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2015年8月12日(水)

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  • 世界で最も長い歴史と権威を誇る国際美術展「ヴェネチア・ビエンナーレ」の会場で、著名なパレスチナ人アーティスト、エミリー・ジャーシルに話を聞きます。ジャーシルは2007年にMaterial for a Film(『映画のための素材』) と題した作品でヴェネチア・ビエンナーレの金獅子賞を受賞しています。この作品は、1972年にイスラエルの諜報機関モサドにより、イタリアのローマの自宅付近で暗殺されたパレスチナ人の文筆家ワエル・ズワイテルの人生を基にした大規模なインスタレーションです。ジャーシルは何年にも渡って、パレスチナ人の体験や問題を捉えた革新的な芸術作品を生み出してきました。2001年には、Memorial to 418 Palestinian Villages Destroyed, Depopulated, and Occupied by Israel in 1948(『1948年にイスラエルが破壊し、住民を追放し、占領したパレスチナの418の村の記念碑』)を発表しました。この作品はパレスチナの418の村の名前を刺繍した大きな難民テントで構成されています。また、その後手がけたプロジェクト、ex libris(『蔵書票』)は、1948年にイスラエル当局がパレスチナ人の民家や図書館、施設から略奪した約3万冊の書籍をしのぶ作品です。

  • 世界で最も長い歴史と権威を誇る国際美術展「ヴェネチア ・ビエンナーレ」開催中のベニスの会場に来ています。ビエンナーレの「クリエイティブ・タイム・サミット」からの中継です。8月11日にはアフガニスタンのアシュラフ・ガニ大統領とその娘で高い評価を得ているアーティストでブルックリン在住のマリアム・ガニの公開討論が開かれました。ガニは過去10年間、米国が9/11同時多発テロ以降にどのように対応したかを検証するいくつものアート・プロジェクトを手がけてきました。そのいきさつを、話してもらいます。チトラ・ガナーシュと共同制作したIndex of the Disappeared(『失踪者の牽引』)は、9/11以降の拘束、国外追放、特例拘置引渡し(レンディション)を記録したアーカイブです。ガニとガナーシュは、グローバルな「対テロ戦争」における主要な用語とできごとを定義、解説し、関連付けるインタラクティブなデジタル・アーカイブThe Guantanamo Effect(『グアンタナモ効果』)も制作しています。

  • ジョン・ケリー米国務長官は8月14日のハバナでのアメリカ大使館再開の式典へ向けてキューバ訪問を予定しています。米国の対キューバ禁輸措置にアートを使って挑戦したアーティストに、ヴェネチア・ビエンナーレで話を聞きます。デューク・ライリーは、アート・プロジェクトTrading with the Enemy(『敵との貿易』)の計画に4年間を費やしました。さらにフロリダのキーウエストで8ヶ月をかけて50羽の伝書鳩を飼育しました。ライリーの目標は、キューバの高級葉巻コヒーバを携えた鳩が、ハバナから90マイルを飛んでキーウェストまで戻るようにさせることでした。キューバ産の葉巻は米国内では禁制品です。ライリーはハトに小型ビデオカメラも装着させました。ハバナで飛ばした50羽のうち、11羽がキーウェストに到着しました。

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