イスラエルの刑務所で1500人をこえるパレスチナ人収容者がハンガーストライキを決行して1カ月がたとうとしています。このハンガーストライキは、マルワン・バルグーティの呼びかけによって4月17日に始まりました。刑務所の劣悪な環境、パレスチナ人に対する罪状なしの拘束を認めるイスラエル政府の行政拘禁法に抗議するものです。バルグーティはイスラエルに拘束されているパレスチナ人の中で最も著名な人物です。「パレスチナのネルソン・マンデラ」と評されることもあります。マルワン・バルグーティは先月、ニューヨーク・タイムズ紙の論説記事でハンストの開始を発表し、「イスラエルの刑務所で15年を過ごした私は、イスラエル政府による恣意的な大量逮捕という違法な制度とパレスチナ人収容者に対する虐待の目撃者であると同時に被害者でもある。こうした虐待に抗議するためには、もはやハンガーストライキ以外にはないと決心した」と書きました。息子のアラブ・バルグーティと話します。アラブは最近、ネット上で「塩水の挑戦(salt water challenge)」を立ち上げました。賛同者が(ハンスト中の収容者と同じように)塩水を飲み、その動画をネットに投稿することで、ハンガーストライキへの連帯を表明する試みです。