リビアでは反カダフィ派が、カダフィ派の拠点であるバニワリドも抵抗地域はいくつかあるものの、国民評議会の監督下に入りつつあると話しています。一方反体制派部隊は本日、激戦地であるカダフィの故郷シルテまで8kmのあたりにまで進軍したとしています。ロイター電によると、米政府はニジェール政府に対し、リビアから車列を作って同国に入ったとされるカダフィ政権の高官たちの身柄を拘束するように要請しました。ニジェール当局は、車列には数人のカダフィ政権幹部が乗車していたとしつつも、カダフィ本人がそこにいる形跡はなかったと話しています。トリポリの最新状況をヒューマンライツ・ウォッチの緊急事態対応ディレクター、ピーター・ブッカートに伝えてもらいます。ブッカートは先ごろ、以前は攻撃用ライフルや対空ミサイルでいっぱいだったカダフィの倉庫が、略奪されていることを発見しました。「私たちは米国や他の西側諸国にこうした武器がリビア中に流通していると警告しています」とブッカートは言います。「都市が陥落するたびにそうした武器が略奪され尽くす……私たちの行ったどの施設でもかつてあった地対空ミサイルがなくなっています」