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2015年3月24日(火)

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  • 新たな報告によると、イラクのシーア派の武装集団がスンニ派の村全域を「イスラム国」(ISIS)の支配から解放した後で焼き尽くしました。この報告は、イラク軍とイランが支援するシーア派の武装集団が、ISISからティクリートを奪還するための戦い4週目に入る中で伝えられました。イラクの町アメルリから報告する「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)の映像を放送し、HRWのイラク調査員であるエリン・エバースから話を聞きます。彼女はHRWの新たな報告書After Liberation Came Destruction: Iraqi Militias and the Aftermath of Amerli(『解放の後の破壊:イラクの武装集団とアメルリのその後』)を共同執筆しました。

  • 「2014年秋のムハッラム(イスラム歴の新年)の聖月の間にバグダッドにある内務省を見た人は、イラクの国教は隣国のイランと同様に、イスラム教シーア派だと考えても無理はないでしょう」と、ジャーナリストのマシュー・エイキンスはローリングストーン誌の彼の最新記事Inside Baghdad’s Brutal Battle Against ISIS(『イラク政府のISISとの容赦なき戦いの裏側』)の中で書いています。エイキンスにイラクにおける武装集団の台頭と、2003年の米国による侵攻後、数年にわたって国土を荒廃させた派閥闘争の再燃について話を聞きます。アフガニスタンでも幅広く取材しているエイキンスに、アフガニスタンのアシュラフ・ガニー大統領による米政府の訪問についても話を聞きます。「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のイラク調査員であるエリン・エバースからも話を聞きます。

  • 米政府は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフが2国家共存案を否定したことを受け、対イスラエル政策を見直すと発表しています。ネタニヤフが自分が在任中はパレスチナ国家樹立はないと誓ったこと、また支持者に対しアラブ系住民の投票率が高いことに対する警戒を促したことに対し、米政府当局者はネタニヤフをあからさまに批判しました。ネタニヤフは自らの発言を撤回しようとしていますが、米当局者らは、国連安全保障理事会での反イスラエル的な決議案に対する拒否権を発動しないことも含めた手段を講じる可能性を示唆しています。ネタニヤフの発言をめぐる議論の背景には、ネタニヤフがすでに展開している、イランとの核協議を頓挫させようとする試みをめぐる緊張があります。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ネタニヤフの妨害活動はいまや米国とイランの協議に対するイスラエルのスパイ行為と、米議会の共和党員らへの機密情報の譲渡に及んでいるといいます。ほころびた関係と、米国による懲罰行動についての発言にも関わらず、米政府は占領に対する米国の長年の支援を終わらせる用意があるのかどうかというのが今後問われるところです。米政府関係者は、イスラエルに対する米国の軍事援助費の数十億ドルは今後も変わらないことを断言しています。3人のゲストから話を聞きます。「+972誌」(+972 Magazine)の寄稿編集者で「新米国研究機構」(New America Foundation)の研究員であるリサ・ゴールドマン、医師、作家でイスラエルのパレスチナ市民であるハティム・カナーネ、「イスラエルによる占領を終わらせる米国運動」(U.S. Campaign to End Israeli Occupation)の代表であるユーセフ・ムネイヤーです。

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