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2014年12月19日(金)

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  • デモクラシー・ナウ!の共同司会者フアン・ゴンザレスが、ニューヨークのビル・デブラシオ市長に年度末独占インタビューを行いました。ゴンザレスは、最新のコラムで「就任後わずか1年でデブラシオ市長が達成した事項のリストには、この私でさえ舌を巻く。米国で都市の政治報道に35年間たずさわり完全な懐疑論者になっていた私なのだが」と書きました。「教育、手の届く価格の住宅、警察と地域社会との関係の改善、市職員との新たな契約と賃上げなどの大きな問題ばかりではない。あまり騒がれていないが、ふつうのニューヨーク住民に影響を及ぼす重要な方策もしかり。低所得労働者の有給病気休暇や給与、80万人への記憶にある限り最小の家賃値上げなどだ」。

  • ニューヨーク州は、「フラッキング」として知られる水圧破砕による石油・天然ガス抽出法を、住民の健康を危険にさらす可能性があるとして禁止しました。主要な天然ガス鉱床をもつ州として全米で初めてです。フラッキングは、砂と水、有毒な化学物質を地下深い頁岩に高圧で注入し、石油とガスを放出させる鉱法です。この過程で水道に有毒物が混入し、大気を汚染するおそれがあります。2年間の調査をもとに、ニューヨーク州衛生局長代行のハワード・ザッカーは、フラッキングは危険が多すぎると述べました。生物学者で活動家、著述家で、「フラッキングに反対するニューヨーク住民(New Yorker Against Fracking)」共同創設者のサンドラ・スタイングレイバーに話を聞きます。もう一人のゲスト、トニー・イングラフィアはコーネル大学教授で、「健康なエネルギーを求める医師、科学者、技師(Physicians, Scientists and Engineers for Healthy Energy)」代表です。

    画像クレジット:flickr.com/NYAgainstFracking

  • ドイツ、ベルリンの人権団体がジョージ・W・ブッシュ政権の拷問プログラム立案者たちに対し、刑事告発を行いました。「欧州憲法・人権センター(European Center for Constitutional and Human Rights)」は、ジョージ・テネット元CIA長官、ドナルド・ラムズフェルド元国防長官はじめ、ブッシュ政権の高官たちを戦争犯罪で告発し、ドイツの検察官による即刻の調査を要求しています。この動きは、CIAの拷問に関する米国上院報告書の公表を受けたもので、報告書には2004年に人違いでCIAエージェントに拉致されアフガニスタンの秘密刑務所で拷問を受けたドイツ市民、ハリード・エルマスリの件も含まれていました。これまでCIAの拷問プログラムで訴追とされた人は皆無で、唯一の例外は、拷問プログラムを暴露した内部告発者のジョン・キリアコウです。憲法上の権利センターの名誉会長かつ欧州憲法・人権センター代表でもあるマイケル・ラトナーとベテラン弁護士のマーティン・ガーバスに話を聞きます。

  • ニュージャージー州当局は、米国とキューバが関係修復に向け歴史的な接近を始めたことが、ブラックパンサー党員アサタ・シャクールの逮捕投獄への追い風になると期待しています。「キューバとの関係の変化は、シャクールを米国に連行し1973年のニュージャージー州警察官殺害に対して下された判決に従わせるチャンスと考える」と州警察本部長のリック・フエンテス大佐は言います。1973年の遭遇戦では警官とブラックパンサーのザイド・マリク・シャクールの双方が命を落としました。アサタ・シャクールは、あげていた両腕を警察に撃たれ、さらに背後から撃たれました。アサタは終身刑の判決を受けましたが、脱獄してキューバに逃亡し、1984年以来、当地で暮らしています。今後、アサタの身に何が起こるのでしょうか?2人の弁護士、マイケル・ラトナーとマーティン・ガーバスにこの質問をぶつけてみました。            

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