デイリーニュース

  • フリント市医師モナ・ハンナ=アティシャ 同市の児童への毒物汚染を否定する州政府との闘い

    14日、ミシガン州の州都ランシングに抗議者たちがあふれ、州政府が引き起こしたフリント市の水質汚染に対し、リック・スナイダー州知事の辞職を要求しました。数時間後、スナイダー州知事はオバマ大統領に対しフリント市の連邦緊急事態宣言の表明を要請しました。フリント市住民は鉛中毒ばかりでなく、レジオネラ症の発生にも対処を迫られており、これまでに10人の死者が出ています。汚染は2014年4月に、スナイダー知事が選挙によらない非常事態管理者に指名したダーネル・アーリーが、財政を節約するためにフリント市の水道の水源を長年汚染され有害なフリント川に切り替えてから始まりました。鉛中毒の暴露に一役かったモナ・ハンナ=アティシャ医師に話をききます。ハンナ=アティシャ医師は、フリント市で血中鉛濃度が高い5歳以下の児童の割合が水源を切り替え後に約2倍に上昇していることが判明した9月の調査の主任でした。州政府は、当初この調査結果を却下していましたが、ハンナ=アティシャ医師は否認の受け入れを拒否しました。14日、彼女は、汚染にさらされた人々を支援する新設の公衆衛生イニシアチブの責任者に任命されました。

    dailynews date: 
    2016/1/15(Fri)
    記事番号: 
    4
  • 「彼は政治的革命を呼びかけている」:ネイション誌が大統領候補バーニー・サンダースを推薦

    予備選開始まで残り数週間、バーモンド州上院議員のバーニー・サンダース候補は、予備選挙初戦の2つ競争で最有力候補のヒラリー・クリントンと接戦となっています。今週、発表された数字では、アイオワ州ではサンダースがクリントンを5ポイント、ニューハンプシャー州では4ポイントの差で、リードしています。全米でも、サンダースは、クリントンのかつての圧倒的なリードを縮め、7ポイント差に追いついています。民主党のレースが激化する中、アメリカで継続して発行されている週刊誌としては最も長い歴史をもつネイション誌が、めったにない支持表明を行いました。14日、ネイション誌は論説「バーニー・サンダーを大統領に」を掲載し、「(サンダーは)人々に『政治的革命』を呼びかけ、我が国が是が非とも必要としている変革は、我々が民主主義をウォール街の銀行家や億万長者の腐敗した手から取り戻したときにはじめて生まれる。そのような革命は必要なばかりでなく、可能でもある。本誌がバーニー・サンダースを大統領へ推薦するのはこのためだ」と述べました。ネイション誌が民主党予備選で特定の候補を推薦するのは、同誌の150年の歴史の中で今回でわずか3度目です。ネイション誌の編集者で発行人のカトリーナ・バンデン・フーベルに話をききます。

    dailynews date: 
    2016/1/15(Fri)
    記事番号: 
    3
  • ドナルド・トランプは新たなジョージ・ウォレス? 1968年大統領選で人種分離主義者ウォレス陣営の選挙責任者 共和党最有力候補のレイシズムを値踏み

    評論家たちはドナルド・トランプと人種分離主義者のアラバマ州知事ジョージ・ウォレスの1968年大統領選での言葉が似ていると指摘しています。2015年11月にはアラバマ州バーミングハムでの遊説会場でトランプが「そいつをここから連れ出せ!」と叫んだことを受け、トランプの支持者たちが「黒人の命も大事」(Black Lives Matter)の抗議者を蹴ったり殴ったりしましたが、トランプは事件後、「(あの抗議者は)痛めつけられて当然だったかもしれない。あの人がやったことには虫唾が走った」と語り、支援者たちを弁護しました。ジョージ・ウォレスの娘のペギー・ウォレス・ケネディもまたこの2人の選挙戦を比較しましたが、父親はトランプほど極端ではなかったとしています。ジョージ・ウォレスの1968年の大統領選で全米選挙戦責任者を務め、その後、公民権弁護士で社会正義活動家へと転身した、自称「改心した元人種差別主義者」のトム・ターニプシードに話をききます。また、ネイション誌の編集者兼発行人カトリーナ・バンデン・フーベルにも話をききます。

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    2016/1/15(Fri)
    記事番号: 
    2
  • この共和党レースは何のため? 予備選開始間近のサウスカロライナ州討論会が見せたトランプ候補の過大な役割

    14日夜、共和党大統領候補者たちにより主要州サウスカロライナ州での初の討論会が開かれました。サウスカロライナでの予備選の投票は、2月20日に行われ、アイオワ州とニューハンプシャー州に続き、党大会や予備選が行われる3番目の州にあたります。最新の世論調査では、最有力候補のドナルド・トランプが全米で支持率33%で圧倒的なリードを維持し、2番手のテキサス州上院議員テッド・クルーズに13ポイントの差で水をあけています。しかし、クルーズは初戦となるアイオワ州で最近、急伸し、現在、トランプと互角です。トランプは支持率2位で最高位のライバルであるクルーズに対し、キューバ人の父親とアメリカ人の母親との間で、カナダで生まれたため大統領になる資格があるのかという疑問を投げかけて対決しました。14日の共和党討論会について、ネイション誌の編集者兼発行人であるカトリーナ・バンデン・フーベルと、1968年の大統領選で人種分離主義者のアラバマ州知事だったジョージ・ウォレス候補の全米責任者を務めた後、公民権弁護士となり、社会正義活動家へと転身した、自称「改心した元人種差別主義者」のトム・ターニプシードに話をききます。

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    2016/1/15(Fri)
    記事番号: 
    1
  • ジェーン・グドール 畜産の脅威 共和党による気候変動否定 ベジタリアンである理由を語る

    ジェーン・グドールは、気候変動および環境保護問題における世界的な発言者のひとりです。著名な霊長類学者であるグドールは、チンパンジーおよびヒヒについての画期的な研究で知られています。12月にパリで行われた気候変動サミットで、共和党による気候変動の否定、食事と気候変動の関係、汚職と集中的な農業から「熱帯雨林を守りたい」という思い、そして気候変動への懸念からベジタリアンになった経緯についてグドールに話を聞きました。

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    2016/1/14(Thu)
    記事番号: 
    4
  • 健康と業界ロビーの勝負 新たな食事指針で 米政府は食肉産業に屈したと専門家

    健康および環境保護の専門家は、オバマ政権が新たな食事指針において食肉産業に屈したと非難しています。新たな指針では砂糖消費量の削減を奨励している一方、肉の消費量削減は勧めていません。これは、世界保健機関(WHO)が加工肉がガンの原因になる可能性があるという研究結果を先日指摘したにも関わらず、食肉産業が強力なロビー活動を行った結果でした。ジョージタウン大学教授で、同校「オニール米国内および国際保健法研究所」(O’Neill Institute for National and Global Health)所長、WHO公衆衛生法協力センター(World Health Organization Collaborating Center on Public Health Law)所長のローレンス・ゴスティンに話を聞きます。

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    2016/1/14(Thu)
    記事番号: 
    3
  • カリフォルニア州メタンガス流出で数千人が避難 米政府は全米の天然ガス施設規制に乗り出すか?

    BP原油流出事故以来全米最大の環境汚染といわれる、ロサンゼルスでの天然ガス流出は1月14日で84日目を迎え、これまで1億5000万ポンド以上のメタンガスが流出しました。ポーターランチ地区では3000近い家庭が仮設住宅に避難しています。カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は先週、同地区に非常事態を宣言しました。メタンガスは強力な温室効果作用があり、二酸化炭素の86倍の気候変動促進効果があります。ピーク時には、一日で450万台の排気ガスに相当する汚染が起こりました。周辺地域住民への影響が懸念されるだけでなく、ポーターランチ地区のガス流出事故によりカリフォルニア州の他の地域および全米各地での同様の事故に対する懸念が高まっています。同じような天然ガス貯蔵施設はカリフォルニア州に14か所、全米では400カ所以上あります。これらの施設では老朽化したインフラおよび不十分な規制という問題がはびこっていると、批判的な人々は指摘します。2人のゲストに話を聞きます。カリフォルニアから環境保護基金(Environmental Defense Fund)石油ガス・プログラム担当責任者ティム・オコナーと、事故の起きた貯蔵施設の近隣に所在する「ルネサンス住宅所有者組合」(Renaissance Homeowners Association)理事長のデヴィッド・バーレンです。

    dailynews date: 
    2016/1/14(Thu)
    記事番号: 
    2
  • 戦争屋はがっかり? 米とイラン 核合意の発効直前に起きた米水兵の領海侵犯事件を迅速に解決

    オバマ政権のイラン外交に反対する人々にとり、運のない一週間となりました。1月13日、イランは米水兵10人を解放しました。米哨戒艇2隻がペルシャ湾のイラン領海に侵入してから24時間も経たぬうちのことです。あと数日でイラン核合意が発効し、経済制裁が緩和され、数十億ドルに上るイランの資金凍結が解除される、という時に起きた事件でした。これは米・イラン関係の新たな時代の幕開けとなるのでしょうか?もうじき出版されるLosing an Enemy: Obama, Iran and the Legacy of Diplomacy (『敵を失う――オバマ、イランと外交の遺産』)の著者で「全米イラン系米国人協議会」(National Iranian American Council)のトリタ・パルシに話を聞きます。

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    2016/1/14(Thu)
    記事番号: 
    1
  • メディア・ベンジャミン: グアンタナモ 朝鮮半島 「有毒な」米国とサウジアラビアの関係が2016年のオバマ大統領の最重要議題

    メディア・ベンジャミンは正義と決断を求めて政治家たちに直面対決する活動で世界的に有名な「コードピンク」(CodePink)の共同設立者です。ベンジャミンは軍国主義と拷問に反対して声をあげたため議会の公聴会から何回も排除されています。2013年に、オバマ大統領のドローンとグアンタナモ収容所に関する政策を非難してオバマ大統領の発言を何度も遮ったことはよく知られています。応酬の最後にオバマ大統領は、「あの女性の発言は耳を傾けるに値する」と述べました。オバマの最後の一般教書演説を機に、ベンジャミンがオバマの残り1年になった任期中に実現を望む外交政策の概要を述べます。

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    2016/1/13(Wed)
    記事番号: 
    4
  • タビス・スマイリーが「人種差別に火をつける放火魔」のドナルド・トランプへの企業メディアの無批判な報道を非難

    ブロードキャスターのタビス・スマイリーは今週、米国のメジャー放送局ABCの政治討論番組「ジス・ウィーク」(This Week)に登場し、ドナルド・トランプは「改悛の情がなく、すぐキレる、宗教差別と人種差別に火をつける放火魔」だと発言してニュースダネになりました。トランプはスマイリーを「憎悪に満ちた人物であり人種差別主義者」と呼んで応戦しました。スマイリーはトランプに反論すると共に企業メディアに対しても、共和党のこの最有力候補の見解に対する「反応が手ぬるい」と非難しました。

    dailynews date: 
    2016/1/13(Wed)
    記事番号: 
    3

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