緊張が高まり続ける中、米国とNATOは、ロシアが戦闘部隊をウクライナ国内に送りこんだとして公然と非難しています。国連によると、ウクライナ東部ではウクライナ軍と反乱を起こした親ロシア分離派のあいだの戦闘で4月以来2600人近い死者が出ています。28日には、ウクライナ軍が反乱軍の掌握するドネツク市を砲撃し、少なくとも15人の民間人が死亡しました。一方、ヒューマン・ライツ・ウォッチの新レポートは、反乱軍が民間人をさしたる根拠もなく拘束し、拷問や屈辱的な扱いを行い、強制労働をさせているとして非難しています。NATOは28日、ウクライナ東部に侵入したロシア軍の砲兵隊の車両や兵員が写っていると主張する衛星画像を公表しました。ロンドンからガーディアン紙のジョナサン・スティール記者が番組に出演します。同紙の元モスクワ通信員で、Eternal Russia: Yeltsin, Gorbachev, and the Mirage of Democracy (『永遠のロシア:エリツィン、ゴルバチョフ、そして民主主義の幻影』)はじめ、数作の著書があります。