船の破壊工作と、イスラエル軍からの脅威に加えて、支援船団の米国の旗艦「大いなる希望」に乗船してガザに向かう米国市民たちは、自国政府というもうひとつの障害にも対処しなければなりません。米国務省は、米国の乗客たちに、船団に参加すれば「罰金と投獄」を課される可能性があると警告しており、ヒラリー・クリントン国務長官は、イスラエルの実力行使に青信号を出したと見られています。6月第3週、クリントンは、船団がイスラエル領海内に入り、イスラエルの自衛権が発動されるような状況を作り出せば、それは実力行使の挑発であると述べました。ほんの1年前、イスラエル軍が、ガザへ向かう1回目の船団を急襲し乗船者9人を殺害ましたが、また暴力の脅威が生じています。今回の米船の乗船者は実に多彩で、子供のいる人、孫のいる人、若者、弁護士、医師、看護師、ソーシャルワーカー、平和活動家などが乗っています。ナチのホロコーストのユダヤ人生存者で87歳のヘディ・エプスタイン、高名な作家・詩人・活動家でピュリッツア賞受賞作品『カラー・パープル』の作家、アリス・ウォーカーもその一人です。