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2014年12月8日(月)

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  • 本日はペルーのリマで開かれている国連気候変動リマ会議(COP20・COP/MOP10)からお送りします。フィリピンでは3年連続で破壊的な台風が直撃しています。90人以上が死亡し、100万人以上が自宅から避難しています。国連気候変動会議におけるフィリピン代表団は、フィリピンの気候変動関連の元代表者だったイェブ・サニョの突然の欠席が注目されました。サニョは過去2回の気候変動サミットで、母国を直撃した破壊的な台風と気候変動を関連づけて感動的な演説を行ったことで国際的にニュースで取り上げられました。本日は、「気候正義のためのフィリピン運動」のリディ・ナクピルに話を聞きます。

  • ペルーのリマから中継をお送りする中、例年の国連気候変動会議が最終週の2週目に入りました。190か国から集まった代表団は、来年のパリ会議で合意される見通しの、気候変動を抑制する国際的な取り決めに取り組んでいます。先週、国連の世界気象機関は、2014年は観測史上最も暑い年か、少なくとも最も暑かった年の1つになる見通しを発表しました。今年を含め、観測史上最も暑かった15年のうち14年は21世紀に記録しています。世界で最も環境を汚染している人たちがどのくらい排出を削減するべきか、貧困国の気候変動対策をどのくらい支援するかで、先進国と発展途上国の間で深く意見が分かれています。本日は、「気候正義のためのフィリピン運動」のリディ・ナクピルと、バングラデシュ人の気象学者で、最も発展の遅れている途上国ブロックに気候変動交渉で助言を行っているサレームル・ハグに話を聞きます。

  • 温室効果ガスを吸収するという重要な役目を果たし、地球温暖化に効果のある熱帯雨林が国土の半分以上を覆っているペルーのリマで開催されている国連気候変動リマ会議(COP20・COP/MOP10)から中継しています。米国の企業20社以上が2008年以降、ペルーのアマゾンから数百万ドル規模の違法伐採木材を輸入していたと、新たな報告書が明らかにしました。国際団体の環境調査機関(EIA)のペループログラム責任者で新たな報告書The Laundering Machine: How Fraud and Corruption in Peru’s Concession System Are Destroying the Future of Its Forests(『ロンダリング・マシーン:ペルーの利権システムでの不正と汚職がどのようにペルーの森林の未来を破壊しているか』)の著者であるジュリア・ウルナガに話を聞きます。

  • 森に住み、森林破壊から森を守ろうとしている先住民をはじめとする環境活動家にとって、ペルーは4番目に危険な国であるとの報告書をグローバル・ウィットネスが発表したことを受けて、今年の国連気候変動会議のホスト国ペルーに、厳しい視線が注がれています。ペルー国内では2002年以降に少なくとも57人の環境活動家が暗殺されており、最近では新規投資と開発を引き付けるために森林保護を後退させる法案が可決されました。本日は、9月に違法の伐採業者を止めようとして殺害されたとされている活動家エドウィン・チョータとホルヘ・リオスの未亡人であるフリア・ペレスとエルヒリア・レンギフォに話を聞きます。チョータは死の直前、自らの命がいかに危険にさらされているかを説明し、政府に対し、彼のコミュニティーを含む複数のコミュニティーへの保護拡大を要請していました。現在、彼の妻は熱帯雨林からリマへ来て、正義を呼びかけています。

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