 
    1
  • 『ジュリアン・アサンジ擁護論』ウィキリークス創設者の事件が報道の自由を脅かすわけ

    スウェーデン検察当局は今週、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する性的暴行の申し立てに関する調査を打ち切りました。2010年にさかのぼる事案です。終始この申し立てを否定してきたアサンジは、この容疑でスウェーデンに引き渡されることを避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に7年以上も避難していました。英当局は今年4月にアサンジをエクアドル大使館から引きずり出し、ロンドンのベルマーシュ刑務所に投獄していました。その罪状は、アサンジが2012年に英国内で保釈中の身でありながら、今はもう取り下げられた性的暴行の容疑でスウェーデンに引き渡されるのを避けるためエクアドル大使館に逃げ込み、保釈条件を破ったというものです。米国は依然、アサンジの身柄引き渡しを求めています。米国に引き渡されれば、彼はハッキング容疑と、イラクとアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を暴露する米軍内部文書および国務省の外交機密文書を公開した容疑で、第一次世界大戦時代の諜報活動取締法(スパイ法)違反の17件の罪状により、最長175年の禁固刑を受ける可能性があります。完全な引き渡し審問は来年2月に行われます。新刊書In Defense of Julian Assange(『ジュリアン・アサンジ擁護論』)の共同編集者の二人に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 国連特別報告者:ジュリアン・アサンジは心理的拷問を受けている 米国に身柄を引き渡してはいけない

    スウェーデン検察当局は今週、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジに対する性的暴行の申し立てに関する調査を打ち切りました。2010年にさかのぼる事案です。終始この申し立てを否定してきたアサンジは、この容疑でスウェーデンに引き渡されることを避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に7年以上も避難していました。英当局は今年4月にアサンジをエクアドル大使館から引きずり出し、ロンドンのベルマーシュ刑務所に投獄していました。その罪状は、アサンジが2012年に英国内で保釈中の身でありながら、今はもう取り下げられた性的暴行の容疑でスウェーデンに引き渡されるのを避けるためエクアドル大使館に逃げ込み、保釈条件を破ったというものです。米国は依然、アサンジの身柄引き渡しを求めています。米国に引き渡されれば、彼はハッキング容疑と、イラクとアフガニスタンにおける米国の戦争犯罪を暴露する米軍内部文書および国務省の外交機密文書を公開した容疑で、第一次世界大戦時代の諜報活動取締法(スパイ法)違反の17件の罪状により、最長175年の禁固刑を受ける可能性があります。完全な引き渡し審問は来年2月に行われます。拷問に関する国連特別報告者ニルス・メルツァーの発言を放送します。彼は、アサンジの主張に対して抱いていた当初の懐疑的な見解は、証拠と容疑内容を掘り下げてみるに従い変わってきたと言います。

    dailynews date: 
    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    2
  • コロンビアで右派イバン・ドゥケ大統領を非難し数十万人が全国ストライキに参加

    コロンビアでは21日(木)、近年最大規模の全国ストライキが決行され、数十万人もの人々が街頭に出ました。労働組合、学生、教員、先住民やアフリカ系コロンビア人の活動家たちが、右派のイバン・ドゥケ大統領とその内閣に対する怒りの高まりを背景に、都市部も農村も含めたコロンビア全土で平和的な行進に参加しました。この抗議運動のきっかけとなったのは、ドゥケ大統領が労働改革や年金制度改革を提案したことに加え、体制に歯向かう麻薬密売人たちのキャンプとされるものを空爆して8人の子供を殺害したことでした。警察はボゴタ、カリ、メデリンの各都市で、弾圧作戦と催涙ガスで抗議運動に対応しました。ベネズエラ、エクアドル、ブラジル、そしてペルーとの国境は、この全国ストライキのために封鎖されました。政府に対する憤りは、2018年8月に米国支援のドゥケ大統領が就任して以来ずっと醸成されてきたものです。ドゥケ大統領は、コロンビアの半世紀にわたる紛争に終止符を打つ2016年に署名された歴史的な和平協定に妨害行為を働いていると、社会活動家たちは絶えず非難してきました。コロンビアのカリ市から、長年の活動家マヌエル・ローゼンタールに話を聞きます。彼は、青少年や先住民コミュニティ、都市部と農村の社会運動を草の根レベルで政治的に組織化する活動に40年間かかわってきました。

    dailynews date: 
    2019/11/22(Fri)
    記事番号: 
    1
  • バーニー・サンダース 民主党大統領候補討論会で米のサウジとイスラエルの関係を批判

    11月20日、アトランタでMSNBCとワシントン・ポスト紙の共同主催で行われた第5回大統領候補討論会には、民主党派の大統領候補10人が参加しました。終わり近くにバーニー・サンダース上院議員は、ジョー・バイデン元副大統領が2003年、イラク侵攻を支持したのを批判、自身の外交政策方針を披露しましたが、それには米国の従来の同盟国であるサウジアラビアとイスラエルへの批判も含まれていました。「私は親イスラエル派です。でも米国が親イスラエルであるだけでは十分ではなく、パレスチナ人の尊厳も尊重されるべきなのです」とサンダースは主張しました。政策研究所(Institute for Policy Studies)フェローのフィリス・ベニスに話を聞きます。ベニスは、米民主党の外交政策は大幅に変わりつつあると言います。「大統領候補者たちは、中東問題についての会話のトーンが劇的に変化したことを認識しつつあるのです」とベニスは言います。(画像クレジット:MSNB)

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 2020年大統領候補が不平等に注目するのは 米民主党内で「会話の流れが変わりつつある」現れ

    11月20日、アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙が共同主催する第5回民主党大統領候補討論会には、民主党派大統領候補10人が参加しました。中でも印象的だったのはエリザベス・ウォーレン上院議員とコーリー・ブッカー上院議員が、ウォーレンが提言する米国最富裕層への税制について意見を戦わせたことでした。ウォーレンが提案する富裕税は5000万ドル以上の資産に適用されます。両候補ともに米国では不平等が大きな問題である点では同意していますが、ブッカーは他国で富裕税は効果があがらず、歳入を増やす手段は他にもあると主張しました。経済的不平等の問題は、今回の討論では大きなテーマとなりました。カリフォルニア大学バークレー校経済学教授ゲイブリエル・ザックマンに話を聞きます。ザックマンの新共著はThe Triumph of Injustice: How the Rich Dodge Taxes and How to Make Them Pay(『不正の勝利――税を逃れる富裕層と彼らに税を払わせるための方法』)です。(画像クレジット:MSNBC)

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    3
  • 第5回民主党大統領候補討論会で 人種問題に関するジョー・バイデンとピート・ブティジェッジの経歴が厳しく追及される 

    大統領候補ジョー・バイデンは、11月20日の民主党討論会で黒人有権者や黒人の女性上院議員からも広い支持を受けていると発言し、同じく出馬中で黒人のカマラ・ハリスがカリフォルニア州選出の上院議員であることを忘れた形になりました。アトランタで行われたMSNBCとワシントン・ポスト紙主催の今回の討論会で、バイデンはこのコメント以外にも、数回失言をしています。2020年の大統領候補による選挙運動中の人種に関する発言について、人種正義NPO「カラー・オブ・チェンジ」(Color of Change)のラシャド・ロビンソン事務局長と、調査報道サイト「ジ・インターセプト」ワシントン支局長ライアン・グリム記者に話を聞きます。(画像クレジット:MSNBC)

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    2
  • フリアン・カストロ:ゴードン・ソンドランドの証言はトランプの弁護に「とどめを刺した」

    11月20日の大統領弾劾公聴会で駐EU大使ゴードン・ソンドランドが、ウクライナ政府にジョー・バイデンと息子のハンターを捜査するよう圧力をかけることをトランプに指示されたと証言しました。更にソンドランドは、その捜査を米国からの軍事援助と結び付けたことは、いわゆる「quid pro quo」 (クイット・プロ・クオまたは見返り)に当たると証言し、マイク・ポンペイオ国務長官およびマイク・ペンス副大統領もウクライナへ圧力をかけていたことは知っていたと述べました。民主党大統領候補のフリアン・カストロに、大統領弾劾の最新の展開について話を聞きます。カストロはこれを「ブロックバスター級の証言」であり、これがトランプの弁護に「とどめを刺す」可能性があると言います。カストロは20日の民主党大統領候補討論会に民主党全国委員会が定める支持者数の世論調査基準に満たなかったため参加できませんでした。

    dailynews date: 
    2019/11/21(Thu)
    記事番号: 
    1

Pages