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2014年12月4日(木)

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  • エリック・ガーナーにチョークホールド(首絞め)を行い彼の死の原因を作ったニューヨーク市警の白人警官に対し、大陪審は不起訴の決定を出しましたが、その後米司法省はこの事件で公民権侵害がなかったかの捜査を行うと発表しました。アフリカ系アメリカ人で、6人の子どもの父親だったガーナーは、7月、チョークホールドをかけられ、地面に組み伏せられたのち死亡しました。大陪審の決定が出された後、ニューヨーク市のいたるところで発生した抗議で、ブルックリン橋、ウエストサイド・ハイウェイ、リンカーン・トンネルを含む、一部地域が閉鎖されました。デモ隊はグランド・セントラル駅でも、死者を模して横たわる抗議デモを行いました。少なくとも83人が逮捕されています。ガーナーの死は、ファーガソンの警官によるマイケル・ブラウン射殺事件のほんの数週間前に起こりましたが、警察による過度の武力行使と、ニューヨーク市警の軽犯罪取り締まり方針に対する全米での議論に火をつけました。ガーナーは7月17日、「バラ売り」(loosies)と呼ばれる、1本単位で売る非課税煙草を、スタテン・アイランドの路上で販売した容疑で、警察に職務質問をされました。ガーナーの遺族は、ニューヨーク市を、不法行為が引き起こした死亡、死亡前の苦痛および苦しみ、公民権侵害で訴える計画だと語っています。ガーナーの甥ブランドン・ダヴィッドソンに話を聞きます。

  • エリック・ガーナ―がチョークホールド(首絞め)により死亡した事件で、大陪審がニューヨーク市警の白人警官を起訴しないという決定を出したことをうけ、ブルックリン橋、ウエストサイド・ハイウェイ、リンカーン・トンネル、クリスマス・ツリーのライトアップ・セレモニーが行われていたロックフェラー・センター付近の6番街など、ニューヨーク市の一部を閉鎖する抗議デモが起こる中、80人以上が逮捕されました。デモクラシー・ナウ! のプロデューサー、レネー・フェルツが、12月3日夜、タイムスクエアで抗議活動を行っていたグループにインタビューしました。

  • ミズーリ州で、警察官のダレン・ウィルソンがマイケル・ブラウン殺害について無罪放免としたほんの1週間後、ニューヨーク州の大陪審は、チョークホールド(首絞め)された後亡くなったエリック・ガーナー殺害事件で、ニューヨーク市警の警官ダニエル・パンタレオを不起訴としました。どちらの事件も、警官は白人でした。どちらの事件でも、被害者はアフリカ系アメリカ人でした。12月3日夜、ニューヨーク市では大陪審の決定発表後、数千人が路上で抗議を行いました。デモクラシー・ナウ! はデモ参加者の何人かに現場でインタビューし、なぜ抗議活動に参加しているのかを訊ねました。「憲法上の権利センター」(Center for Constitutional Rights)事務局長ヴィンス・ウォーレンに、警察官を起訴から守るために大陪審制度がいかに利用されているかについて話を聞きます。また、引退した元NY市警刑事カールトン・バークレーに、警官のチョークホールド使用規制について話を聞きます。

  • オバマ大統領は、追い出された形で辞任したチャック・ヘーゲル前国防長官の後任として、元国防副長官アシュトン・カーターのノミネートを準備していると報道されています。物理学者として研鑽を積んだカーターは、米国防省に長く勤め、一度は武器購入部長も務めたことがあります。2006年、カーターは、北朝鮮が予定されていた大陸間弾道ミサイルの試験発射を中止しない場合の、同国への先制攻撃を支持したことで話題となりました。カーターはIf Necessary, Strike and Destroy(「必要とあれば攻撃、破壊せよ」)と題された記事を共同執筆しました。「核の時代の和平基金」(Nuclear Age Peace Foundation)のニューヨーク支部長で、核兵器廃絶を目指す2000組織をまとめる「核撤廃2000」(Abolition 2000)調整委員会の一員であるアリス・スレイターに話を聞きます。

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