デイリーニュース

  • 軟禁から議会へ:ビルマ民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー、重要な選挙で議席を勝ち取る

    15年以上の自宅軟禁の後、支持者による歓喜が起こる中、ビルマ(ミャンマー)民主化指導者、アウン・サン・スー・チーは、議会の議席を勝ち取りました。スー・チーが率いる国民民主連盟(NLD)は、1990年に総選挙で大勝したにもかかわらず軍事政権に承認されず、それ以降ミャンマー政治には参加していませんでした。英紙インディペンデントの特派員でビルマから強制退去させられたピーター・ポップハムに話を聞きます。彼はスー・チーの伝記作家で本人に2回会った経験があります。「もし(スー・チーが)負けたりしたら驚きだったでしょう。でも、改選議席のほぼ全てでの当選というこの圧倒的な規模の勝利は、選挙運動中の彼女の立場と、長年にわたる驚くべき粘り強さと忍耐に対するすばらしい支持のあらわれです」とポップハムは語ります。スー・チーがミャンマー大統領の座を得る可能性について、「可能性がないとは思わない」とポップハムは話しています。

    dailynews date: 
    2012/4/2(Mon)
    記事番号: 
    1
  • アドリエンヌ・リッチ(1929-2012) 伝説的な詩人・活動家をアリス・ウォーカーとフランシス・ゴールディンが語る

    伝説的な詩人、エッセイストでフェミニズム活動家のアドリエンヌ・リッチが27日、82歳で亡くなりました。リッチはこの半世紀で最も著名な詩人の1人で、生涯を通して女性、ゲイ・レズビアンの人権、平和活動や人種正義の擁護者でした。リッチが遺した多数の詩作品と散文は女性やレズビアンに対する抑圧に世間の関心を引き寄せ、そのことにより幅広い賞賛を受けました。女性運動の最重要人物の一人であり、権力に対し妥協のない批判を加えました。1997年、リッチは当時のクリントン政権に抗議して米国芸術栄誉賞の授賞を拒否したことでも有名です。その際に彼女はこう記しています。芸術は「単に、芸術を人質に取っている権力者たちの晩餐の食卓を飾るものだとしたら意味はない」。リッチの生涯をピュリッツァー受賞作家アリス・ウォーカーとリッチの著作権代理人フランシス・ゴールディンが語ります。

    dailynews date: 
    2012/3/30(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 作家アリス・ウォーカ が人種差別の陰で対処されることのない米国の病を語る

    ピュリッツァー受賞の作家、詩人、活動家のアリス・ウォーカーがトレイボン・マーティンの死について話します。「これは私たちの病いの症状です。この国はとても病んでいます。人種差別は米国の病いの表れであり、自分たちが壊れていることを真摯に追求しないですませるための手法なのです。一つの国として、私たちは壊れています。この国がどこから道を外れてしまったのかを、私たちがちゃんと検証していないことも、その一つです。・・・(トレイボン・マーティンは)私たちのものです。「私たち」とは、黒人のことだけではありません。すべての国民のことを言っているのです。子供たちは、私たちの未来です。守らなくてはいけません」。

    dailynews date: 
    2012/3/30(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 「黒人は歩くだけで犯罪」トレイボン・マーティン殺害が想起させる公民権運動の殉教者エメット・ティル

    トレイボン・マーティンの殺害は公民権運動の殉教者エメット・ティルの死と比べられます。ティルは1955年ミシシッピ州で14歳の若さで殺害されました。小学生のときにティルの母親メイミー・ティル・モブリーに教わったこともある作家のシンシア・ダグナル-マイロンに出演してもらいます。ダグナル-マイロンはシカゴ・サン=タイムズ紙やアリゾナ・デイリー・スター紙の元記者で、また20年間以上にわたり教職や学校管理職を務めています。彼女の最新記事“For Trayvon and Emmett: My 'Walking While Black' Stories”(トレイボンとエメットに私の“黒人は歩くだけでも犯罪”体験)はサロン・コム(Salon.com)で読めます。ダグナル-マイロンは言います。「人種隔離法時代と現代を比べて、どれくらい進歩したのかわかりません……もしあなたがアフリカ系アメリカ人だったら、毎日の生活の中で、親の世代が感じていたと同じことをいまも感じると思います……自分の娘にはこんな扱いを受けてほしくないと両親が願っていたような扱いを、私はいまも受けているのです。私にとって、それは日常です。もうそんな時代は終わったと思っている人たちは、私たちの体験を味わってみたことがないのです」。

    dailynews date: 
    2012/3/30(Fri)
    記事番号: 
    2
  • トレイボン・マーティン殺害事件 殺害者の証言に反証続出 故人への人格攻撃も

    17歳のトレイボン・マーティンがフロリダ州サンフォードで射殺されてから1カ月余りが経ちました。「正当防衛だった」という殺害者ジョージ・ジマーマンの主張には疑問が拡大していますが、いまだに彼は逮捕されていません。ジマーマンはマーティンを撃った後にケガをしているようには見えなかったと言う新しい目撃者が出てきました。また別の証人は、彼の証言をジマーマンの供述に合致するように変えるよう警察が圧力をかけたと公表しました。ジマーマンの家族は彼を擁護しようと表立って行動を始めましたが、その一方で白人優位主義者がトレイボン・マーティンのイメージを汚そうと彼のEメールやフェイスブックのアカウントをハッキングしたようです。トレイボン・マーティンの遺族の代理人を務める弁護士ナタリー・ジャクソンと話をします。メディアのインタビューを受け始めたジマーマンの親族に関し、「明らかに彼らは家族の一員を守ろうとしています。彼らには、その権利があると思います。でも、そうする過程でトレイボンの思い出を破壊するような権利はありません」とジャクソンは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/30(Fri)
    記事番号: 
    1
  • 失脚したモルディブのモハメド・ナシード大統領が失脚させられたクーデターと気候変動活動について語る

    2月にクーデターで失脚したモルディブのモハメド・ナシード大統領と、映画監督ジョン・シェンクにスタジオで話しを聞きます。シェンクはナシードが国のリーダーになるまでの道のりと彼の気候変動への取り組みを記録した新しいドキュメンタリー映画“The Island President”(「島の大統領」)を制作しました。初めて民主的に選出された大統領であるナシードが、彼が武力クーデーターと表現している事件で失脚して7週間経ちますが、インド洋の小さな国モルディブは依然として政治混乱のさなかになります。彼は上昇する海面から島しょ国を守るためのさらなる努力を世界に求めて、気候変動問題の指導者として国際的な名声を得ました。ナシードは、オバマ政権がクーデター政権を早々に承認した事実を「ショックで、非常に憂慮すべきことだ」と非難しています。ナシード大統領はまた「気候変動は現実問題であり起きていて、未来に起こるのではなく、今現在進行していることなのです。我々が主唱し、二酸化炭素排出削減についての国際的な合意が必要だと言うメッセージをいきわたらせる必要がある、そのことをわれわれが提唱しなくてはいけないと思います」と言い、環境活動に対する意気込みを論じています。

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    2012/3/29(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 自宅で射殺:ニューヨーク州ホワイトプレインズ市 医療緊急事態で呼び出された警官68歳の黒人の退役軍人を射殺

    トレイボン・マーティン事件が全米の注目を集めていますが、それに比べてあまり注目されていない、もうひとつのアフリカ系米国人男性の射殺事件を検証します。2011年11月ニューヨーク州ホワイトプレインズ市で、自宅にいた68歳のアフリカ系米国人の海兵隊退役軍人のケネス・チェンバレン・シニアを、彼の医療用警報ペンダントの誤作動に応答出動した警官が射殺しました。その警官たちはチェンバレンの玄関のドアを叩き壊し、チェンバレンを電気ショック銃で撃った後、射殺したのです。事件の顛末は、チェンバレンのアパートにある医療用警報器に録音されていました。チェンバレン家の弁護士の二人とチェンバレンの息子のケネス・チェンバレン・ジュニアに番組に加わってもらいます。ケネス・チェンバレン・ジュニアは海兵隊員としての父親の過去を警察官が茶化したことも含めて、父親の最後の瞬間を涙をこらえて語っています。「父の人生を何も考慮せず、警官が父をどのように見ていたか、朝になると毎日必ず起きたことを考えてしまうのです」とチェンバレン・ジュニアは言います。

    dailynews date: 
    2012/3/29(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 「瀬戸際のパキスタン」 アハメド・ラシッド 米国・パキスタン・アフガニスタンの危険な連携を語る

    米国とパキスタンの軍事高官が今日、イスラマバードで会談します。昨年11月にNATOの空爆によって24人のパキスタン兵士が死亡して以来初めての高官会談です。この会談の開催はオバマ大統領とパキスタンのユーセフ・ラザ・ギラニ首相の会談の翌日ということになります。この二国の関係は秘密裏に遂行されたオサマ・ビン・ラーデンの殺害作戦、無人機攻撃の増加、CIAの契約職員であるレイモンド・デイビスによる2人のパキスタン人の殺害、そして前出の昨年11月の空爆をめぐって悪化しきっています。ラホールを拠点とするベテランのパキスタン人ジャーナリストであるアハメド・ラシッドに、彼の新著、Pakistan on the Brink: The Future of America, Pakistan and Afghanistan(『瀬戸際のパキスタン: アメリカ、パキスタンそしてアフガニスタンの未来』)について語ってもらいます。

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    2012/3/28(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 運輸保安局による空港での全身スキャナーの使用中止を求める訴訟 安全性への懸念が高まる中

    米国議会は、空港での全身スキャナーについて「効果的な安全対策なのか、安全という名の見せ物なのか」と題した公聴会を開きました。独立機関の評価が出るまで全身スキャナーの使用差し止めを求める訴訟が起きています。今日はその核心である健康上の安全性の問題について議論します。運輸保安局(TSA)は今年1月の時点で全米165の空港に計640の全身ミリ波スキャナー及びX線後方散乱式スキャナーを設置しています。全身スキャン検査を拒否した者は、全身を普通以上に触られるボディ・チェックや、手を使ったマニュアル・チェックに直面します。「TSAは [健康への危険性] を問われると、いつも彼らが他の連邦機関と共同で手配した研究を資料として挙げてきて、独立した専門家に独自評価をさせることを拒否しています」と言うのはマーク・ロッテンバーグです。彼はTSAを訴えている電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center)の事務局長です。「(スキャナーの)効果が認められないこと、プライバシーが侵害されること、そして真の独立した評価付けを当局が行っていないこと、これらすべての理由で我々はこの全身スキャンのプログラムを差し止める訴訟を起こしたのです」。この新型スキャナーに関して批判的な記事を書き続けているプロプブリカの記者マイケル・グラベルにも話を聞きます。

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    2012/3/28(Wed)
    記事番号: 
    2
  • 医療保険業界の内部告発者ウェンデル・ポッター 最高裁が何と言おうが解決策はシングルペイヤー方式

    医療保険に加入しない国民に罰金を課すことが憲法違反となるかどうかの審議が最高裁で進行中です。今日は医療保険業界の内部告発者ウェンデル・ポッターに登場してもらいます。ポッターは世界的医療保険会社シグナ(CIGNA)とヒューマナ保険会社(Humana)の元広報担当で、Deadly Spin: An Insurance Company Insider Speaks Out On How Corporate PR is Killing Health Care and Deceiving Americans(『命取りのスピン:保険会社社員が告発 業界広報がいかに医療保険を潰しアメリカ人を騙してきたか』)の著者です。「私自身は最高裁がどう判断を下すかについてはあまり意見を持たないというか関心がないんです」とポッターは言います。「我々はいずれ、営利目的の保険会社を医療保険提供者から排除しなくてはならないし、営利企業が自国の医療保険制度を運営することを許していない他の先進諸国のようなシステムに変えていく必要があるのです」

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    2012/3/28(Wed)
    記事番号: 
    1

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