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2015年3月20日(金)

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  • オバマ政権は、ベネズエラに対し新たな制裁を科し、同国を「米国の安全に対する並外れた脅威」と表明したことで、中南米諸国から非難されています。14日、南米諸国連合12カ国の外相が、制裁の撤回を要求しました。外相らは声明の中で、「(米国による制裁は)他国の主権に介入し、内政不干渉の原則を脅かすもの」だと述べました。12日、首都ワシントンでの米州機構の会合でも、米国のベネズエラ政策が議論の的とされ、メキシコ、ブラジル、コロンビア、アルゼンチンをはじめとする各国代表が、こぞって米国のアプローチを批判しました。19日の米州機構の会合に出席したエクアドル外相のリカルド・パティニョに話を聞きます。エクアドルは米国とベネズエラとの対話の仲介を申し出ています。

  • スウェーデン検察当局が、ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジへの事情聴取をロンドンのエクアドル大使館で行う意思を表明したという最近の報道に、エクアドル外相リカルド・パティニョが応えます。アサンジは婦女暴行罪の容疑で起訴されたわけでもないのに、2012年以来ずっとエクアドル大使館に逃げ込んだまま一歩も外に出られません。大使館の外に出れば、イギリス当局に逮捕されてスウェーデンに引き渡されますが、そうなった場合はスウェーデンから米国へと送還される恐れがあるからです。米国ではウィキリークスが機密文書を公開したことでアサンジを調査しています。「スウェーデンの検察官がようやく、わが国の大使館に出向いてでもジュリアン・アサンジの供述をとりたいと言い出したことは喜ばしいことです。でも同時に、ここに至るまでに1000日もの時間が過ぎ、その間ずっとジュリアン・アサンジがわが国の大使館に軟禁状態に置かれてきたことは問題だと思います。スウェーデンの検察当局がようやく始める気になったことは、アサンジが大使館に逃げ込んだその日から行われていてしかるべきでした」とパティニョは言います。

  • エクアドルでは12日、首都キトの他12以上の都市で、ラファエル・コレア大統領の政府に抗議する街頭デモに数千人が参加しました。キトの抗議行動では、「民主主義がほしい」「再選にノー」ろ書かれたプラカードが見られました。デモの目的の一つは、大統領や政府高官たちが無制限に再選を重ねることを容認する憲法改正への反対です。エクアドルのリカルド・パテイニョ外相に、この抗議運動について、エクアドルにおける報道の自由について、さらにシェブロン社の石油流出事故に関する係争中の訴訟に国際司法裁判所が下した最近の裁定について聞きます。

  • ニュージャージー州上院は、共和党のクリス・クリスティ知事がエクソンモービル社と交わした2億2500万ドルの和解案に対し、巨大石油企業に数十億ドルを節約させたとして非難する投票を行いました。ニュージャージー州はエクソンモービル社の2カ所の石油精製所での汚染をめぐる訴訟で、当社は89億ドルの賠償を求めていましたが、やがてこっそり、その3%にも満たない額で手を打つことに決めていたのです。州議会は16日、この取り決めは「はなはだしく不適切で、不十分で、間違っている」として、判事に却下を求めました。NPR(全国公共ラジオ)のニューアーク局(WBGO)の政治分析・調査レポーターで、Salon(『サロン』)、City and State (『市と州』)、WhoWhatWhyにもよく寄稿するボブ・ヘネリーに話を聞きます。

  • 著述家、映像作家、メディア改革活動家のダニー・シェクターが、すい臓癌で亡くなりました。享年72。ダニー・シェクターは1970年代にボストンのWBCNラジオで「ニュースの解剖者」として有名になりました。その後も、ABC局の20/20でテレビのプロデューサーとして活躍し、エミー賞を2度受賞しました。また、発足時のCNNでもプロデューサーを務めました。しかし、シェクターは企業メディアを去り、MediaChannel.orgおよびグローバル・ビジョン(Global Vision)の代表になりました。The More You Watch, the Less You Know (『見れば見るほど無知に陥る』)はじめ著作は12冊にのぼります。シェクターは、南アフリカのアパルトヘイトに反対するアクティビスト兼ジャーナリストとしても第一人者で、ネルソン・マンデラに関するノンフィクション映画6作を撮りました。長年にわたり、デモクラシー・ナウ!の常連ゲストでもありました。最後に番組に登場した際には、ネルソン・マンデラの生涯と功績について語りました。

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