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2014年12月24日(水)

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  • ウィスコンシン州の検察は、精神疾患のあるアフリカ系アメリカ人の男性を射殺した白人警官を起訴しないことを決定しました。今年4月、ミルウォーキー市の警官クリストファー・マニーは公園で寝ていた男性に関する通報に応えるため現場に向かいました。マニーが到着すると、すでに別の二人の警官がこの男性と話をした後で、この男性は特に問題を起こしていないことが分かりました。しかしマニーの証言によれば、この男性ドントレ・ハミルトンは、ボディーチェックをしようとするマニーに抵抗し、警棒を掴んでマニーを殴ったためマニーは発砲し、結果的にハミルトンを14回撃ち射殺しました。この発砲は、精神病患者の取り扱いに関する警察の規則に違反していたため、マニーは警察を解雇されました。しかしミルウォーキー郡地方検事は22日、この発砲が正当防衛であったためマニーを起訴しないと発表しました。この射殺事件に抗議して、ミルウォーキーではすでに大きなデモが起っており、19日には抗議者が高速道路を一時閉鎖して74人の逮捕者を出しました。翌日20日、ウィスコンシン州知事スコット・ウォーカーは州の国家警備隊に待機するよう命令を出しました。米司法省は連邦政府がこの事件を捜査すると発表しました。本日は民主党のミルウォーキー州議会議員マンデラ・バーンズに話を聞きます。

  • グアンタナモ基地軍事刑務所を閉鎖すると約束してから6年、オバマ大統領はようやく13年間続いたキューバの軍事刑務所から囚人達を解放し始めました。12月初めに、4年前に解放が承認されていた6人の囚人がウルグアイに送還され、さらに今週4人のアフガニスタン人が解放されて帰国しました。この送還は2009年以来、一番大きな集団の解放です。その間オバマ政権のグアンタナモ閉鎖使節であったクリフォード・スローンが、辞表を提出しました。しかし、132人の囚人が未だに獄中に残っています。 グアンタナモは本当に閉鎖されるのでしょうか。憲法上の権利センター(Center for Constitutional Rights)の上級専従弁護士パーディス・ケブレイに話を聞きます。

  • 2年近く前、オレゴン州ポートランドのステイシー・アディソンは南極から始まる世界一周旅行を開始しました。しかしこの旅は東ティモールに到着した直後悪夢となります。9月5日獣医のステイシーは、初めて会ったもう一人の乗客とタクシーをシェアし一緒に乗り込みました。この乗客は運転手に対し、荷物を受け取るのでDHLの郵便局に寄るよう頼みました。その荷物には違法薬物が含まれ、その後すぐにタクシーは警察に停められました。警察は車内にいた全員を逮捕しました。それから3ヶ月以上経ちましたが、未だにステイシーは東ティモールで監禁されています。彼女の家族と友人達は彼女の釈放のための国際的なキャンペーンを行っています。ステイシー・アディソンの母バーナデット・キロと東ティモール開発監視分析研究所(Timor-Leste Institute for Development Monitoring and Analysis)ラのチャールス・シャイナーの二人に話を聞きます。

  • 今日は「ディプロマキュレート」(dilomaculate) と呼ばれた、愛、誕生、政治の話で放送を締めくくります。16年間の監獄から釈放された「キューバの5人」の一人の妻が2週間後に出産を控えています。これは稀な外交的行動のおかげで起こったことです。胎児の父親ヘラルド・ヘルナンデスは3人の元キューバ諜報員の1人で、先週行われたキューバとの囚人交換で解放されました。ヘルナンデスには夫婦間の訪問が許可されたことはありませんが、キューバ政府からの資金提供とバーモント州の上院議員のパトリック・レイヒーに助長され、米国政府により認可された方法で、凍結精子をパナマに運び彼の妻に受胎することが出来ました。「キューバの5人」の代理人のマーティン・ガーバスに話を聞きます。

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