エドウィッジ・ダンティカットは数々の受賞歴を持つハイチ生まれの作家です。現在はマイアミに住む彼女は、2004年11月に米国移民収容所に拘束された81歳の叔父ジョセフ・ダンティカット師を亡くしました。彼は生命の危険のあったハイチから政治亡命を求めて米国にやってきたのですが、病気だったのにも関わらず仮病として薬も断たれ、収容のわずか数日後に亡くなったのです。エドウィッジ・ダンティカットはこの悲惨ないいきさつを最新刊であるBrother, I'm Dying(「兄弟よ、わたしは死んでいく」)で記しています。