« 前  

2014年12月22日(月)

  次 »
  • ニューヨークは、数年ぶりに発生した警察官を狙った殺人事件の余波への対応に追われています。ウェンジアン・リウ警官とラファエル・ラモス警官は20日、ブルックリン地区でパトカーに乗っているところを白昼、襲われました。発砲したとみられる28歳のイズマイル・ブリンズリー容疑者は近くの地下鉄駅に逃げ込み、そこで銃で自殺しました。ブリンズリーはメリーランド州で事件の数時間前、元恋人を銃で撃って負傷させていました。その後、彼女のインスタグラムのアカウントを使用し、エリック・ガーナーやマイケル・ブラウンの死への報復のために警察官を殺害することを示唆した反警察メッセージを出していました。ブリンズリーは度々違法行為を行い、数回逮捕され、少なくとも2年間刑務所に入っていました。彼の家族によると彼は精神的な問題を抱えており、1年前には自殺未遂を図っていたとの報告もあります。ですがニューヨーク最大の警察官組合の会長は、警察官の行き過ぎた暴力に対して最近行われている抗議行動と、この抗議行動の問題意識に共感を表明したビル・デブラシオNY市長に責任があると非難しています。事件後、警察労組「警察官相互扶助組合(PBA)」のパトリック・リンチは「今夜、多くの人が殺人に加担した。その人たちとは、ニューヨーク市警察官が毎日行ってきたことを壊そうとする、デモを口実にし路上で暴力をあおった人たち。・・・警官の死に責任がある者たちの筆頭は、市庁舎の階段、市長室の中にいる」と述べています。警察官殺害、そして警察官の行き過ぎた暴力に対して最近行われているデモと警察官コミュニティとの間の関係の展開について、2人のゲスト、ニューヨーク市警察の元刑事でアマドゥ・ディアロ基金役員のグラハム・ウェザースプーンと米紙ガーディアンのウィークリー・コラムニストのスティーブン・スラシャーに話を聞きます。

  • オバマ大統領は、ソニー・ピクチャーズがハッキングされたことを受けて米政府が北朝鮮をテロ支援国家に再指定することを検討していると声明を出しました。ソニー・ピクチャーズは先週、劇場への脅迫や、北朝鮮政府からの命令で行われたと当局者が言う企業データのハッキングがあったことを受け、北朝鮮の金正恩第1書記の殺害計画をめぐる軽快コメディー映画『ザ・インタビュー』の公開を中止しました。北朝鮮は、核施設の全面検査に合意した2008年にリストから名前が外されるまで、米国のテロ支援国家リストに20年間名前が掲載されていました。先月行われたサイバー攻撃は「平和の守護者」を名乗るグループが犯行声明を出しています。このグル―プは、ソニーの数千人の従業員や有名人の給与と社会保障番号を公表し、映画上映時の襲撃の脅迫も行いました。米高官らはこの攻撃の黒幕が北朝鮮であると言っていますが、多くの専門家は証拠が十分かどうかに対し疑問を投げかけています。北朝鮮は関与を否定し、それを証明するために米政府との共同捜査を提案しました。本日は調査報道記者で30年間米国と北朝鮮の関係について執筆してきたティム・ショーロックと、カリフォルニア大学サンタ・クルーズ校の助教授でコリア政策研究所理事のクリスティン・ホンに話を聞きます。ホンは、北アメリカ平和代表団の一員としての訪問を含め、北朝鮮での滞在経験があります。

Syndicate content