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2015年7月8日(水)

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  • ウォール街と政界との「回転ドア」人事(訳注:公職と民間企業での職を行ったりきたりすること)の最新例として、米司法長官を最近辞任したエリック・ホルダーは、司法省長官となる前8年間勤務していた法律事務所コビントン&バーリングに復帰します。コビントンに勤務中のホルダーの顧客は、UBSと果樹産業の最大手チキータを含みます。コビントンの顧客リストには、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループなど、金融危機における役割に対しホルダーが司法長官として訴追を怠った大手銀行の多くが含まれています。本日のゲストであるローリング・ストーン誌の辣腕ジャーナリスト、マット・タイビは「われわれがこれまで目にしてきた中でも最大級の回転ドア人事だ」といいます。

  • 米国と英国が暗号化された通信への「例外的アクセス」を要求する中、ジェームス・コミーFBI長官は、8日、米上院情報委員会で暗号化に反対する証言を行う予定です。暗号化とは正しいキーまたはパスワードがなければ判読ができないようにする情報のスクランブリングを意味します。FBIとGCHQは、犯罪者とテロリストを追跡するために暗号化された通信へのアクセスが必要だとしています。世界でもトップ・レベルの14人の暗号研究者、コンピューター科学者、セキュリティ専門家たちが、政府にそのようなアクセスを断じて許してはならないという論文を発表しました。そのようなアクセスは、あらゆる機密データとより広範な通信インフラストラクチャーを危険にさらすというのです。同論文の著者のひとりでセキュリティ技術の第一人者ブルース・シュナイアーに話しを聞きます。

  • ガザはイスラエルによる50日間の壊滅的な攻撃開始から1年を迎えますが、現在も危機状態が続いています。この攻撃で550人の子供を含む2200人のパレスチナ人が殺害されました。イスラエル側の死者は73人でしたが、6人以外はすべて兵士でした。それから1年、イスラエルによる封鎖が継続していることもあり、ガザで破壊された家屋1万2000軒のうち、再建されたものは1つもありません。世界銀行は、ガザ経済は崩壊寸前だと警告しています。現在、完全失業率は43%で世界で最悪です。パレスチナ人ジャーナリストで、Shell-Shocked: On the Ground Under Israel's Gaza Assault (『砲弾ショック:イスラエルのガザ攻撃にされされた現地で』)の著者、ムハマド・オマールに話を聞きます。

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