デイリーニュース

  • 元駐ソ連大使: ウクライナ危機解決には 同国の国内分裂とロシアのNATOへの恐れへの対処が必要

    ウクライナはロシアと停戦の合意に達したと主張しましたが、それを撤回しました。ウクライナ大統領府は当初、東ウクライナの親ロシア派武装集団との停戦に向けた道筋に、ポロシェンコ大統領とロシアのプーチン大統領が合意したと述べました。しかしロシアは、この紛争に加担していないため取引をする立場ではないとして、停戦協定を否認したのです。ウクライナは激化する暴力にロシアが直接的関与しているとしてロシアを非難しています。この混乱はオバマ大統領が、ウェールズで行われる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の前に、旧ソ連共和国エストニアを訪問した時に起こりました。大統領報道官のジョッシュ・アーネストは、2日、NATOが東ヨーロッパでの防衛を強化すると発表しました。ウクライナとNATOは、ロシアが武装部隊をウクライナに送っているとして非難していますが、ロシア側は同国部隊の地上戦での関与を否定しています。1987年から1991年まで米国の駐ソ連大使だったジャック・マトロックに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/9/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 中国政府による開かれた選挙の拒否を受け、香港の「中環を占拠せよ」抗議が求める政治的自由

    香港では9月1日、より大きな政治的自由を求めて数千人が抗議行動を行った翌日に19人が逮捕されました。この抗議行動は、2017年に香港が自らの次期行政長官を自由に選ぶという要求を、中国政府が拒否したことを受け、「中環を占拠せよ」(Occupy Central)という団体によって組織されたものです。新しい法律によって、香港の投票者たちは特別行政区の独自の長官を選ぶことはできますが、すべての候補者はまず最初に指名委員会による承認を受けなければなりません。活動家らは、この指名委員会が、対立候補が立候補することを妨げる、北京政府支持者によって支配されるのではないかと恐れています。「中環占拠」に参加している抗議者らは、香港のビジネス街の中心の閉鎖を含む、さらなるデモを行うことを警告しています。元ジャーナリストで、公民党の設立を助けた香港の議員クローディア・モーから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/9/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • ブラックウォーター社によるニソール広場虐殺の評決が始まる 嘆き悲しむイラク人の父親が振り返る息子の死

    陪審員団は9月第1週、バグダッドのニソール広場で起こった2007年の虐殺に関わったブラックウォーター社の4人の元社員の殺人と過失致死罪の裁判の評決に入ります。容疑者らは、ブラックウォーター社の部隊が発砲したときに死亡した17人のイラク市民のうちの14人への殺人罪で起訴されています。裁判では、この攻撃を生き残り、愛する人たちが射殺された場面を見た目撃者たちが証言しました。8月最終週の最終弁論で、検察側はブラックウォーター社の警備員らが逃げる市民に発砲し、彼らの命を奪ったことを自慢していたと述べました。ニソール広場の事件は、ブラックウォータ社、あるいは全ての民間軍事会社が関与した死亡事件の中でも特に注目を浴びており、多くのイラク人たちは、米国がどこまで真剣に民間警備会社の犯罪責任を問う気があるか、評決の行方を見守っています。ブラックウォーターの裁判で最初に証言した目撃者のモハメド・キナニは、家族の車の後部席に乗っていた自分の9歳の息子、アリが頭を撃たれた様子を話しながら泣き崩れました。キナニが証言中にあまりに激しく泣いたため、ロイス・ランバース判事は一時的に閉廷したと報じられています。

    dailynews date: 
    2014/9/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 政治より女性の健康を重視:テキサス州とルイジアナ州の中絶クリニックを脅かす新法を裁判所が差し止め

    8月最終週末からの3日間に、連邦判事がテキサス州の19カ所とルイジアナ州の5カ所全ての中絶クリニックの閉鎖をひきおこしかねなかった新法の実施をそれぞれ差し止めました。9月1日に発効する予定だったテキサス州の法は、たとえ手術なしの薬剤による中絶や、単純な妊娠初期の手術であっても、中絶診療所に、病院と同レベルの手術センター基準を要求するものでしたが、8月29日に連邦判事により差し止めの裁決がくだされました。この法は、2013年に物議を醸し、大規模な抗議行動をまきおこし、現在同州の知事に立候補している州上院議員のウェンディ・デイビスによる11時間のフィリバスター(議事進行妨害)を引き起こしました。一方、ルイジアナ州でも、8月31日、発効数時間前に、州の連邦判事が新しい中絶法の一時的差し止め命令を出しました。この法では、中絶医療を提供する医師は、自分の診療所から30マイル以内にある病院から患者受け入れ特約を得ていることが義務付けられていました。テキサス州で5軒の中絶クリニックを運営し、今回の訴訟の当事者でもある健康団体「女性の心身の健康」(Whole Woman’s Health)の最高経営責任者エイミー・ハグストロム・ミラーから話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/9/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「無実の人びとの殺りく」:ヘンリー・シーグマン ガザの平和を呼びかけるユダヤ人の声

    本日は、アメリカ・ユダヤ人委員会(American Jewish Committee)や名誉棄損防止連盟(Anti-Defamation League)と並び米国内ユダヤ人組織「ビッグ・スリー」と長年言われているうちの一つである米国ユダヤ人会議(American Jewish Congress)の元会長、ヘンリー・シーグマンと特別編をお送りいたします。ヘンリー・シーグマンは1930年ドイツ・フランクフルトに生まれました。3年後、ナチ党が政権を握りました。ベルギーでナチス軍の手から逃れた後、一家は最終的にアメリカへと移住しました。彼の父親は、ユダヤ人国家建設を推進した欧州のシオニズム運動のリーダーでした。ニューヨークでシーグマンは宗教学を学びイェシバ・トーラー・ボダスによってユダヤ教正統派のラビに任命され、後に米国ユダヤ教議会(Synagogue Council of America)の議長に就きました。米国ユダヤ人会議の後、 シーグマンは外交問題評議会(Council on Foreign Relations)の上級研究員になり、現在は米国中東プロジェクトの会長です。

    dailynews date: 
    2014/9/1(Mon)
    記事番号: 
    1
  • ファーガソンの弾圧 非白人地域を主な標的とした警察の軍事化に見直しを促す

    オバマ大統領は、州政府および地方警察への軍用装備品を配布したり購入資金を提供する連邦政府のプログラムを大統領府の主導で再検討するよう命じました。ミズーリ州ファーガソンで最近起きた、警察によるマイケル・ブラウン殺害後の社会混乱で、このような装備がどのように使用されたかについて大統領は懸念を表明しました。抗議行動の際に出動したベアキャット装甲車のひとつは、国家安全保障省からの36万ドルの助成金で購入されました。ニューヨークタイムズ紙が掲載した国防総省のデータによると、各地の警察はオバマ政権下で数万挺の機関銃、20万発近い弾薬、数千着の迷彩服と暗視ゴーグル、数百個の消音装置、装甲車、航空機を受け取っています。装備の多くは警察の特殊部隊に支給され、個人の住居への強制捜査を、まるで軍事組織の襲撃のようなものにしています。アメリカ自由人権協会(ACLU)の新レポートは、800件以上のこうした強制捜査を分析しましたが、本当に緊急事態と呼べる事例はわずか7%でした。80%近くは単なる家宅捜査礼状の執行というような通常の公務執行にすぎませんでした。

    dailynews date: 
    2014/8/29(Fri)
    記事番号: 
    6
  • グチエレス議員:シカゴの殺人事件急増は根深い貧困と失業の問題に関係している

    シカゴでは8月第4週末、銃撃事件が多発し5人が死亡、少なくとも42人が負傷しました。負傷者の中には、3歳の少年もいます。イリノイ州選出の民主党議員、ルイス・グチエレスに聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/29(Fri)
    記事番号: 
    5
  • ホワイトハウス前で145人逮捕 グチエレス議員 オバマに大量国外追放の停止を要請

    移民運動家たちが28日、「全国で家族のために戦う日(National Day to Fight for Families)」に注目を促すため全国の10カ所以上の都市で抗議行動を行いました。大統領の権限を使って、記録的な数に上っている(在留許可をもたない移民の)国外追放に歯止めをかけるようオバマ大統領に求め、ホワイトハウス前で国外追放された近親者の写真の上に赤いカーネーションを手向けた後、約145人が逮捕されました。この抗議行動は、オバマ大統領が議会に対し、移民法改正に向けて再び協力を要請しつつ、他に手段が残されていないとなれば大統領令を発動すると述べたことを受けて実施されました。下院ヒスパニック議員連盟(Congressional Hispanic Caucus)の移民問題特別委員会議長のルイス・グチエレス下院議員(民主党・イリノイ州選出)に話を聞きます。

    dailynews date: 
    2014/8/29(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 米国のシリア・イラク空爆でイスラム国は弱まるか? 志願兵を増やすだけかも

    オバマ大統領は、ジョン・ケリー国務長官を中東に派遣し、イラクとシリアで広大な地域を掌握した武装集団「イスラム国(ISIS)」に対抗する地域連合の結成を支援します。オバマ大統領は、「米国は包括的な戦略をまだ策定していない」と認めました。ジャーナリストで、Defeat: Losing Iraq and the Future of the Middle East (『敗北:アメリカとイギリスはなぜイラクに負けたか』)の著者、ジョナサン・スティールに話を聞きます。スティールは、現時点でISISは、欧米の利害にとって「取るに足りない脅威」に過ぎず、空爆は逆効果だと論じます。

    dailynews date: 
    2014/8/29(Fri)
    記事番号: 
    3
  • 深まるウクライナ危機 ロシア軍の越境でNATOは東欧での展開拡大に動く

    緊張が高まり続ける中、米国とNATOは、ロシアが戦闘部隊をウクライナ国内に送りこんだとして公然と非難しています。国連によると、ウクライナ東部ではウクライナ軍と反乱を起こした親ロシア分離派のあいだの戦闘で4月以来2600人近い死者が出ています。28日には、ウクライナ軍が反乱軍の掌握するドネツク市を砲撃し、少なくとも15人の民間人が死亡しました。一方、ヒューマン・ライツ・ウォッチの新レポートは、反乱軍が民間人をさしたる根拠もなく拘束し、拷問や屈辱的な扱いを行い、強制労働をさせているとして非難しています。NATOは28日、ウクライナ東部に侵入したロシア軍の砲兵隊の車両や兵員が写っていると主張する衛星画像を公表しました。ロンドンからガーディアン紙のジョナサン・スティール記者が番組に出演します。同紙の元モスクワ通信員で、Eternal Russia: Yeltsin, Gorbachev, and the Mirage of Democracy (『永遠のロシア:エリツィン、ゴルバチョフ、そして民主主義の幻影』)はじめ、数作の著書があります。

    dailynews date: 
    2014/8/29(Fri)
    記事番号: 
    2

Pages