デイリーニュース

  • タナハシ・コーツが語る警察の凶暴性 「暴力は新しくない、カメラが新しいのだ」

    今日は、白人至上主義そして米国で黒人として生きることについて書いた衝撃的な本の著者タナハシ・コーツに、放送時間いっぱい話を聞きます。著書 Between the World and Me (『世界と私の間に』)はコーツの10代の息子サモリに宛てた書簡の形式をとっています。7月にコーツは故郷ボルティモアで刊行イベントを行いました。彼は歴史的なユニオン・バプテスト教会で話しました。「我々を守るために雇われた人々が、時に我々に致命的損害を与えていることに関して、いま国民的な議論が湧き上がってるようです。しかし、私にしてみると、こうした議論は昔からあったもので、多くの人々がそう思っているはずです。では何が新しいのかというと、カメラの映像で現場が見られるようになったことです。暴力そのものは新しい現象ではありません」とコーツは語ります。

    dailynews date: 
    2015/11/27(Fri)
    記事番号: 
    1
  • フアン・ゴンザレスの演説 プエルトリコ経済の「死のスパイラル」は 植民地政策の負の遺産

    カリブ海にある米自治領プエルトリコは、米国にとってのギリシャのような存在になるのか?同領土が壊滅的な経済危機と、急速な医療制度の崩壊に直面する今、多くの人がこのような疑問を持っています。プエルトリコは720億ドルの負債を抱えており、その内3億550万ドルが12月に支払い期限を迎えますが、少なくとも一部の負債を支払えない可能性が高まっています。米議会はこれまでオバマ政権が提案した、破産法第11条をプエルトリコにも適用すること、そしてメディケイド(低所得者向け医療扶助制度)とメディケア(高齢者向け医療保険)の予算をより公正にプエルトリコに配分するなどの法案ついて何の行動も起こしませんでした。在米のプエルトリコ系指導者らは、12月上旬にワシントンで議会に行動を求める大規模なロビー活動を計画しています。本日は感謝祭祝日特集番組として、デモクラシー・ナウ! の共同司会者フアン・ゴンザレスの演説Puerto Rico’s Debt Crisis: Economic Collapse in America’s Biggest Colony and What Can Be Done About It(「プエルトリコの債務危機--米国最大の植民地での経済崩壊とその対策」)を放送します。

    dailynews date: 
    2015/11/26(Thu)
    記事番号: 
    1
  • 米国初のイスラム教徒下院議員: シリア難民の受け入れ拒否は恐怖と外国人嫌悪が要因

    米国初のムスリム下院議員でミネソタ州選出(民主党)のキース・エリソンは、パリ襲撃事件を受けて、米下院が先週可決した、イラクとシリア難民の米国内への受け入れを制限する法案に反対しています。共和党が支持しているのは、米連邦当局の最高幹部が、難民認定を求めてイラクとシリアから来る人々、一人一人の承認手続きを行うという対策です。エリソン下院議員は、「米国は2001年以降、75万人の難民を受け入れています。その中で、テロには関わった人は一人もいません」「なぜ私たちはIS(イスラム国)に脅されたというだけで、難民受け入れ政策をそっくり改革しようとするのでしょうか」と述べています。

    dailynews date: 
    2015/11/25(Wed)
    記事番号: 
    4
  • キース・エリソン米下院議員 警察官によるジャマー・クラーク射殺事件への隠し立てのない徹底調査を要求

    ミネソタ州選出のキース・エリソン下院議員は、10日前の11月15日に起きた警官によるジャマー・クラーク射殺事件の映像の公開と事件の透明な解明を要求する人々と共に声をあげています。当局は、クラークは暴行の通報で駆け付けた警官たちと乱闘になり、頭を撃たれたと発表しています。しかし、複数の目撃者は、クラークは手錠を掛けられた状態で撃たれたと証言しています。ミネアポリス市のマーク・リンゲンバーグとダスティン・シュワルツ両警官は調査の間、休職状態に置かれています。エリソン議員は、連邦司法省によるクラークの死の調査も要求してきましたが、この調査は現在、始まっています。11月18日に警察が抗議者たちへの手入れを行った際、迷彩服姿でガス銃のようなものを手にした警官が、エリソン議員の息子のエレミヤに銃口を向けました。エリソン議員は「これは良識の欠如」であり、「非暴力の活動家たちに対して武器を構えるのは攻撃的であり、状況のエスカレーションを抑えるのにまったく役立たない行為だ」と述べています。

    dailynews date: 
    2015/11/25(Wed)
    記事番号: 
    3
  • 目撃証言:ミネアポリス市で「黒人の命も大事」の抗議行動を白人至上主義者と思しき人々が襲撃

    11月23日の夜、白人至上主義者と思しき人々がデモの隊列に向けて発砲し5人を負傷させたことを受け、24日、ミネソタ州ミネアポリス市の路上に「黒人の命も大事(Black Lives Matter)」 の活動家たちが1000人近く集結しました。警察は警察署前で起きたこの銃乱射事件との関連でこれまでに3人を逮捕しています。報道によると少なくとも、銃撃者の1人はマスクを付けていました。逮捕された3人は全て白人です。当局はこの襲撃をヘイトクライムとして扱う可能性があります。射撃事件の目撃者たちは警察が襲撃に対処するまで異常に長い時間が掛かったうえ、活動家たちに向けて催涙ガスを使用したと証言しています。23日の襲撃時には、警察が武器をもたない24歳のアフリカ系アメリカ人のジャマー・クラークを射殺したことに抗議するため、「黒人の命も大事」の活動家たちが警察署の前に集まっていました。クラークの事件は、現在、連邦司法省が調査中です。当局は、クラークは15日に、暴行の通報で駆けつけた警官たちとの乱闘の末、頭を銃撃されたと発表しています。しかし、複数の目撃者が、クラークは手錠を掛けられた状態で撃たれたと証言しています。23日夜の襲撃を目撃したレスリー・レッドモンドに話を聞きます。レッドモンドはセントトーマス大学法学部の学生で、黒人法学部学生自治会の代表です。

    dailynews date: 
    2015/11/25(Wed)
    記事番号: 
    2
  • シカゴ警官を殺人罪で訴追 ラクアン・マクドナルドを16回射撃する場面を捉えた映像の公開後

    シカゴの警察官が公務中の発砲で、第一級の殺人罪に問われるのは30年ぶりです。白人の警官であるジェイソン・バン・ダイクは、17歳のアフリカ系アメリカ人のラクアン・マクドナルドを殺害した嫌疑で、11月24日に逮捕され、保釈を認められずに拘束されています。事件が起きたのは1年以上前の2014年10月20日で、バン・ダイクはマクドナルドを16回撃ち、そのうちの数回は背後からの射撃でした。警察はマクドナルドが小型ナイフを手にバン・ダイクに突進して来たと主張しました。しかし、新たに公開された、パトカーに備え付けられたカメラによる映像が映しだしたのは、少年が複数のパトカーに背を向けて去って行くところにもう1台のパトカーが近づいて来るシーンでした。無音の映像では、その後、ジェイソン・バン・ダイク警官がパトカーから飛び降り、拳銃をマクドナルドに向けて発砲した姿が見られます。少年の身体は集中砲火を浴びて転倒しますが、歩道に倒れた後も射撃は続きました。バン・ダイクは銃撃事件後も24日に身柄を拘束されるまで、有給で内勤の仕事に就いていました。バン・ダイクは昨年10月のこの射殺事件のほかに、過剰な武力行使、不当逮捕、人種差別発言などで、これまでに少なくとも18件、市民からの苦情を受けましたがいずれも懲戒処分には至りませんでした。

    dailynews date: 
    2015/11/25(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 「移民排斥主義者のヒステリー」:シリア難民拒否は1930年代の米国によるユダヤ難民拒否の繰り返し

    多くの死者を出したパリの攻撃のあと噴出した、米国が引き続きシリア難民を受け入れるべきかをめぐる激しい論争には、イラクとシリア難民を米国に再定住させることを制限する共和党下院議員たちによる法案が含まれています。少なくとも米国の31州が、こうした難民を受けれないと言い、共和党の大統領候補ドナルド・トランプは「我々は彼らを受け入れることはできない。彼らは追い返す」と発言しました。一方、今回の件に1930年代の庇護を求めるユダヤ難民という米国が直面した別の難民危機との歴史的類似を指摘する人もいます。ケース・ウエスタン・リザーブ大学の歴史学教授であるピーター・シュルマンは最近、フォーチュン誌が1939年に行った世論調査で聞いた、「米国政府はその大部分がユダヤ人である1万人の子供の難民をドイツから受け入れるべきか?」という質問をツイートしました。当時答えた人たちのうちの61%がノーという結果でした。庇護を求めながら入国を拒否された人たちの中には、アンネ・フランクとその家族がいました。「当時の移民排斥主義者の反応が、今も明らかにそのまま繰り返されています」と、ワシントン・ポスト紙の国際問題担当記者であるイシャーン・タルールは言います。

    dailynews date: 
    2015/11/24(Tue)
    記事番号: 
    3
  • シカゴの活動家: ラクアン・マクドナルドの映像をめぐり平和的反応を求める市の呼びかけは警察署には届いてない

    シカゴ市は、警察官によるラクアン・マクドナルドの射殺映像公開に先立つ抗議行動で緊迫しています。「黒人の若者プロジェクト100」(Black Youth Project 100)の全米代表であるシャーリーン・カルザーズに話を聞きましょう。今にも始まりそうな抗議行動をシカゴ市が鎮めようとしていた11月23日、カルザースの団体はラーム・エマニュエル、シカゴ市長およびスタッフとの会合を拒否しました。「私たちにとって、市長との会合を行わないことは重要でした。一連の会合は、懸案の映像が公表されたら黒人の若者たちが何をするかという私たちの恐れ----というか市長陣営の恐れ----をどう鎮めるかについてだからです」と、カルザーズは言います。「彼らは市内の平和を保つことに腐心しています。でも、残念なことに、平和的にしろと言われているコミュニティつまり相手は、シカゴ警察署ではないのです」

    dailynews date: 
    2015/11/24(Tue)
    記事番号: 
    2
  • ジャーナリストが語るシカゴ警官によるラクアン・マクドナルドの射殺:「恐ろしい処刑だった」

    シカゴ市では、警察が関与した17歳の少年ラクアン・マクドナルドの死亡事件に新たな展開があったことで緊迫した雰囲気となっています。マクドナルドは1年以上前の2014年に射殺されました。警官のジェイソン・バン・ダイクは11月24日、第1級殺人罪で起訴されると報じられおり、同市は先週クック郡判事フランクリン・バルデラッマによって命じられた射殺の映像を11月25日まで公開しなければなりません。検視報告によると、マクドナルドは2014年10月20日、背中への複数回を含む16回撃たれていました。警察は、この少年が小型ナイフを持って同警官に突進してきたと述べていました。しかし、警察車のダッシュカム映像を見た人々は、警察の説明は矛盾していると言います。映像には、少年が立ち去ろうとするときにバン・ダイクが発砲し、マクドナルドが歩道に倒れた後も引き続き発砲している様子が映っていました。マクドナルドの家族はシカゴ市を訴えませんでしたが、同市は4月に彼らに500万ドルを支払い、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、シカゴ・トリビューン紙、1人のフリーランス・ジャーナリストが映像の公表を求める情報公開法(FOIA)を申請した後も、映像を隠そうとしていました。バン・ダイクは、この射殺事件がFBIとシカゴの米連邦地検によって捜査される間、有給の内勤業務に留まっています。

    dailynews date: 
    2015/11/24(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 「急進的な市長」:ニューアークのラス・バラカ市長、詩人の父と1年目を終えて振り返る

    2014年5月にニュージャージー州ニューアークの市長に選出されたラス・バラカ氏は、世界的な活動家で詩人のアミリ・バラカ氏の息子として、父同様に急進的な政策を携えて就任しました。就任式でバラカ氏は「我々には自分の町を一番に考える市長が必要だ。なぜ自分が市長になれたか忘れない市長が必要だ。急進的な市長が必要だ」と述べました。また都市に投資する「都市型のマーシャル計画」を提唱し、「私の家族は代々、ニューアークで100年近く暮らしてきました。しかし職業訓練、雇用の開発、道路、橋、ハイウェイ、病院、学校など都市基盤の再開発、雇用の確保やきちんとした教育は彼らには提供されませんでした。アメリカの前進と民主主義のためにはこれらすべてが必要です」と言います。

    dailynews date: 
    2015/11/23(Mon)
    記事番号: 
    4

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