デイリーニュース

  • テキサス州生まれの海兵隊退役軍人が米国の移民政策により無国籍状態

    人種および移民への正義を求める活動家で海兵隊の退役軍人であるクラウディア・パラシオスに話を聞きます。パラシオスは連邦政府が中米からの移民家族を国外退去するために新たに施行した強制捜査に抗議し、8日にニューヨーク市内で交通を妨害して逮捕された7人のうちのひとりです。パラシオスは病院ではなく、助産師の助けを借りてテキサス州で生まれました。母親が国外退去を恐れていたためです。米軍はパラシオスの出生証明書を認め、海外赴任も含め、5年間の軍務に就かせましたが、国務省はパラシオスのパスポートの発行を拒否しています。「米国が私の出生証明書を認めないので、私は基本的に無国籍状態です」とパラシオスは言います。

    dailynews date: 
    2016/1/13(Wed)
    記事番号: 
    2
  • もうひとつの一般教書演説: 革新主義者たちが論じるオバマの遺産と残任期間1年への要望

    12日夜、オバマ大統領は任期最後となる7回目の一般教書演説を行いました。オバマは次期政権を狙う共和党の予備選候補者たちを暗に批判しながら、自らの業績を擁護し、具体的な政策提案は避けながらも、ムスリムや移民、米国民低所得者など社会的弱者層を非難の的にすることに異議を唱えました。オバマはイランとキューバとの歴史的な協定を擁護する一方、米国は「世界最強の国」だと豪語しました。オバマは富裕な献金者の桁外れな影響力に歯止めを掛けるよう政治体制の変革を求めるとともに、気候変動に対し、人為的変動の否認をやめることを含め、意味ある対策を取るよう議会に促しました。番組では5人のゲストを迎え、オバマ大統領の一般教書演説と任期最後となった1年間への要望を論じます。ゲストのドナ・エドワーズは、メリーランド州選出の民主党下院議員で連邦上院議員候補です。タビス・スマイリーは、公共放送のブロードキャスターで著述家、アリシア・ガルザは「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)の共同創設者、メディア・ベンジャミンは女性主導の平和活動団体「コードピンク」(CodePink)の共同創設者、クラウディア・パラシオスは移民への正義を求める活動家で退役軍人です。

    dailynews date: 
    2016/1/13(Wed)
    記事番号: 
    1
  • 警官によるエリック・ガーナー殺害を撮影したラムジー・オータ 彼だけが刑事責任を問われる理由

    巡査部長キジー・アドニスがエリック・ガーナーの死の責任を問われる最初の警官になる一方、事件当日に現場にいた中で唯一刑事責任を問われているのは、この事件を撮影した若者でした。窒息死を招いた首絞めを携帯電話で録画したラムジー・オータは、それ以来何度も逮捕されています。オータは、彼がガーナーの死をビデオに収め、世界に向けて発信したことで、警察は意図的に彼を標的にしていると言います。支援者たちは1月11日、オータのスタテン島での出廷に結集しました。オータと、エリック・ガーナーの娘エリカ・ガーナー、そして「ブラック・オーガナイジング・プロジェクト」(Black Organizing Project)のメンバーであるレジー・ハリスに話を聞きます。

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    2016/1/12(Tue)
    記事番号: 
    4
  • エリック・ガーナーの娘 「黒人の上司より、私の父を殺した白人警官たちの責任を問うべき」

    2014年7月にエリック・ガーナーがニューヨーク市警察官の手によって死亡してから18ヶ月経って、ついに警官が一人告発されました。しかし問われているのは犯罪責任ではなく、また当の警官はガーナーの絞め技による窒息死にも直接関わっていません。そうではなく、アフリカ系米国人の巡査部長キジー・アドニスは、「監督不行届」という組織上の問責を受けています。アドニスに対する今回の問責は、大陪審がエリック・ガーナーに絞め技をかけ窒息死させた白人警官ダニエル・パンタレオを起訴しないという決定をしたちょうど一年後に明らかとなりました。パンタレオは引き続き、司法省の捜査対象となっています。ガーナーの家族は2014年7月、ニューヨーク市との590万ドルの和解に合意しました。エリック・ガーナーの娘エリカ・ガーナーに話を聞きます。彼女は、当局は彼女の父親を殺した警官たちを起訴するべきだと言います。

    dailynews date: 
    2016/1/12(Tue)
    記事番号: 
    3
  • メキシコの作家エレナ・ポニアトウスカが語る失踪した43人の学生、1968年の虐殺、米国支援の麻薬戦争

    メキシコで最も愛されている作家の一人であるエレナ・ポニアトウスカは、新聞ラ・ホルナーダとメキシコで初めてのフェミニスト雑誌フェムの創立者です。彼女は、スペイン語文学で最も名誉ある賞、セルバンテス賞の受賞者で、「メキシコ国民ジャーナリズム賞」(Mexican National Award for Journalism)の初の女性受賞者でもあります。ポニアトウスカから、エル・チャポの逮捕、アヨツィナパでの学生失踪をめぐる動き、1968年のトラテロルコでの学生虐殺、そして失敗に終わった米国支援の麻薬戦争について話を聞きます。

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    2016/1/12(Tue)
    記事番号: 
    2
  • エル・チャポ逮捕でも汚職、米国の消費と麻薬戦争の失敗でカルテルはビジネスを維持

    メキシコ政府は、1月8日に国内で再逮捕された麻薬王ホアキン・“チャポ”・グスマンの米国引渡しへ向けて動いています。グスマンの組織は世界で最も強固な麻薬カルテルのひとつと言われています。しかし、彼の逮捕が、過去数十年にわたってメキシコで何万人もの死者を出した麻薬戦争にどれだけの影響を与えるのかは不明です。批評家たちは、グスマンの第一の市場である米国で実効性のある麻薬取締法が確立されていれば、彼のような麻薬王のビジネスは成り立っていなかったと言っています。メキシコシティから2人のゲストに話を聞きます。メキシコを拠点とする「国際政策センター米州プログラム」(Americas Program of the Center for International Policy)の代表ローラ・カールセンと新聞ラ・ホルナーダの創立者でメキシコで最も愛されている作家の一人であるエレナ・ポニアトウスカです。

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    2016/1/12(Tue)
    記事番号: 
    1
  • 原油輸送列車を止めた活動家たちの裁判 気候変動の脅威が弁論で許可される歴史的裁判に

    1月11日、5人の気候正義活動家たちに対する裁判がワシントン州で始まります。5人は7メートルほどの三脚に身体を縛り付け、全長約1.5キロメートルの原油輸送列車の運行を阻止しました。5人は「ライジング・タイド・シアトル」のメンバーで、米国とカナダで相次いだ脱線事故の後、北西部を通りぬける化石燃料の輸送の中止を要求していました。裁判長はこれまでの前例を打ち破り、気候変動の脅威が原因で彼らの活動は必要だったとする答弁を被告に許可するとみられます。「ザ・デルタファイブ」と呼ばれる5人のうちの1人アビー・ブロックウェイ、「気候不服従センター」創立者のティム・デクリストファーに聞きます。デクリストファーは2008年、故郷ユタ州の広大な公有地における石油ガス掘削権の入札に入札者を装って参加、落札し、掘削を妨害したとして21カ月間、連邦施設に勾留されました。

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    2016/1/11(Mon)
    記事番号: 
    4
  • 「米国の恥は続く」 14周年を迎えるグアンタナモ収容所は果たして閉鎖されるのか

    グアンタナモ米軍収容所は開設14周年を迎えます。収容所には今も107人が収容されています。アメリカ自由人権協会の国家安全保障プロジェクト代表ヒナ・シャムスィは、被収容者の1人モハメドゥ・ウルド・スラヒの弁護人を務めています。2015年に出版されたスラヒの日記は予想外のベストセラーになりました。「オバマ大統領がグアンタナモ収容所を閉鎖しないで去ることは、彼の功績を汚す最大の恥となるでしょう」とシャムスィは言います。「グアンタナモでは多くの人々が不正に拘束されたままです。私の依頼人の話はその現状を象徴しています」。

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    2016/1/11(Mon)
    記事番号: 
    3
  • NYPDによるイスラム教徒へのスパイ活動に和解案 民族に基づく狙いうちは禁止、活動は監視下に置かれることに

    ニューヨーク市は、ニューヨーク市警の対テロ活動に独立した民間人の監視人を任命する和解案を示し、NY市警に対する訴訟は原告の勝利となりました。イスラム教徒や宗教施設などにスパイ活動を行うNY市警の制度に2件の訴訟が起こされたことを受けて、ニューヨーク市が発表したものです。原告は、市警の活動は宗教に基づいて特定のコミュニティを選び出し、地域全体に汚名を着せることであり、米国およびニューヨーク州の憲法に違反すると訴えていました。この和解案により、9.11事件以降、廃止されていたニューヨーク市警への外部による監視が復活します。アメリカ自由人権協会の国家安全保障プロジェクト代表ヒナ・シャムスィに聞きます。

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    2016/1/11(Mon)
    記事番号: 
    2
  • ムスリム女性とユダヤ人男性 トランプ候補の集会で無言の抗議 退場させられる

    共和党最有力大統領候補ドナルド・トランプの集会が1月8日に行われ、トランプのイスラム嫌悪的な見解に無言で抗議していたムスリム女性とユダヤ人男性が会場から退場させられました。客室乗務員のローズ・ハミドと弁護士のマーティ・ローゼンブルースは「ムスリム」と書かれた黄色いバッジを着用、これはナチス政権下でユダヤ人が強制着用させられた黄色い星型のバッジを意図的に想起させるものでした。ローズ・ハミドはヒジャブ(スカーフ)を被り、「サラーム。私は平安です」と書かれたTシャツを着ていました。8日の集会の1カ月前、トランプ候補はカリフォルニア州サンバーナーディーノで起きた銃撃事件を受けてイスラム教徒の入国禁止を呼びかけていました。それ以後、米国での反ムスリム事件が増加しています。ハミドとローゼンブルースに話を聞きます。

    dailynews date: 
    2016/1/11(Mon)
    記事番号: 
    1

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