デイリーニュース

  • フロリダ州議会 1949年に虚偽告訴された4人の黒人男性「グローブランドの4人」の遺族に謝罪

    フロリダ州議会は、約70年前の1949年にフロリダ州グローブランドで4人のアフリカ系アメリカ人青年に対して起こった事件について謝罪しました。「グローブランドの4人」(Groveland Four)として知られる彼らは、当時17歳だった白人少女のレイプ事件で、偽りの容疑をかけられました。その1人アーネスト・トーマスは、地元警所長ウィリス・マコール先導の暴徒1000人に追跡され殺害されました。トーマスは雨のような銃弾を受けて殺されたのでした。残りの3人は留置所で拷問を受け、そのうちの2人が偽りの自白を行うまで拷問は続きました。3人のうち、チャールズ・グリーンリーは終身刑を宣告され、ウォルター・アーヴィンとサミュエル・シェパードは死刑を言い渡されました。フロリダ州議会は最近、この事件に関して「心から謝罪する」という決議を採択しました。ピュリッツァー賞を受賞したDevil in the Grove: Thurgood Marshall, the Groveland Boys, and the Dawn of a New America(『グローブの悪魔――サーグッド・マーシャル、グローブランドの少年たち、そして新たなアメリカの夜明け』)の著者ギルバート・キングに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/4(Thu)
    記事番号: 
    1
  • ノースカロライナ州議会は工場農場の味方 豚堆肥の散布に苦しむ非白人コミュニティ 

    ノースカロライナ州東部では、住民たちが、同州最大の産業の一つである養豚場と戦っています。ノースカロライナ州議会は先週、住民が養豚場から支払いを受けられる損害賠償を限定する下院法案467号を採択しました。10億ドル規模の養豚産業は、主に同州東部に集中しています。養豚場は、未処理の豚の糞尿を肥えだめに数十億ガロンも集め、これを空中に散布して廃棄しています。散布が行われている地域の住民は、健康への悪影響と、屋外に出ることを困難にする悪臭に苦情を訴えています。「ノースカロライナ州環境正義ネットワーク」(North Carolina Environmental Justice Network)の組織化担当共同代表を務めるナイーマ・ムハンマドと、「ウォーターキーパー・アライアンス(Waterkeeper Alliance)」の専従弁護士で同団体の「ノースカロライナ州きれいな農場、きれいな水(North Carolina Pure Farms, Pure Waters)」運動の責任者を務めるウィル・ヘンドリックに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/3(Wed)
    記事番号: 
    3
  • ジャーナリストのアナンド・ゴパール:アサド政権の残虐が人びとをISIS加入に向かわせた

    トランプ大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は2日の電話会談で、協力してシリアでの停戦を求めていくことで合意しました。シリアでは同日、イラク国境に近いシリア北東部でシリアの国内難民とイラク難民のための仮設キャンプがISIS武装勢力に襲撃され、40人近くの民間人とクルド人戦闘員が殺害されました。一方で、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、ここ数カ月で少なくとも4回、シリア政権軍がサリンガスなどの神経ガスを攻撃に使用したという結論を出しています。4月の攻撃では子ども数十人を含む86人が殺害されました。ヒューマン・ライツ・ウォッチは、武器の残骸の画像や映像などの新たな証拠から、4月の攻撃では、サリン運搬用に特別に設計されたソ連製空中投下型化学爆弾が使われたと考えられるとしています。「ネイション・インスティテュート」(Nation Institute)のフェローで同地域について広範な報道を行っているジャーナリストのアナンド・ゴパルのインタビューの後半を放送します。

    dailynews date: 
    2017/5/3(Wed)
    記事番号: 
    2
  • トランプが短期被保護資格の延長を拒めば最大5万5千人のハイチ人が国外退去に

    ハイチ系米国人コミュニティは今、迫りくる国外追放の期限に直面しています。2010年の地震で壊滅的な被害を受けたのち、短期被保護資格を得て米国で合法的に居住し働くことを許可されていたハイチ人が、トランプ政権が資格延長を拒否すれば、最大で5万5000人、不安定で苦しみにあえぐ祖国に強制的に帰国させる可能性があります。ハイチ人の短期被保護資格(temporary protected status、TPS)は、7月22日に期限切れとなります。移民の権利擁護活動家らは、ハイチは、2016年10月に同国の南西部の半島を破壊したハリケーン「マシュー」の被害からいまも立ち直っていないと語っています。このハリケーンでは1000人を超える人々が亡くなり、村や農地が壊滅的な被害を受けました。ハイチではさらに、地震後に発生したコレラの流行も猛威をふるっています。「マイアミのハイチ女性たち」(Haitian Women of Miami)代表のマーレーヌ・バスチャンに詳しく聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/3(Wed)
    記事番号: 
    1
  • クリス・クロム:トランプ政権下で拡大する南部の政治的影響力

    米国の国政を形成における南部州の影響力の高まりについて検証します。本日のゲスト、クリス・コラムは彼の最新記事の中で、南部諸州はトランプに、彼が獲得した総選挙人数306の半分以上である160の選挙人票を投じたと書いています。「南部の共和党員は、新政権および共和党支配の議会で重要な位置を占めるようになり、国政の優先事項の形成における南部諸州の影響力の増大に寄与している」と、クロムは記しています。サウスカロライナ州のミック・マルバニーが行政管理予算局長に、テキサス州のリック・ペリーがエネルギー長官、アラバマ州のジェフ・セッションズが司法長官、エクソンモービル社の元最高経営責任者、テキサス州のレックス・ティラーソンが国務長官に任命されるなど、多くの南部の共和党員が政府の重職を与えられています。

    dailynews date: 
    2017/5/2(Tue)
    記事番号: 
    5
  • ノースカロライナ州はそれでも民主主義か? 拘束されない保守的な規制が米国南東部の州を再形成する過程

    ノースカロライナ州の有権者が民主党のロイ・クーパーを知事に選出してから6カ月近くが経ちます。共和党議員は、多くの人々が法的クーデタ—と呼ぶ行為によってクーパーの権力の多くを奪うという対応にでました。また一方で、ノースカロライナ州の共和党議員は、投票権を制限する一連の新たな法案を可決することによって彼らの立法権の強化を図っています。団体「整合性のある選挙プロジェクト」(Electoral Integrity Project)の報告書が、ノースカロライナ州の民主的制度には多くの不備があり、同州の民主主義は機能していないと見るべき、と結論付けたにもかかわらず、同州では上に述べたことが進行しています。「南部研究協会」(Institute for Southern Studies)の代表で、「フェイシング・サウス」(Facing South)の出版者もあるクリス・クロムに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/2(Tue)
    記事番号: 
    4
  • ノースカロライナ州で続くACLUの闘い:全米大学競技会のバケットボールは戻ったものの反トランス法ハウスビル2は引き続き適用

    ノースカロライナ州の共和党議員たちは3月、トランスジェンダーの人物による、性的アイデンティティーに適合するトイレ、更衣室、ロッカールームの使用を否定する法律を覆すことに合意しました。しかしLGBTQの複数の団体は、「ハウスビル2」(HB2)または「トイレ法」(bathroom bill)の「撤廃」は、差別を終わらせていないと言います。この合意は、州が2020年下旬まで引き続きトイレについての決め事を行い、地方自治体が独自の反差別法を施行できないようにするものです。アメリカ自由人権協会(ACLU)の継続中の闘いについてサラ・ジローリーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/2(Tue)
    記事番号: 
    3
  • 共和党議員たちが「サンクチュアリーシティ」への資金提供停止法案を進める中 ノースカロライナ州の州議会議事堂で行われたメーデーの抗議

    ノースカロライナ州ローリーでは、100人以上の人々が雨をものともせずに州議会議事堂の外でのメーデーの抗議行動に参加し、一連の反労働者と反移民の法案に抗議しました。上院は4月最終週、連邦移民法を施行しないすべての市に対する資金提供を止める法案を可決しました。「トライアングル民衆会議」(Triangle People’s Assembly)のラウル・ジメネスと、ノースカロライナ州のアメリカ自由人権協会(ACLU)のサラ・ジローリーに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2017/5/2(Tue)
    記事番号: 
    2
  • 移民労働者がニューヨーク市のメーデー抗議行動で数千人の先頭に:「我々の労働力なしでは市は機能しない」

    世界中で、数百万人の労働者たちが5月1日、国際労働者の日としても知られるメーデーのために街頭に繰り出しました。米国では各地で移民労働者と支援者たちが行進の先頭に立ち、数百万人の移民が全米で抗議行動を行った2006年の大規模なメーデーの行進に匹敵するともいわれました。カリフォルニア州では、移民労働者が職場を放棄、学生が授業を放棄する一方、数万人がベイエリア(サンフランシスコ湾岸地帯)を行進しました。オークランドでは、自分達を互いに鎖で繋げてアラメダ郡行政ビルの入口を封鎖した4人の活動家が逮捕されました。ウィスコンシン州のミルウォーキーでは、3万人以上の人々が知事に対し、ミルウォーキー郡保安官デーブ・クラークの解雇、反移民法の阻止、書類を持たない移民たちへの運転免許証の返還を求めて行進しました。ミルウォーキー周辺では、少なくとも140の企業が休業しました。ストライキ中のB&Hビデオ店の従業員へのインタビューをはじめ、ニューヨークのメーデーの抗議行動のハイライトを放送します。

    dailynews date: 
    2017/5/2(Tue)
    記事番号: 
    1
  • ベルタ・カセラスの姉が証言 ホンジュラスでは土地の権利擁護者たちに対する暗殺が現在も進行中

    ワシントンDCの「民衆の気候マーチ」では、世界中の環境活動家たちが危険な状況に置かれていることにも注意が喚起されました。世界中で、土地や水に対する権利運動家たちが、その活動を理由として殺害される事例が増加しているのです。暗殺されたホンジュラスの環境活動家ベルタ・カセラスの姉ニアリー・カリーリョと話します。

    dailynews date: 
    2017/5/1(Mon)
    記事番号: 
    7

Pages